股関節のバイオメカニクスと臨床応用②

前回で話した股関節の解剖知識に合わせ
今回は病院でもよく見られる人工骨頭を
通して術後の変化を説明していこうと思います💪

1.摩擦と人工骨頭
前回話した通り金属の摩擦と軟膏の摩擦とでは、大きな差があります。
実際、摩耗粉による骨溶解等により再手術が必要になる時もあるとのこと。
  つまり摩擦係数の違いにより
バランスの取り方・左右差が生じます。

2.人工骨頭と筋の切離
どうしても人工骨頭を入れる時には筋らないわけにはいきません
下記にある様に術式により切離部位は変わりますが、場所によっては右側の図の様に筋を多く切離する場合もあります。
よって筋力弱化や以前の様にバランスは取れなくなってしまいます。

http://www.shiseikai-daini-hosp.jp/THA04.pdf

3.総括
結果、人工骨頭に変えることにより
摩擦係数の変化・筋力の弱化・バランス機能低下が生じるわけです。

次回は、身体のリハビリ・環境を変える事でのリハビリに分けて話して行きたいと思います。

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