2021年おすすめ新譜アルバムVol. 32: ONENESS x grooveman Spot「203 (GlassSet EP Remix)」
新譜アルバム紹介Vol. 32です。
今回紹介するのは、東京のコレクティヴのONENESSと宮城のビートメイカーのgrooveman SpotがリリースしたEPの「203 (GlassSet EP Remix)」です。
ONENESSはラッパーのMVTENとSTZ、DJのS2を中心とした東京を拠点に活動するコレクティヴで、grooveman Spotは宮城を拠点に活動するビートメイカーです。
ONENESSについては以前書いたこちらやこちらを。grooveman Spotについては以前書いたこちらをご覧ください。この二組が組むのは今作が初となります。
今作はONENESSが20年に発表したEP「GlassSet EP」をgrooveman Spotがリミックスした作品です。柔らかなメロウネスとファンキーな魅力が詰まったサウンドで、MVTENとstzのラップが堪能できる快作に仕上がっています。G好きの方も是非。
1. test
弾力のあるベースが印象的な野太いファンク。
不思議な鳴りのシンセや抜けの良いスネアも効いたビートで、タイトなstzとルーズなMVTENの対照的なラップが光る良曲です。フックでのgrooveman Spotのスクラッチもばっちり。
2. I will be
落ち着いたエレピが心地良いメロウ曲。
遠くから聞こえてくるシンセが入ってきて、歌心のあるMVTENと鋭角的なstzが掛け合うフックが素晴らしいです。ビートをじっくりと聴かせるアウトロもお気に入り。
浮遊感のあるメロウ路線。
ソウルフルな歌を大胆にフィルターをかけて用いたようなビートが心地良い好曲です。連呼系フックも耳に残ります。
5. struggle
例の高音シンセも聞こえるGな曲。
ベイあたりのGに通じるメロウネスが溢れるビートで、感情の入ったラップを聴かせる良曲です。キレのあるMVTENのヴァースが圧巻。今作のベストトラックです。
7. スーパーボール
ソウルフルな歌を配したファンク。
Sa-Ra Creative Partnersにも通じるシンセベースが効いたビートに、異なる魅力を持つ二人のラップが絡む佳曲です。S2のスクラッチも絶妙。
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