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D-SETO & KVY DIXGO「UNDERGROUND TAPE VOLUME 2」全曲解説

東京のラッパーのD-SETOと、岡山のビートメイカーのKVY DIXGOがリリースしたミックステープ「UNDERGROUND TAPE VOLUME 2」のプレスリリース文章を担当しました。各種配信サイトで聴ける・ダウンロードできます。

アメリカ南部のギャングスタ・ラップからの影響を強く打ち出した音楽性で注目を集めるラッパー、D-SETOは「808の日」である8月8日(日)にビートメイカーのKVY DIXGOとのコラボ・ミックステープ「UNDERGROUND TAPE VOLUME 2」をリリースする。

D-SETOは青森出身で現在は東京を拠点に活動するラッパー。KVY DIXGOは岡山在住以外の詳しいプロフィールは非公開のミステリアスなビートメイカーだ。SNSを介して繋がったという二人の連名での作品は、2020年リリースの「UNDERGROUND TAPE VOLUME 1」に続き二作目となる。また、KVY DIXGOはD-SETOが2020年にリリースした二枚のソロ作品、「BRUTAL NIGHTMARE」「DEAD CROWD THE MIXTAPE」にも参加。近年のD-SETO作品を支えている。

全9曲入りの今回のミックステープでは、KVY DIXGOが生み出すメロウで妖しくファンクネスを備えたビートと、詰め込みフロウやスムースに流すようなフロウなど多彩な引き出しを持つD-SETOのラップのコンビネーションが楽しめる。共にテネシーやテキサスといったアメリカ南部のギャングスタ・ラップを好む二人ならではの、方向性が絞られた濃厚な音世界が広がっている。

なお、今年リニューアルされたD-SETOのYouTubeチャンネルにて同作収録曲「UNSHAKABLE」のMV公開も予定されている。


1. EVIL NIGHT RADIO
2. PLAYA SHYT
3. UNSHAKABLE
4. SLOW DOWN
5. MID NIGHT CRUISE -SLOW DOWN PT.2-
6. BLACK LIGHT WAVE
7. Mr.Mista
8. LOCAL COMPLEX
9. ONLY ONE ERA


全編通して非常に「GANGSTA LUV」を感じる作品なので、それにあわせて全曲解説します。


1. EVIL NIGHT RADIO

95年くらいのルイジ穴G皿に入っていそうな妖しいピアノが目立つビートでスタート。

その後メムフィスの匂い漂う声ネタ、ピ~ヒャラと鳴るシンセ・・・とG壷を押さえた責め具合に、Gマニヤ諸君はヨダレを垂らしまくること必至だ。Project Pat系のフロウを交えてラップるD-SETOも完璧。


2. PLAYA SHYT

甘~く妖しい濃密な空気に包まれた中西部G風味の曲。

ストゥリングスやピアノ、シンセのメローな響きにオヤGはメロメロ。そこに乗る「Do Or Dieを意識した」と語るD-SETOの詰め込みラップときたら・・・CDでリリースされていたら、「この曲のためだけでも、あるうち買うときや(©サムズのおっさん)」と書くところだぜ。


3. UNSHAKABLE

メムフィスの匂い漂うストゥリングスを使った危なさ漂う曲。

ビートもマニヤの胸を熱くさせるものだが、Project Pat系の無骨なフロウやLord Infamous系の高速フロウを使ってラップるD-SETOも圧巻。Three 6 Mafia某曲の引用にも燃える。


4. SLOW DOWN

フックではスクリュウ声も挿入される甘美な曲。

ディープBUTメロ~な南部フレイヴァが効いたビートに、おヤジは玉らずソファでむせび泣いちゃうこと間違いなしだ。ねっとりとしたラップも玉乱。


5. MID NIGHT CRUISE -SLOW DOWN PT.2-

97年くらいのテキサス産Gっぽいレイド・バックした曲。

落ち着いたエレピやチチチと走るハイハットが、Gラップ狂を大いに胸キュンさせるGセンスチョチョ切れな曲だ。フックではスクリュウ声を使用。


6. BLACK LIGHT WAVE

妖しいシンセやカウベルを使った南部Gフレイヴァが効いた曲。

このGセンスがダダ漏れなビートを呪文のようなフロウや高速フロウで乗りこなすD-SETOの姿に、マニヤのヨダレはダラダラと滴り落ちるだろう。甘~く危険なGムードが漂う極上品。


7. Mr.Mista

ディープBUTメロ~な哀愁曲。

チンチロチンチ~ンとした音が股間を狙い撃ちにしてくるビートで、D-SETOが詰め込み気味のフロウでラップる美味曲だ。フックでのやるせないストゥリングスも玉乱。おヤGはたまらずソファに泣き崩れるはず。


8. LOCAL COMPLEX

レイド・バックしたメロ~曲。

甘く妖しくやるせない鬼凄Gセンスが存分に発揮されており、フックでの南部Gフレイヴァ溢れる声ネタ使いにも悶絶。D-SETOのラップにも哀愁が漂っている。


9. ONLY ONE ERA

チロチロとした音に胸キュンな哀愁曲。

ストゥリングスなども使ったGの美しさが際立つビートで、D-SETOが無骨にラップるG壷を押さえに押さえた曲だ。おヤジは涙チョチョ切れ。

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