見出し画像

性課題を解決する事業創りに奮闘した結果、形となったものと見つけた自分の生き方

国内外で性教育を学んできた性教育講師、橋本阿姫です。
メディア出演や事業者、経営者の方とのお話の機会など、色々と初対面の方に自己紹介をする機会が増えてきました。

そこでよく聞かれるのが、「性教育講師だけを行っているのですか?」ということ。実は、性教育講師以外にも性課題を解決するための事業を創っています。全て性に関することで繋がっているのですが、いくつか性課題解決の事業を行っています。今回は、事業創出を奮闘したことで形になり、現在行っている事業や奮闘がもたらした自分の生き方形成について書いていこうと思います。

事業創出 奮闘記

Cosmos

まずはじめに、私が現在の環境に至るまでのファーストステップは、セクシャルウェルネスブランドCosmosです。(Cosmosについてはこちらから)

ジェンダーレスコンドームケースを企画し、クラウドファンディングで販売を行い、なんと11日で175%を達成。そして現在は、ECサイトで販売を行っています。

Cosmosは、私が大学卒業後、就職をせずに海外へ行き、そして帰国後に就職をせずに事業を行いたいと、友人と立ち上げたブランドです。事業創出はもちろんのこと、社会で働くということもまともに分からない状態で、熱意だけでスタートしました。
初めは、名刺の渡し方や敬語もままならない社会人スキルがほぼ0の状態でした。

しかし、おおよそ1年をかけて私自身も事業も形になり、2022年の初旬にはECサイトで販売できるようになり、この2022年の1年をかけて安定した1つの性課題を解決できる事業へ形になりました。


性教育講師

セカンドステップは、性教育講師です。性教育は大学時代(2015〜2019年)・海外(2019〜2020)で学んできていたのですが、海外から帰国したのちに国内NPO法人にて性教育を学び直し(2020〜2022)ました。
(参考に↓)


性教育を大学時代から興味がある学生は今でさえ、ちらほらTwitterなので見かけますが、おそらく(自分で言うのも厚かましいですが)5〜8年ほど前は少なく、性教育を大学で興味を持って学ぶ学生が出だした頃でした。(性教育第1世代と勝手に呼んでいます)
性教育第1世代には、例えば、#なんでないのプロジェクト の福田和子さんが、当時の性に関する活動をする学生の中でも注目されていたと思います。私も、性教育を学ぶ学生として、同年代の福田さんに憧れ、福田さんの主催するイベントに参加したことを覚えています。

その頃からは3年ほど経った頃、Cosmosを立ち上げつつ、私も大学・海外・国内NPO法人で性教育を学び、性教育講師として活動を始めました。

個人で性教育講師として活動するのはとっても難しいものでした。実績や知名度はないし、性教育を必要としている場も少ない。
個人の活動といえど、事業を創っていることに変わりはない。当時、Cosmosを立ち上げている最中での性教育講師として活動をスタートさせたので、Cosmosのように小さい規模であれ事業を創った経験がないなか、1人で性教育講師事業を創っていくのは分からないことばかりでした。

分からない時はとにかく考えるを繰り返し、とにかく行動をしました。正直に辛いことしかなかったですし、今思えば鬱に一時期なっていたと思います。
けれど、自分にはできると自分を信じ、考えることをやめなかったです。ただ、これも今だから思うのですが、思考レベルが低かったなと思っています。思考レベルがもう少しでも高かったらもっとスムーズに、効率よく進めることができたでしょう。思考レベルを高めることは、今も今後も課題です・・・

そういった中で壁も多かったですが、性教育講師としての私の強みは①国内外での性教育の学び②Cosmosです。この強みは、性教育講師として活動する中で魔法のように、私を助けてくれました。

そして、小さな性教育講座の依頼から始まり、徐々に学校への出張授業の依頼をいただけるようになりました。また、企業からの協賛をいただくイベントや性教育のイベントを開くことができたり、ラジオや雑誌などのメディア出演も増えました。
ちょうど、CosmosのコンドームケースがECサイトで販売を開始した頃から、性教育講師としても活躍の場が広げることができ、1つの事業として形になりました。

その背景には性教育への関心が年々高まってきていることが言えます。まあ、「やっと時代が私に追いついたな」と思っていたりしています(笑)

今後、この時代の流れから性教育の必要性は高まると考えています。これから、性教育講師として活動できることも増えてくるのではと楽しみにしていますし、事業としてより安定性があるものにしていこうと思っています。


性に関する事業創出のアドバイザー

Cosmosの代表・性教育講師として、これまでに多くのメディアに掲載していただきました。そして、掲載を通して注目してくださる方も増え、性課題について専門家として意見をお話しする機会をいただけるようになりました。

その背景は先ほども書いたのですが、性教育への関心が年々高まっていることや、フェムテックが注目されていることが挙げられます。

まさしく、「時代が私にやっと追いついた」のです。
多くの企業は、性教育やフェムテックに参入しようと検討されています。ただ性教育もフェムテックも、個人の人生や健康に関わることなので、性知識への専門性やデータが求められます。
(だからこそ、性の専門性がない人たちで企画したフェムテックサービスやアイテムが最近増えていて、ちょっとした問題になっていますよね)

そこで、性教育やフェムテックの新規事業立ち上げの際の、専門家としてアドバイザーで入らさせていただいたりしています。

この専門家としての立場は、私がこれまで学んできたこと、経験してきたことがダイレクトに活きる環境で、そんな素敵な環境をゲットすることができた瞬間でもありました。

ただ正直、まだ専門家としての知識が十二分にあるとはいえないので、私自身も知識のインプットをこれまで以上に行っていきます。

この専門家としては、2022年後半から機会をいただけたのでまだ事業としては形になりきっていないですが、2023年はこの専門家として活躍できる場や時間を増やしていきたいです。


性と事業創りな生き方

おそらく私は、とっても運がいいのでしょう。この数年で性課題を解決する事業を着々と立ち上げることができました。

私は学生時代より、性を第1に興味をもつつも、事業創出にもとても興味がありました。そのため、社会起業家としてソーシャルグッドな事業を立ち上げ、事業で社会を変えていきたいと思っていました。
また、「日本の新卒システムや就労システムが無理、理解できない」とも思っていました。大学卒業時に就職をせずに海外に渡ったのは「性のことを海外でも学んだり、肌で感じたい」という思いの他に、新卒就職への必要性を感じなかったのも挙げられます。

だからこそ、ソーシャルグッドな事業を自分で興し、自分で働いていく道を選択しましたし、その選択が現状を生み出しています。

規模としてはまだまだ小さいものですが、性×事業創出を自分の経験や知識で形にできているのではないでしょうか。
大学時代の自分の目標を、(3割くらい)叶えられているのではないでしょうか。

大学卒業式

今後は、性の専門性を高めるのはもちろん、事業創出の専門性も高めて行きたいです。
とはいえ、私自身がまた新たに事業を創るのではなく、

  • Cosmosの販路拡大と、事業として拡大させる

  • 性教育講師として、性知識のアップデートや場数を経て質や専門性を高め、都市部のみならず地方でも(地元でも)性教育を学校で教えられるようになり、事業として安定させる

  • 性に関する事業創出に多く携わり、事業創出の専門性を高める


今は私もまだまだ駆け出しのプレイヤーですが、いつかは私のように熱い思いを持っているけれどどうしたらいいのか分からない若者にヒントを伝え、事業をともに創ってゆき、事業創出から日本の性課題を解決できるようになりたいです。


2022/12/30







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?