アメリカ横断 キャンピングカー(RV)レンタル編 完全ガイド版
どうも、世界一周会計士の古作です。
「キャンピングカーでアメリカ横断」
旅好きなら誰しも一度はやってみたい、と思ったことがあるのではないでしょうか。しかしながら、アメリカ横断に関する情報を調べてみると、意外とネットに転がっておらず、情報収集に大変悩んだ記憶があります。そこで、今回は事前調査ガチ勢が実際に調べた方法や、予約時に重視すべき点について、完全ガイドを作成しました。
この記事を読めば、数百ドル、下手したら数千ドルは節約できるヒントを得られると思います。
横断中は殆どの時間を、このキャンピングカーの中で過ごすことになります。変な車両を選んでしまわないよう、是非こちらの情報を参考にしてみてください（2023年8月時点）。
※企業案件では無いため、完全中立的な情報になります。安心してご覧ください。
結局どこで何の車両を借りたの？
まず結論、こちらの車両を借りました。
会社：El Monte RV
車種：FS31
結果、
この車両を選んで本当に最っ高でした・・・
値段も内装もほぼ完璧でした。
皆さんも悔いのない車両選びができるように、出来る限りこの記事で情報提供できればと思います。
参考までに、キャンピングカー内のルームツアー動画を載せます。
手配を選んだ会社はこちらです。
理由は一番コスパが良かったためです。この後記述するレンタル時の要確認事項に全てに奇跡的にマッチしました。また、日本の代理店なので、契約までのやり取りがスムーズで、とても楽でした（現地では英語でやり取りが必要です）。
なお、各社見積もりを取った際には、アメリカの直営店、代理店にメールや電話をしているので、そういった会社とも比較した結果となっています。
ちなみに、旅中にキャンピングカーを探し始めたのもあり、横断スタートの1か月半前から血眼になって探しました。皆さんは3－4か月前から余裕をもって計画的に探してください（一応ギリギリでも見つかるということです）。
アメリカ主要のRVレンタル会社
アメリカでは、キャンピングカーのことをRV（Recreational Vehicle）と呼ぶので、慣れるようにしましょう。
調べたところ、目についた大手アメリカのRVレンタル会社は以下の3社でした。
①CRUISE AMERICA
クルーズ・アメリカ本社（アリゾナ州メサ） 1972年にフロリダ出身のロバート・スマレー・シニアが設立した従業員所有の会社で、米国とカナダに132の拠点を持ち、ピーク時には約300人の従業員を抱える全米最大のRVレンタル会社。
（勝手なイメージですが、「コスパ重視」です）
②Road Bear RV
30年以上にわたるRVレンタルとモーターホーム販売業界での経験。Road Bear RVは全米に7つの拠点を持ち、新しい車体を所有しているのが特徴。
（こちらも勝手なイメージですが、「高級路線」です）
③El Monte RV
創業50年の歴史を持つキャンピングカー大国アメリカでも有数の老舗。エルモンテRV社は、1970年に現社長のケニス・スコークがロサンゼルス郊外のエルモンテ市で創業。北米主要都市に支店・営業所を約30カ所展開する、米国最大規模のキャンピングカー専門レンタル会社。
（イメージ「上記2社の中間」です）
今回はEl Monte RVを選びましたが、不満は特にありませんでした（多分次回も機会があればこちらを予約すると思います）。走ってるキャンピングカーを見る限り、CRUISE AMERICAが一番多い印象でした。次点でEl Monte RV、Road Bear RVです。
レンタル時の要確認事項
では、実際にレンタルの具体的な話に入っていきましょう。
契約形態も様々な種類があり、色々迷うかと思いますが、予約する際の要確認事項を以下の項目に絞りました（この項目で確認して本当に良かったです）。
できるだけコスパ良く、できるだけメンバー間で揉めないことを重視して決めました。
①値段が安いか？
②7人が車内で睡眠できるかどうか？
③比較的新しい車体かどうか？
④保険内容が充実しているか？
⑤ジェネレータ使用料無制限か？
⑥走行距離無制限か？
ひとつずつ解説していきます。
①値段が安いか？
当たり前ですが、安いに越したことはありません。コスパの良いRVを調べるため、私は6社で合見積りを取りました。「USA RV rental」等とググってひたすら問い合わせをしました。メールでも電話でもどちらでも対応してくれます。
なお、シカゴーロサンゼルス間で25泊の場合の、実際の費用内訳は以下の通りです。
□レンタル開始都市：シカゴでレンタル開始（25泊）
□返却都市：ロサンゼルスに返却
■レンタル費：$230.00×25泊=$5,750.00
□長期割引/5%off：△$287.50
■走行距離無制限：$1,015.00
■SLI（対人対物保険）：$425.00（最高限度額（100万ドル））
■Prep Fee：$189.00
■乗り捨て料：$800.00
■VIP Plus Upgrade：448.75
■パーソナルセット（寝具・食器類一式）：$385.00（$55.00×7）
■発電機使用無制限設定：$250.00
■キッチンキット：$130.00
■Sales Tax（5.0%）：$455.26
■レンタル費総額：$9,560.51
＜上記見積もりに含まれているもの＞
・SLI(保険）最高限度額（100万ドル）まで加入済み
・Prep Fee（LPガス＝満タンなど。返却時に補充不要）
・VIPAV 加入済み（免責が$1,500.00）
・走行距離無制限設定
・日本語車両取り扱いマニュアル
・日本語資料
唯一、キッチンセットはWalmartでも調達できるので、購入しなくても良かったかなとは思いますが、それ以外は特に不満はありません。
なお、ハイシーズン（7-8月）のため価格が約2.1倍高騰しています。予算を抑えたい方はこのシーズンを避けるのが良いかもしれません（ただ、これ以外の時期はかなり寒いと思うので注意）。
Summer vacationによる需要高が理由です（9月のレンタル代は136USD/dayですが、7-8月は一貫して300USD/day付近）。
なお、相見積もりを取った6社の参考価格は以下の通りです。
・最小価格 USD 8,279（CRUISE AMERICA）
・最大価格 USD 13,395（Road Bear RV）
・中央値 USD10,927
大体10,000ドルを切っていれば安価なイメージでしょうか。
②7人が車内で睡眠できるかどうか？
特に4人掛けソファー席のダブルベッドが狭いので、横幅が広い車体を選ぶ必要があります。ソファー席は正直、2人で寝るにはかなりキツいサイズです（ex. 縦1.72cm x 横1.06m）。
今回の車両は二段ベッドがあったので、寝る場所にはそこまで困りませんでした。
③比較的新しい車体かどうか？
新築物件に住みたいのと同様、新車に近い状態の車体が良いに決まっています。El Monte RVでは特に新車に近いものが多く、今回の車両もほぼ新車同様でした。担当者に聞くと車体の年代を教えてくれることがあるので、こちらも確認しましょう。
（CRUISE AMERICAの車体が古い場合があるという口コミを見かけましたが、真相は定かではありません）
④保険内容が充実しているか？
基本的には何が起きても1円もかからないような保険に入りました。万が一事故が発生してしまった際のメンバーへの責任負担等を考えると（誰が運転してたかで負担を多くするなど）、トラブルの原因なるため、最初の保険料ですべてカバーされるプランを選んだ方がBetterだと思います。
【保険の種類】
・SLI：Supplemental Liability Insurance（対人対物保険、強制保険だけでは不十分な保証限度額を引き上げる保険）
・ZDP：Zero Damage Plan（自損事故の場合でも免責保証となる保険。ただし$1,500は掛かる）
上記に追加して、VIP Plus Upgrade（免責額$1,500.00が無料になるオプション）も付けました。日本のレンタカーで言うノンオペレーションチャージの様なものです（$17.95/night）。これも付けて正解でした。
⑤ジェネレータ使用料無制限か？
横断した時期が真夏のため、移動中や停車中に冷房や電化製品を使用する場合、ジェネレータを随時使用します。
従量課金制の場合、高額になる可能性があるため（例えば、1時間あたり3.5USDなど）、最初から無制限を選びました。
実際、「付けっぱなしで電気料金を気にする」といったことが無いので、心理的にも安心ではないでしょうか。
なお、RVパークでは無料で電気が使用できます。
⑥走行距離無制限か？
事前に支払った（申請した距離）分を超過した場合、ペナルティとしてかなり大きい金額を請求される場合があるため、走行距離無制限プランを選びます。ペナルティはレンタル会社により様々ですが、とある会社だと、事前申請分の7倍以上の請求がされる場合があります。
とある会社の場合：
・500 Mile Package…30USD＝0.06USD/mile
・追加走行距離代…0.45USD/mile（約7倍）
寄り道をするのが旅の醍醐味ですから、既に旅程が決まっていても、走行距離は余裕を見るのが吉だと思います。
（実際、我々も8,000キロ前提でしたが、蓋を開けてみたら10,287キロも走っていました・・・）
現地でやること
事前チェックインでは、メンバーの国際免許証情報の入力が必要になります。先に聞いておくようにしましょう。
当日は事前に発行されたVoucherを持って行けば、車内説明が行われます。早めに閉まる店舗もあるので、事前に行く時間を伝えるのがBetter。いよいよレンタル開始です。
なお、ドライバーはできる限り多い方が良いです。そのためメンバー選びの際には、「運転ができるか？」が結構キーポイントだったりします。
車体は大きいですが、その分道も大きいので、運転は意外と慣れます。
その他参考になる情報
Sena Tripさんの動画はとても勉強になります。是非参考にしてみてください！
アメリカ横断Note記事
El Monte RVから送られてきた事前説明動画ですが、こちらもイメージを沸かせる良い動画になっています。
前編
後編
もし分からないことがあれば、こちらのアカウントに気軽にメッセージしてみてください。
Have a safe trip!!