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論文のカベ。〜私が公認会計士になるまで#6〜

こんにちは。

公認会計士の大塚としひでです。

公認会計士になるまでをつづったお話し、全10回のうち第6回目となります。

前回のお話しはこちら。

前回は、なかなか合格できない日々が

続いていたお話しでした。

さてさて、続きです。


ついに短答式試験に合格。しかし・・・


2002年の試験合格を目指していた頃に、

ようやく勉強の手応えが出始めました。

本気になって勉強をはじめておよそ3年。

1万時間の法則に従うかのように「わかる」

「できる」感覚が少しずつ湧いてきました。

その年、始めて短答式試験に合格しました。

5回目にしてやっとの合格。

模擬試験でも、規模の小さな予備校の試験

ではあるものの、10位以内に入れるように

なっていました。

それなりにプライドが芽生え、

短答で落ちるもんか!

そんな気持ちでいた中でしたので、

とても嬉しかった。

そうそう、説明が遅れましたが、

当時の公認会計士試験は、毎年短答式試験

という択一式の試験に合格し、

その後の論文式試験にも一発で合格しないと

通らない試験でした。

(今では少し試験制度が異なっています。

ご興味がある方は。是非公認会計士協会HPを

ご覧ください。

https://jicpa.or.jp/cpainfo/applicant/examination/)

短答式試験は当時1万人を超える受験者のうち、

3,000人〜4,000人くらいの合格者数でした。

その中からだいたい1,000〜1,200人くらいの

論文試験合格者(=公認会計士試験合格者)

が出るので、

まずは第1関門突破というところです。

ただ、過去4度も短答式試験の前に敗れ去った

私にとっては、

その時すでに論文式試験に合格したくらいの

気持ちが生まれていました。

さらに、その年の論文式試験模擬試験の成績が

よかったのも手伝い、

もう論文式試験を受かったような気持ちで、

短答式試験の合格から論文式試験までの

約2ヶ月間を過ごしていたような気がします。

論文式試験は8月下旬の真夏の中、

3日間早稲田大学で行われました。

一番暑い季節での緊張感あふれる3日間、

身も心も削られるような時間を過ごします。

自分は合格に挑戦する権利を得たのだ!

と気持ちを奮い立たせ、

不安とワクワクと緊張感が入り混じった感情

の中、3日間の試験を戦い抜きました。

正直、終わった時は合格したつもりでいました。

しかし。

2か月後に届いた結果は「不合格」。

それはそれは、ショックでした。


もう一年続けるも、まさかのことが。


ただ、論文までいけたのだから、あと少し。

もう1年頑張れば合格できるかもしれないという

気持ちが強かったので、

両親とも相談し、

再チャレンジさせていただくことになりました。

そんな淡い期待にはあっさりと裏切られ、

またもや試練が待ち構えていました。

2003年の試験で、

なんと短答式試験で「不合格」になって

しまったのです。

目の前が真っ暗になりました。

(つづく)

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