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人生初のモータルコンバット

今モータルコンバットが熱い!
という流れを感じるので、その盛り上がりに少しでも貢献したく、読み専だったnoteにて初めて記事を書きました。
最新映画、旧映画、YouTubeで見たゲーム動画の順で、感想を書いていきます。
最新映画で初めてモーコンに触れ、今までにない熱を感じた経験を何とか表したいです。
一応ネタバレあり。

私はニンジャヘッズなので、たまにニンジャスレイヤーを引き合いに出します。
また、モータルコンバットのほうがニンジャスレイヤーより先にあったことは承知していますが、私が触れたのがニンジャ→モーコンの順なので、「ニンジャで見たやつだ!」みたいな表現をすることがありますのでご了承ください。

最新映画

https://wwws.warnerbros.co.jp/mortalkombat-movie/

キービジュアルでかっこよさが一発で分かる!
これだけで、MCUとかが好きな方のアンテナには引っかかるのでないでしょうか。

映画を見るまで、私のモーコン知識は、「なんか昔にゲームと映画があって、フェイタリティというグロいトドメ技が有名らしい」という程度でした。
昔、実家近所のゲームショップでゲームを売っていた記憶があります。
そんな私がいきなり見ても全く問題なく楽しかったので、予備知識は不要です。

逆噴射先生の記事も非常におもしろいので、未読の方がいましたらぜひ読んでみてください。
https://diehardtales.com/n/n80cbe51c2ae9
モータルコンバットを初めて摂取したとき、おまえはここ20年のエンタテイメントを理解するために欠けていた重要なMISSINGU RINKUと、それがモータルコンバット格差によるものだったことを痛感するだろう。
これはまさにそうでした!

本作はグロさが話題になることもあるようで、一応実際グロいのですが、結構大丈夫な人は多いんじゃないかと思います。私も実写のグロは苦手でビビリがちなんですが、本作は特に抵抗なかったです。
ゴアシーンは、主役側が悪役にトドメを刺すときだけなので、むしろ爽快感があるんですよね。やってることは過激でも、生々しさはなくあっさりしているのもいいです。
ストーリーも、殺伐としておらず、分かりやすくスカッとするアクションです。

特に気になったキャラを個別に見ていきます。
リュウ・カン:すごい美形かつすごい筋肉で、出てくるだけで画面が華やぎ得した気分になります。そのビジュアルと流麗なモーションに炎の組み合わせも美しい。本作では主人公たちの先輩サブキャラだったので、旧映画やゲームで主人公と知ったときは意外でした。

カノウ:立場上は味方ながらいつ裏切るか分からず、物語に緊張感を生むキャラ。選ばれた人間が魔界と戦う話なんですが、人間は志願したり適性試験受けたりしているわけではないので、こういうのが出てくるんですね。人間だから、というざっくりしたくくりで味方側になってるだけ。
やがて使命感や仲間意識が芽生え憎めないやつになるか? そういう可愛げは無さそうだが……と思っていたら普通に裏切ります。人間勢力がこいつのために割いた時間と手間が結局完全無駄になった……でも最初にレプタイル倒せたのはこいつのおかげ……となるあたりがカノウのカノウ性な気がします。謎ビームもかっこよくて魅力的。

レプタイル:それまで人型のキャラしか出ていなかった画面に突如出現する完全なトカゲ。こういう世界観だったのか、と我々を分からせ、今後の出来事への許容度を広げてくれます。ソウルキャリバーのリザードマンみたいなものと思えば納得できそう。
ゲームではNPCの中ボスか、特定のモードでわらわら出てくるザコみたいなポジションかと思ったのですが、旧映画にも出てきて、それどころか原作1作目から出ている由緒あるキャラと後に知って驚きました。

スコーピオンとザブゼロ:
これはもう、ニンジャスレイヤーのニンジャが出てきた! と思いました。

https://twitter.com/NJSLYR/status/1407995299595919367

ニンジャスレイヤーという作品はニンジャ文化史的にモータルコンバットを強くリスペクトします。

この意味がよく分かります。

この二人からフジキドとフジオ、また〈卑劣なる炎の〉ナカジマと〈残忍なる氷の刃の〉シロを思い出しまたし、サソリニンジャクランがカトンを使うのもこのスコーピオンから来ているのかな、と思いました(実際どうか知らないですが)。
スコーピオンの境遇も、フジキドとナラクを合わせたような感じと思いました。
そしてニンジャはアクションがスピーディで超かっこいい! 真田広之さんもジョー・タスリムさんも、まさにニンジャでした。

スタッフロールで流れる「Techno Syndrome 2021 (Mortal Kombat)」は、ダイハードテイルズラジオのBGMでよく流れる「Mortal Kombat」のアレンジで、「あの曲が来た!」と昂りました。あの曲、タイトルは同じだけど実際モーコンとどういう関係があるのか分かっていなかったのですが、最新映画の最後に流れたことで、シリーズにとって本当に重要な曲だとようやく知りました。

旧映画(1995年版)

最新映画を見た翌日、逆噴射映画祭で見ました。こちらもおもしろい!
シンプルな内容で、ゴアは一切ありません。

魔界とかにある謎の像が通路を狭めるほどぎちぎちに置かれていたり、小道具が豪華で、その過剰さがときにアンバランスなんですが、そんなツッコミどころも楽しいですし、何よりかっこいいと思うものを詰め込めるだけ詰め込むという意気込みを感じて元気をもらえます。
最新映画と比べると、スコーピオンとサブゼロの扱いの差に驚きますが、「もとは色違いの脇役だったが人気になりだんだん扱いがよくなった」という背景を知ると納得です。
個人的には、旧版のニンジャも好きですね。元々「いきなり出てくる強敵」が好きなこともあります。ドラマは描かれず、セリフもほぼないのが、無慈悲な殺人マシーンらしくてかっこいいです。ビジュアルのシンプルさは、ニンジャスレイヤー1部のニンジャらしい。
それぞれ異能を持っているけど、肉弾戦が一番強いのもいいです。

本作で一番好きなのはリープテイルですね!
バトルのBGMもクールだし、アクションがかっこよくて盛り上がります。
登場時はCGトカゲだったのに、謎像と合体してニンジャになる歪さも、気になって頭から離れない。ニンジャ形態が強いので、もともとニンジャだったのかと思いきや、トカゲが石像に取り込まれるのを抵抗しているように見えるので、石像が本体なのか。ニンジャなのかトカゲなのか。

「Mortal Kombat」のテーマ曲は開始後いきなりちょっとかかるし、たびたびかかるし、スタッフロールでもかかります。問答無用でテンションを上げてくれる最高の曲です。

ゲーム動画

こうなると原作ゲームが気になりますが、残念ながら日本では初期作以外一切展開されていないとのこと。
ですので、YouTubeで最新作「11」のフェイタリティ集とフレンドシップ集を見ました。
リンクは貼りませんが、検索すると認証済みアカウントからもたくさん公開されています。

フェイタリティ

勝負が着いた後、任意で発生させられるゴアなトドメ演出ということです。完全にグロいです。グロ苦手な自分が意外と平気だったのは、生々しさがなく、単にグロいのではなくかっこよさや爽快感、ときにユーモアのある内容だからだと思います。それに、アイデアが豊富で感心します。

私は、過激な描写がありつつも悪趣味や下品にならず、格調高くパワフルなエンタメを貫いているニンジャスレイヤーをいつも感服して読んでいますが、そのバランス感覚の極意の一端に通ずるものがこのあたりにあるのかもしれないと思いました。

動画を見ていて知ったのですが、最新作ではゲストでランボー、ターミネーター、ロボコップ、ジョーカー、スポーンが出ているんですね。このことからも、モータルコンバットが世界的に凄いシリーズだと分かります。
当然ゲストキャラにもフェイタリティがあり、するしされるんですが、超有名スターが原作にないゴア死をするのって、めちゃくちゃ貴重じゃないか!? と思います。

見た中では、ターミネーターの転送するやつと、Fujinの回転して巻くやつと、Frostのドローンで運んでロボになるやつで特に爆笑しました。
色々なものが飛び散るんですが、ずっと見ていると、プラモのパーツのように見えてきますし、金太郎飴のようでもありますね。そこをそう切るとそうなるんだ。

フレンドシップ

これはフェイタリティのカワイイ版のようで、ゴア要素は皆無です。
このユーモアセンスは本当におもしろいですね!
フェイタリティではあんなに無慈悲な姿を見せていたクリーチャーやコワモテの戦士たちが、優しく微笑んだり、ダンスしたり、チャーミングな様子が見られます。怖い役の俳優さんのオフショットみたいで、キャラの魅力が広がると思いました。
特にキタナのが好き。女性相手に決めると美女同士がじゃれあうので、見ていて幸せです。

私は、ニンジャスレイヤーにおいて、邪悪な悪役が本編外でカワイイ様子を見せたりしつつもキャラを壊さないバランス感覚とサービス精神にいつも感服していますが、その極意の一端に通ずるものがこのあたりにあるのかもしれないと思いました。

この勢いでゲームの日本版が発売されてほしい!

演出集だけでなく、通常の対戦動画を見ていてもかっこよく楽しいので、モータルコンバットのゲームをとてもプレイしたくなりました。
私は格ゲーのコマンド入力とか全然うまくできませんが、一通りキャラを使ってストーリーを遊ぶだけでも楽しそうです。
どうやらストーリーモードもかなり力が入っている様子。
過去にプレイしたインジャスティスというDCキャラの格ゲーも、モーコンと開発会社が同じらしいのですが、あちらのストーリーがキャラ総出演でボリュームたっぷり、映画のようなスケールでとても楽しかったので、モーコンのもそれに近いのかなと思っています。
ちなみにインジャスティスにはスコーピオンがゲストで出ていて、日本未発売の2ではザブゼロが出ているようです。

今モータルコンバットが熱い。
この勢いでゲームの日本版がぜひ発売されてほしい!
まずは最新版映画を見に行きましょう!!

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