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我流サイドFIRE術(一応再現性有り)

【はじめに】

サイドFIREしなければならない理由は人ぞれぞれですが、より良く生きていく為の1つの道筋としては、サイドFIREは有効な手段だと私は思っています。
もしかしたら役に立つ可能性もあるかもしれないと思い、私の実体験を元にしたサイドFIRE術(資金が少なくても可能)を公開してみたくなりました。
サイドFIREをするにあたり、何もしなければお金が入らないので、何か対策をしなければなりませんが、サラリーマンを辞める直前にちょっとだけ光が見えていました。

【背景】

私は約30年間サラリーマンをしてきましたが、資産家でも何でもないので、給料を原資としてコツコツとお金を貯めるしかありませんでした。
そして、リーマンショックの影響があった2010年頃からアベノミクスでちょっと経済が上向く2014年頃までは極貧生活をしなければならなかった体験があり、中年以降の年齢になっても歳相応のお金の遣い方が出来ない体質となっていました。(若い頃同様の金額しか遣えない体質)

勤務していた会社が年功序列で給料が増える賃金形態だったので、2014年頃からは給料の増加分が多くなり、余剰金は全て貯金に回して蓄財に励みました。その結果、貯金は10年くらいかけて急激に殖やすことが出来ました。
数年前に念願の8桁まで到達した時は、感動しました。

しかし(ご存じの方も多いとは思いますが念の為)貯金だけでは限界があります。
お金を効率的に増やすには、投資が不可欠です。
凡人が労働所得だけでお金を増やすのは、非常に困難なのです。
トマ・ピケティの「r>g」という不等式が有名ですね。
(「r」は資本収益率、「g」は経済成長率)
つまりは、投資によってお金を増やす方が効率的という事です。

【サイドFIREに至るまで】

投資については昔から関心を持っており、元々は個別株の売買だけやっていましたが、リーマンショックの時期に現金が必要になったので止めてしまっていました。

3年くらい前(2021年頃)でしょうか。
たまたま投資の雑誌を目にする機会があり、いろいろな成功事例が掲載されていました。そこに掲載されていたのは、投資信託(S&P500やオルカン)と米国株で10~15年程度運用していた方々が多数だったと記憶しています。
その時は、FIREした人がたくさんいて正直うらやましいと思うと同時に、「そんなに簡単に資産が5000万とか1億越えするのかよ!」と感じていました。

その少し後に、某ネット証券で投資信託に関するウェブセミナーを受けて、「複利効果」について改めて知る事となりました。
具体的に過去のS&P500でどのくらい利益を出せるか、シミュレーションしたグラフで説明されていたのです。
それを見て確信しました。「やらなきゃ損だ!」と。
2倍3倍にならなくてもいいから、とにかくやってみようと思い、NISAとiDeCoを始めました。

そのさらに後に、ある知り合いと出会いました。
彼は会社を辞めて無職だとあっけらかんと言っていて、「生活費とかどうしてるの?」と聞いたら「投資信託の分配金」と答えが返ってきました。
「利回りは?」と聞いたら、「20%くらい」との答え。
私にとって利回り20%はあり得ない数字なので、結構しつこく聞いた結果、どうやら本当らしいと感じました。
その時はまだ2022年の後半(一時的に基準価額が低かった時期)だったので、その彼はかなり安く買えたようです。
おぼろげな記憶ですが、1000万ちょいの資金で毎月20万くらいの分配金が入るというような事を言っていたような気がします。
※わかりやすく具体的な数字の例を挙げて補足します。
当時の基準価額8000円だとして、1350万くらいの資金があれば約1687万口
分配金が150円だとして毎月約25万円(税引前)、約20万(税引後)となります。

その時にはファンド名までは分からなかったので、投資信託をいろいろ研究するようになりました。
その結果、私にとって最良と思えるファンドを見つけることが出来ました。

インベスコ 世界厳選株式<H無>(毎月決算型)

『愛称:世界のベスト』


このファンドは数年間ずっと1万口当たり毎月150円(税引前)の分配金を出し続けていて、基準価額の上下はあるものの下がり続けない(下がってもまた戻る)という、嘘のようなファンドでした。
なお、当時の基準価額はまだ8000円台でした。

【サイドFIREいざ実践!そして結果】

私にしては結構攻めた対応をしました。
まず手始めに昨年(2023年)の春頃から、貯金をこちらのファンドへ少しづつ移動し、昨年末頃には資金の過半数まで買付を進めました。ここまで買った分の分配金は全て再投資し、口数を増やしました。
なお、昨年末に私は個人的な事情により長年勤務した会社を退職しました。
その時に得た退職金(数100万単位)とすぐに使う予定のない現金や持っていた株式も追加の買付資金に充てました。
この時点で、ファンドの口数は2500万超にまで増やしました。

今年に入ってからも、失業保険給付金が貰えているうちは分配金の再投資を継続して、口数を少しですが増やしました。
結果的に、現役時代の基本給程度の金額を毎月分配金として得られるだけの口数となり、先月の6月からは分配金を受取へ変更しました。
※注:現役時代の給料は安いです。

なお、こちらのファンドへの投資金額は、一般で言われているサイドFIREの目安である3000万円には遠く及ばない金額です。2000万円は超えましたが。
以上が、私の我流サイドFIREの実践と結果についての概要です。

【現状】

おかげで、当面の間はこのファンドで得られる分配金をインカムゲインとして享受出来、生活費を賄えると考えています。
随時ファンドの情報を確認しながら、運用を継続しています。
傍から見れば、ただのほったらかし投資にしか見えないでしょうね。。。

【参考までに】

現時点(2024年7月)では、基準価額が全体的に上がっている傾向があるようです。(10000円前後で推移)
なおファンドの性質上、日毎の基準価額の変動が比較的大きい為、注意が必要です。(為替と株価の変動要因がダイレクトに影響する為)
コロナショック時においては7000円台まで基準価額が下がったり、ロシアのウクライナ侵攻時にも基準価額の下落が見られたものの、現在10000円前後まで回復しているのは事実なので、私としてはその点を評価しています。
分配金が確実に支払われる保証はありませんが、上記の時期においても支払いに耐えられたという事実があります。よって、おそらく数年間は分配金が支払われるであろうと推測しております。
ファンドの目論見書や運用報告書は必ず一通り目を通しておくことで、不安感を軽減させられるかと思います。(念の為)

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