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ハラスメントトラブル防止のために経営者・管理職として自分がどうあるべきかを考えるなら貞観政要がおすすめ


ハラスメント対策を実施するときに、
経営トップや経営幹部がパワハラ気質
という会社があります。

そういう会社だから困っているんだなと思います。
そういう会社の経営者や経営幹部の方にどう考えてほしいかを考えて記事にしました。

仕事人としての成長を目指すことが重要

私は社内の人間関係トラブルについて円満解決を目指していただき、その方法を皆さんにお伝えしたいと考えています。

私は以下の記事で、とりわけ中小企業においてはハラスメントゼロを目指すことはよろしくない理由を解説しています。

円満解決を目指す会社になるためには、全社員が人間としての「成長」を目指すことが重要なカギとなります。

働く人の全てが人間的成長を目指しているとき、人は互いに許し合うことが可能となるのです。

昨日の自分は未熟だった。ごめんなさい。
いや私の方こそごめんなさい。悪い方に考えすぎて勘違いしていました。

こういったやりとりができれば、ハラスメントが発生しても火種が小さいうちに消し止めることができ、信頼関係を高めることができ、人材育成にもつながり、業務効率も高まります。

損害賠償訴訟を気にして社員を仮想敵扱いしたり、事例やマニュアルで職場をがんじがらめにしてもデメリットの方が多いのです。

円満解決のためには職場での相談を繰り返す習慣を持つことが重要だと考えて、その場合の相談方法として以下の記事を書きました。

経営者又は管理職としては、こういった活動を促進するうえで、成長しようとする姿勢を率先して見せてゆくとよいでしょう。

部下は言葉よりも、上司や経営者の背中をみて影響を受けます。
それによって成長しようとする気分につながるうえ、上司への信頼も高まります。

成長自分がどうあるべきかを考え、自分に何ができていないかに気がつき、なぜできないかを探ることでもあります。

会社で自分がどうあるべきかを考えるときの材料

これを考えるにあたって何を基本材料とするかは重要ですが、私は人間関係のふるまいについては現代の有名人の考えはなるべく採用しないようにしています。

その理由はいろいろありますが、結論として、長い歴史を経て語り伝えられたきたもの、しかも我々の文化に根差したものの方が信頼しやすいからです。

大切なことは先人がすでに明らかにしていて、私が記事で語っていることも私の独創ではなく、はるか昔に先輩方が語ってくれていることなのです。

私がたまたま歴史好きだったことも影響していますが、十七条の憲法貞観政要、とりわけ貞観政要が適していると思います。
これは帝王学の書でもあります。

以下は貞観政要がわかりやすくまとめられている記事なので紹介します。
質の高い対話が成立して心の余裕ができたときには、これをご自分に当てはめて考えてみることをおすすめします。

これを読んでみて「自分は大丈夫」と思える人はまずいないか、又は勘違いをなさっている可能性が高いと思います。

コンプライアンスは生き方である

私はこちらで日本古代史と日本国家の創生の過程について記事を書いています。

古代史を妄想することが私の趣味だからでもありますが、私の仕事にも関係しています。

私はコンプライアンスを専門としていますが、私が考えているコンプライアンスはルールを守ることではなく、ルールにどう向き合うか。つまり、個人の生き方組織の理念と共通することだ考えています。

それらを考えるとき、現代人の経験や理論よりも歴史的事象を私は重視して判断してきました。
時代が変わってもゆるぎないもの信頼性が高いと考えているからです。

唐の太宗

まだ日本が誕生していない7世紀。倭国の安全保障に重大な脅威を与え、「日本」誕生のきっかけをつくったのが唐王朝です。

その二代目の皇帝で、中国史上有数の名君と言われた李世民は太宗ともいわれます。

その太宗が政治に関して部下と問答した内容が後世、貞観政要という書にまとめられました。

貞観政要は帝王学の書とも言われますが、皆さんは帝王学がどんな内容だかご存じですか?

日本人が今でも漢字を使っているように、東アジアにおいて中華文明は私たちの思想や文化に強く影響してきました。

江戸時代の安定の基礎になった貞観政要

徳川家康が伏見城にいて天下人秀吉を補佐していた頃、家康はこの貞観政要を大量に印刷して家臣たちに配布しました。

帝王学の書を家臣に読ませるのは、それを徳川家の基本方針として実践するためでした。徳川家に属していない人たちもそれを読み、徳川家の基本方針について理解したでしょう。

「徳川家ってすごい。豊臣とぜんぜんちがうじゃん」
と多くの人たちが驚き、密かに徳川家に期待したと想像します。

それは家康にとって天下取りの布石でもあったでしょうし、結果として江戸時代の思想の土台をつくることにもなりました。

本音の問答

貞観政要の特徴を上げるとするなら、徹底した<本音の問答>です。

部下は国家のために思ったことを遠慮なく皇帝に伝えなければならない。
ならば皇帝はどうあるべきか。

単純ですがとっても難しい課題だということが、読んでいるうちにわかってきます。

私利私欲で皇帝のご機嫌を取ろうとする者、保身のために沈黙する者、ライバルの足をひっぱるために讒言するもの。

そういう人間模様に対して適切に対応することが皇帝に求められるのですが、難しいですよね。これは現代の企業経営にも通じる課題なのです。

経営者も管理職も、仕事人として自分がどうあるべきかを考えるときには、この貞観政要を基本とすることをおすすめします。

数千円程度の電話有料相談もあります

以下の<ココナラ>の案内ページから電話有料相談がご利用になれます。
さらに詳しく、コンプライアンスやハラスメント、人間関係トラブル等に関連してお聞きになりたい方のための電話相談サービスでもあります。
相談時間をあらかじめ取り決めて実施できます。
1分ごとに課金されます。10分程度でも充分でしょうが、おおよそ数千円で済みます。気が向かなくなったら一方的に電話を切っていただいて大丈夫ですよ。

ハラスメント対策のセミナー・講演

ハラスメント対策は自社の経営理念と実情に応じて基本方針を決定してから行いましょう。
不利益人事は危険です。メリットとデメリットを意識して、トラブルをチャンスに変える円満解決を目指し、人材の成長を促して組織を活性化しましょう。
詳しくは以下のご覧ください。


ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 <(_ _)>