外向的な人、内向的な人の違いと、それぞれの強み、弱み
自分の周りの人に外向的、内向的かを聞くと、ほとんどの人はどちらか答えてくれるのではないでしょうか。私の周りでは、どちらでもないと回答した人はいませんでした。
外向的、内向的な人との間には、どんな違いがあって、どうやって区別するのかについて、若かりし頃の私は分かっていませんでした。
外向的な人といえば、”性格が明るく、毎日友人や同僚、上司や取引先と飲みに行ったり食事に行ったりする、アクティブで、話上手で誰とでも仲良くできる人”という印象が強かったのですが、社会人になり様々な人に会ったことで、その視点では区別できないなと思うようになっていきました。
結論から言うと、外向的な人は、「家族や友人に限らず他の誰かと一緒にいて話をしたり、活動することで精神力が回復し、精神が安定する人」だと気づきました。
そして、内向的な人は、「一人でいることで、精神力が回復し、精神が安定する人」のことだと今は理解しています。
それぞれの強み、弱みについてですが、外向的な人の強みは多くの人が認識している通り、広い人間関係の構築・人的ネットワークの構築が上手、というのが一番の強みと思います。
あと、深く人間関係を構築することは稀なので、一見、仲が良いように見えても本人はドライな感覚で付き合っていることが多いようです。
内向的な人から見ると、外向的な性質が強い人は最強の存在のように見えますが、よく観察すると外向的な傾向が強く出ている人にほぼ共通する弱みがあります。それは、物事を深く考えることが苦手、という事です。
外向的な人は話も上手ですので色々と物事に考えを巡らせているように見えますが、私の経験上、突っ込んで聞いてみると考えが浅い事がほとんどです。ただ、なぜそうなるのかは原因はわかりません。単に外向的な人は一人で考える時間が極端に少ないだけかもしれません。
一方で、内向的な人は、広い人脈を短期間で築いたり、話をすることを得意としている人は少ないですが、強みは「物事を深く考えることができる」という事です。
周りで普段は物静かな、内向的と思われる人が、話をしてみると実は色々深く考えていたことはありませんか。また仕事では会議で核心を突くことをぼそっと言ってないでしょうか。
あと、内向的な人は、人間関係は希薄なものよりも、お互い深く知ることに重きを置く傾向があるようです。
ただ、環境や立場である程度弱みを克服している人もよく見かけます。
たまに、どこかの会社の社長で交友関係も広く、休日も積極的に行動している人が、雑誌のインタビューで「読書の時間は確保している」とか「必ず一人でドライブしたり散歩する」といった回答をしている場合、その人は実は内向的な人の可能性が高いと思います。私は「この人は内向的なのに社長という立場上、周囲との付き合いも頑張っているんだな」と思ってます。
逆に、ある程度個人で完結する職業についている人、例えば作家や作曲家などが「毎日、気分転換に友人と会ったり、話をする」というような場合、外向的な性質の方が強い人だと思っています。
極端に、外向的、内向的の特徴が出ることは稀かと思いますが、ほとんどの人は、どちらかに天秤がある程度は傾いているのだと思っています。
仲良くなりたい人がいたら、外向的な人、内向的な人へのアプローチ方法は全く逆になるので注意が必要です。
仲良くなりたいために内向的な人を頻繁に大勢が参加する3次会まであるような飲み会誘うのは悪手だと思います。しばらくは、時間は短く楽しく過ごすのが効果的と思っています。
一方で、外向的な人と仲良くなりたいのであれば、頻繁に誘えば良いと思います。相手が迷惑するほど誘ってはダメですが。
あとSNSで一人暮らしの人が、休日にずっと部屋にいると病むとか書き込んでいる場合がありますが、残念ながらその感覚は一人暮らしの内向的な人にはわからないと思います。むしろ時間が経つにつれて気力回復し元気になります。
いずれにしてもざっくりとした分け方なので、この考察がお役に立てば幸いです。
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