“子供の頃の夢”憶えていますか

みなさんは子供の頃の夢、憶えていますか？

私の夢は動物に関わる仕事に就くことでした。

子供の頃は動物が好きで好きで祖父母の家で飼っていた犬の「コロ」のそばに居たいが為に、1年近く祖父母の家に住んでいたことさえありました。

コロが大好きな散歩に連れて行ったり、おこづかいで買った犬用のおやつをあげたり、お気に入りのおもちゃで遊んであげたりと私はコロのことを心からかわいがっていました。

コロと遊びながら「犬に関わる仕事もいいな」なんて夢を膨らませていたそんなある日、

コロが死にました。

老衰でした。

私はしばらく深い悲しみに暮れていましたが、コロの年齢的に覚悟はしていたので時間と共にその悲しみは癒えていきました。

でもそれからまもなくして夢が消えました。

動物に関わる仕事に就くという夢がー。

コロが死んでからというものの犬や動物が好きという気持ちが消えました。

新たに好きなものができたわけでもなく、「好きだったものがそうでなくなる」ということと「夢がなくなった」ことから心に風穴が空いたかのような喪失感に苛まれました。

なんとも愚かなことにコロの死から半年ほど経って、私が大好きだったのは動物や犬じゃなくてコロだったんだとやっと気づきました。

見間違った夢への情熱をコロに注いであげれば良かったと今でも胸が苦しくなるような後悔は消えません。

自分の好きなものすら見失う自身の愚かさを憎く思いますが、今は精神疾患を治して社会生活を営むという夢に向かって一歩一歩進んでいこうと思います。