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「読む」と「書く」をほんの少し離す活動

本日は、考えて読む+考えて書く という繰り返しで展開させる小ネタを紹介します。

上記のワークシートに記載されているような、要点を問う質問を軸にした読解活動は大変ポピュラーなものであると思います。
しかしながら、この活動を続けていると、教科書本文から答えに該当するような箇所を、いわゆる「抜き出す」という作業になることも多いです。
情報を取り出す練習も必要ではありますが、「考える」というプロセスがおろそかになってしまうのが弱点であると感じています。

その弱点を補うためには、複数個所を要約する必要がある問いを作るのも大変効果的です。
ただ書き写すのではなく「要約」というプロセスを生み出すことで問いに答えるための要点を考えることが必要になるからです。

あるいは以下のようなプロセス、つまり「読むとき」と「書くとき」を切り離す活動を取り入れてみるのも有効です。

この活動においては、
まず用紙を半分に折り、表に「読むパート」、裏に「書く(=問い)パート」が来るようにします。
そして時間で区切りながら読むと書くを交互に行わせます。

・始めに問いを読み、何を理解するべきかを把握
・次に文を読み、時間内でその答えとなるような内容を理解する
・そしてまた問いに戻り、答えを書き入れます。しかしながらここでは本文を読むことはできないので、答えとなる箇所を書き写すことはできません。自分で書けるレベルの英文で答えることを意識させます。
・不足が多いようであればもう一度読むチャンスを与えます。答えるための内容や表現により注意しながら読むようになります。


このようなプロセスを取り入れることで、読むときにも書く時にも、
より深く「考える」になります。
表現するために書き、表現方法を知るために読むというサイクルにより、
それぞれの学習への能動性も増せるはずです。
ぜひお試しください。

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