孫子野球1 優先は守備?攻撃?
こんばんは!野球と英語の先生、cozyです。
今日の孫子野球は、野球チームづくりの永遠のテーマである、
「チームとして優先して取り組むべきは守備?攻撃?」
について孫子兵法から考えます。
孫子の考えで言えば、
「守備」が優先です。
孫子はこのように言っています。
「勝つべからざるは己にあるも、勝つべきは敵にあり」
(負けない状態を作るのは自分たち次第であるが、勝てるかどうかは敵の状態次第だ)
「善く戦う者は不敗の地に立ち、而して敵の敗を失わざるなり」
(戦上手は、自軍を負けない状態にしておきながら、敵が見せる隙=勝機を逃さないのである)
つまり、勝利を得るには、まずは「不敗」になることが重要だと言っています。
野球において「不敗」とは0失点のことであり、相手より少ない失点で切り抜けている状態のことです。
その上で相手がエラーやフィルダースチョイスなどで見せた隙に付け込み、1点でももぎ取ってしまえばよいということです。
「攻撃は最大の防御」という言葉もあり、
大量得点でコールド勝ちを狙ったり、
奇策に走って先制攻撃を食らわせて精神的優位に立って試合を進めるという考えもありだと思います。
しかし、「負けたら終わり」のトーナメントでこのようなギャンブルだけでは「連戦連勝」の可能性はかなり低いでしょう。
それに孫子の言うように相手ピッチャーのレベルや守備の堅さによってはそうした攻撃も望めない時もあるはずです。
(強豪校の140キロ超とキレキレのスライダーを持つエースピッチャーから連打できるほどなら一考の価値はありますが…)
一方守備はどうか。
ゴロを正確に捕球する、
フライの守備範囲を広げておく、
ランナーありの場面でのゲッツーの動きの速さを高める、
ランナー2塁以上のピンチにおける外野手のバックホームの正確さを上げる、
キャッチャーの盗塁阻止の送球のレベルを上げるなどなど、
自チームで練習することで確実に精度が高まりますし、その動きをそのまま試合においても発揮しやすいと言えます。
取れるアウトを確実に取っているならば、ビッグイニングを作られることもほとんどなくなりますので、少なくとも早期決着されることはほぼありません。(公立校がコールドで決着されている時は四死球およびエラー、フィルダースチョイスが絡んでいることが大半です)
なので、孫子の言う通り、連戦連勝の不敗のチームを目指すなら、まずは「守備」から取り組んでみましょう。
今日もありがとうございました!
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