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#043【絵本】ちいさなもののいのり

今日もほっこり絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



はじめに

Instagramで見かけて気になった絵本。
訳の島多代さんのあとがきで、この絵本が出版されたのが第二次世界大戦後1945年だったと記されています。

この絵本の挿絵でカルデコット賞を受賞した方と、後にカーネギー賞アンデルセン賞受賞の方の作品です。



今日の絵本



『ちいさなもののいのり』

ぶん エリナー・ファージョン
え エリザベス・オートン・ジョーンズ
やく しま たよ
発行所 新教出版社(2010年)



感じたこと

まずは、挿絵が可愛らしくてステキ(*^^*)
タイトルがちいさなものですので、描いているのも幼い子どもとまだ独り立ちしていない動物たち。
ほんとに見ているだけで心が和み、ほっこりします。そしてそのちいさなものたちのピュアな様子に心打たれます。
ターシャ・テューダーさんの描く絵に雰囲気が似ているなと感じました。


この絵本は、物語ではなく祈りの本。

 幼い子どもたちは、毎日の生活の中で常に社会や家庭における不安定さを敏感に感じ取っています。子どもたちは最も「ちいさなもの」だからです。
巣立ちしたばかりのひな鳥、小さな種、雨のしずく、生まれたばかりの動物の赤ちゃんを守ってくれる「かみさま」への祈りは、不安定な中で生きる子どもたちにとって、深い安心感につながるはずです。

『ちいさなもののいのり』あとがきより


作者はロンドン生まれの方。
戦争はやはりどの国の子どもたちにも不安を感じさせるものでしかありませんよね。

そんな中ちいさなものたちがちいさなものたちのために健気に神に祈る姿が、その祈りが、エゴにまみれた大人たちの心にも届くことを祈るばかりですΣ(-᷅_-᷄๑)


原文も日本語訳もあり、やわらかな絵と共にそのままの雰囲気がとても伝わる絵本でした。

この ちいさな いのりを
どうぞ おこころに とめてください。
あなたの おまもりを ねがう
おおきなものたちの いのりと おなじように。

『ちいさなもののいのり』より


神に祈ると同時に、
内なる神を呼び覚ませる人が
1人でも増えますように⭐︎



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