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#009【絵本】ちいさいタネ

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

さて、今日もエリック・カールさんの絵本です。

いつもの鮮やかな色彩とコラージュですが、
ページ内の文字数が多くなったので、おそらく対象年齢は上がってますね。
ママが読んでくれることばをしっかり聞けるくらいに。


今日の絵本

エリック=カール 作
ゆあさ ふみえ 訳
発行 偕成社(1990年)

感想

有名な『はらぺこ あおむし』が、
あおむしから蝶になっていくお話なら、
この絵本は、
小さなタネが大きな花を咲かせるまでのお話。

ちいさなタネは小さいので、
何だか他のタネ達より劣っているように感じられます。

お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる弟くんや妹ちゃんや、
おともだちと比べて自分ができないことが多い子は、
ちいさいタネと自分をかさねあわせて、
応援したくなるきもちが強くなるかもしれません。

(劣等感が強かった私も感じちゃう笑)


でもこの本では、
優劣なんて関係なく、
不運な出来事に見舞われることもあるということ
が何度も描かれています。

たとえば、
早く芽が出て花を咲かせたタネであっても・・・

子どもたちだって 春になるのを たのしみにしていたのです。
子どもたちは、草のことなんか 気にしないで かけまわります。
おっと ちいさい草のちかくの草が、子どもに ふまれてしまいました。
こうなったら もう、大きくなることは できません。

『ちいさなタネ』より


自然の摂理、弱肉強食、人間のエゴなど、

エリック・カールさんは小さい子どもにも、
真実を正直に伝えているところが素敵です。

だから、だれかと比べて悲観したり、
もっと頑張らなきゃ!とがんばる必要はないんだよ

伝えてくれていると感じます。


ラストは季節が一周し、
新しいタネが旅立つところで終わります。

こうやってタネは生まれてまた次の花を咲かせるんだと、
子どもたちには学びとなり、

大人になった私たちには、
自然の生態系や循環を感じることとなる。

やっぱり絵本って深いなぁ~と、
今日もしみじみ(*´ω`*)

この花って向日葵??


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