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#018【絵本】わすれられないおくりもの

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

最近は古い絵本ばかり読んでいます。
これはどこで知ったオススメ絵本だったっけ?(Instagramかな?)
読んでみたくて借りてきましたが、
カバーにあったシリーズを読んでからにすればよかったかな?


今日の絵本

『わすれられない おくりもの』

スーザン・バーレイ さく え
小川 仁央 やく
発行所 評論社(1986年)



感想

大切な人が亡くなった経験をした人に、
愛とやすらぎを与えてくれる絵本です。

みんなから慕われていたアナグマが、
老衰でひっそりと死んでしまい、
友達をなくした森のみんなは
深く長い悲しみを味わいます。

でもアナグマがみんなに伝えてくれたものは、
時を経てみんなの心にしっかり残っていて、
豊かさとなっていることを教えてくれる絵本です。


アナグマは、死ぬことをおそれてはいません。死んで、からだがかたくなっても、心は残ることを、知っていたからです。
だから、前のように、からだがいうことをきかなくなっても、くよくよしたりしませんでした。

『わすれられないおくりもの』より

自分の老いと死期も感じ、
でも魂は永遠であることを知っているアナグマ。

自分が死ぬことよりも、
残していくみんなのことを心配し、
自分はいつか長いトンネルの向こうにいくことを仄めかして
「そうなっても悲しまないように」とみんなに言っていました。

なかなか出来ないですよね。
また、一生の終わり方もとてもステキで安らかです。
私もピンピンコロリで終わりたいなぁ。



大切な人を亡くしても、
その人とのやさしい記憶や素敵な思い出は、
残されたものに必ず残ります。

私はまだ祖父母しか亡くしてはいませんので、
色濃い経験をこの絵本で思い出すことはできませんでしたが、
この本を読んだ方それぞれに
感じる記憶、思い出があり、
それをやさしく昇華できるきっかけとなる
絵本ではないかと思いました。


しっかり悲しんだ後は、
そのタカラモノを勇気や知恵にして生きていく方が、
アナグマのように大切な人も、
きっと喜んでいるような気がしています。





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