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#016【絵本】かもさんおとおり

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

今日もわたなべしげおさんの本を読んで、
読んでみたくなった古い絵本を。



今日の絵本

『かもさん おとおり』

ぶんとえ ロバート・マックロスキー
やく わたなべ しげお
発行所 福音館書店(1965年)

※今Amazonさんに原書しかないようです。


感想

リトグラフというのでしょうか?
茶色の線だけで描かれた絵本です。

アメリカ・ボストンが舞台の、
かもの夫婦が子作りのために巣をつくる場所を探すところから始まり、
8匹の小がも達が生まれます。

よく公園にいるカモ達って、
こんな風に考えながらおうちを探してたり、
こんなこと思いながらえさを貰ってるのかしら?
なんて想像しました(笑)

ボストンの街並みもそうですが、
8匹の子がもの描写がリアル!

家族ぐるみでお付き合いのある訳者の渡辺さん曰く、
作者のロバート・マックロスキーはこの本を書くために
4匹の小がもを買ってきて一緒に過ごしていたそうで、
作品に対する真摯さが伺えます。


この絵本のすてきな所はなんといっても、
都会のストリートを9匹のかもの親子が一列になって行進し、
目的地の新しいおうちのある公園まで無事に到着するというお話です。

マイケルというおまわりさんが、
立ち往生している親子をみつけ
交通整理をしてストリートを渡し、
その後も公園に着くまでの道のりを予測し
本署に応援を頼むのです。

なんと、粋で素敵な町でしょう!!
今の世知辛い世の中で
こんなことが出来るのかは分かりませんが、
こんな親子の一行は道行く人も癒すはず。

人の温かい部分をおもしろ楽しく絵本で表現されて、
それを小さい子どもたちが感じて受け取って大人になっていく。

絵本って確かに
心に種を植えられるすてきなものだと思いました!




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