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【物語】美女と野獣 ”No.8”Beauty and the Beast

私の好きなインナーチャイルドカードは【おとぎ話のタロット】とも言われている、物語をベースにしたカードです。
昔読んだことのある懐かしい童話や、意外と知らなかった物語もあったりして、
カードへの理解も深まるかと、それにまつわる物語を読んで感想を記録しています(^^)/



今日のカード

ジ:ねぇねぇ(嬉)/ロ:なぁに(照)


大アルカナ8番、タロットカードでは力のカード。
インナーチャイルドカードでは、美女と野獣のおはなしとつながっています。



読んだ物語は?

『子どもに聞かせる世界の民話』

ローザとジバル(クロアチア民話)

矢崎源九郎:編
装丁・綴込カラーシルエット・本文カット:藤城清治
発行所:実業之日本社(1964年)




本ではないですがAmazonプライムで、
映画『美女と野獣』実写版(2016年)も観ました。




読んで感じたこと

先日読んでおもしろかった『子どもに聞かせる世界の民話』に、この美女と野獣の類話も掲載されていました。
クロアチアの民話ですが、内容は映画でも観た有名な『美女と野獣』とほぼ一緒。

このカードの絵に描かれているのは、ローザが魔物ジバルのお城に来てから、毎朝美しいお庭での面会で愛を育んでいた様子でしょう。

魔物はジバルといいました。ジバルにあうのは、まい朝、八時から九時のあいだ、だけでした。
まい朝、あって、話をするうちに、だんだん、ジバルが、こわくなくなりました。
いいえ、それどころか、ジバルにあうのが、まち遠しくなってきました。
けれども、キスをする気持には、まだ、どうしても、なれませんでした。

『子どもに聞かせる世界の民話』
ローザとジバルより



物語とカードの関係(私の考察含む)

この民話の魔物ジバルのように、おとぎ話でよくある”魔法によって姿を変えられた王子様やお姫様”は、誰もが目を背けたくなる恐ろしい姿や醜い容姿だったりと、ほんとうの姿は目に見えている姿形でないことが殆どです。

このカードがリーディングに現れる時、目に見えることではなく、あなたが真実だと感じ、理解することのために、人生に奇跡をもたらす愛の贈り物を受け取って下さい。愛は、真実と同様に、しばしば姿を隠します。

『インナーチャイルドカード日本語版ガイドブック』より抜粋

ガイドブックにこう書かれると、このカードが出たら求愛されることのようにも思えますが、ジバルの優しさや気遣いに触れていくうちにローザが実際に目に映る彼の姿ではなく本来の彼を愛するようになっていったように、心の目で見ることの大切さがメッセージなのかなと思います。

タロットでの力のカードは、普段は獰猛なライオンが白い服を着た女性に頭とあごをなでられている様子が描かれている、内面の力(強さ)・精神力を表すカード。

単に力のカードが女性とライオン(野獣)の絵柄なので、インナーチャイルドカードでこの物語を紐づけたのかも思ってましたが、物語を読んでやっぱり意味合いも関係してるのかなと思います。

芯というか軸というか、その強さ(理性)がなければ、人間も簡単に怠慢(本能)の方へ傾いちゃいます。まぁいいか~とか、どうせ~だからねとか、私なんて簡単になびいちゃう。
(先日のエピクテトス先生の練習もそれについてだったなぁ~^^;)

心の目で物事を見る時にも強さは必要なのかもしれません。なにせ、自分の目でみたことではない、別のことを信じようとしているんですから!!

ある意味、自分の信じてる可能性に心を委ねるカード。
そして思い切って、相手を受け入れてみましょう的な( ´∀` )

上辺で見るだけではなく、深く掘り下げることで真実が見えてくること。世界の民話で読んだたくさんのお話でも、そのことは伝えられていました。
ローザのような心の目を持ちたいものです^^










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