藤くんが信じられる「有限」
親愛なるあなたへ
夜に入るお風呂がさ、とんでもなく気持ちいいよね。
一日で冷えた心も身体も柔らかくあっためてくれる。
昨日読んだ本でね、こんな文章に出会ったよ。
「生きて行く中で、誰かが無条件で、自分に光を照らしてくれたとしたら、その時この上ない感謝の気持ちと安堵に包まれる。
その愛と優しさは太陽みたいで、自分が見てない間もひたすら暖かい光を注いでくれる。真夜中でも燃えてる太陽みたいに。
暗闇の中で、独り苦しみ続ける人を救うのは、そういう太陽のような優しさをもった人なんだと思う。」
あぁ本当にその通りだなと思って、泣けてしょうがなかったよ。
それほどまでの人に出会えるのは、おそらく人生で一人いるかどうかのレベルなんじゃないかなと思ってる。
多くの人は出会わずにその生涯を終えているんじゃないかな。
だからこそ出逢えた時のその喜びは、生まれ変わったかのような気持ちになるよね。
宇宙飛行士への手紙も私大好きでさぁ。
「出来るだけ離れないでいたいと願うのは
出会う前の君に僕は絶対出会えないから」
ここ大好きなんよね。
どんなにその人を好きでも、その人と出会う前には出会えない。だからこそ繋がっているこの今一瞬はとてもかけがえのないもので、永遠の様に感じられる。
この頃の藤くんのインタビュー、確か
「信じられるもののひとつに『有限であるもの』があります。人の命とか。無限だったら意味をなさないし、つまらない。人の命は有限。限りあるものなんです。つまり、終わりがある。だから信じられる。」って言ってたよ。
これずーっと心に残ってる。
これ程までに思う藤くんだから歌える唄があるんだね。
藤くんはこうも言ってた。
「大事なものなんてそんなにない。ただ、その過不足が激しくなっていく。どうでもいいものはもう、どんどんどうでもよくなる。一方で自分にとっての大事なもの、それに何かあったらすぐに泣き出してしまうほどになってる。」
これに当時激しく共感した。
今もこの気持ち私は変わらないなぁと思って。
大切なものは、もうどんどん大事に。
そうでないものは、なんであんなに執着してたの?と思うほどどうでもよくなる。
そうそう、新曲strawberry もすごくいいよね。
私はここが1番好きなの。いちばん自分に響いた。
「分かり合いたいだとか 痛みを分かち合いたいだとか
大それた願い事が 叶って欲しいわけじゃない
ただ沈黙の間を吹き抜けた風に
また一緒に気づけたらなって」
大切な人が落ち込んだり傷ついている時、
それを理解したいと思うよね。
でも藤くんはそれを「大それた事」という。
私は藤くんのこういう所に救われるよ。
そうなんだよね。どんなにその人の痛みを知りたいと思ったってそれさえエゴなんよね。
でも、ただ、その風に一緒に気づける私でいたい。気づきたい。だから側に居たい。
あぁほら、
真っ赤な空を見ただろうかでも言うじゃない。
「あいつの痛みはあいつのもの 分けてもらう手段が分からない
だけど力になりたがる こいつの痛みもこいつのもの」
こうやって話すと、BUMPのいろんな曲が繋がっていくんだよね。
ね。
楽しいね。
いつも聞いてくれてありがとう。
あなたが聞いてくれるから、こんなに楽しく話せるよ。
心より愛をこめて。