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「ドナルド・キーン自伝」 #本
平和と日本文学への愛がひしひし
ドナルド・キーンは米国出身の日本文学研究者。博学多才で、日本文学のまさに生き字引きのような人でした。この本では、自身の半生がユーモアたっぷりに語られています。
とくに印象的だったのは、若かりし20歳ごろの戦争中の話。日本語を勉強したい一心で、軍人の通訳士として働いていたこと、日本兵の手記を翻訳したり、日本人捕虜を尋問するなかで、日本との関わりを深めていったことが綴られていました。
その後のさまざまな作家たちとの交流のエピソードもいきいきとおもしろく、まるで文学史のなかを生きているよう。
2019年2月に96歳で亡くなりましたが、一度でいいから姿を見てみたかったなぁとあこがれます。
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