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12 図解を見やすくするちょっとしたコツ6 # 図解のつくりかた

図解づくりのステップ「①内容理解(15字要約)→②図解→③見やすくする」の「③見やすくする」についてです。

相手に伝える以上は「見やすくする」配慮は欠かせません。ちょっとしたコツを6つあげてみます。

コツ① 配置をそろえる

左右・高さ・センターなど、配置をそろえます
(「A」はOK例、「B」はイマイチ例です)

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コツ② 要素を減らす

シンプルなほうが伝わります。減らせる要素は減らします。たとえば、
・図形の囲み線をなくす
立体感や影をなくす
色の数を減らす(色の濃淡を使うとよい)

(「A」はOK例、「B」はイマイチ例です)

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コツ③ イラストのテイストをそろえる

イラストのテイストをそろえます。選ぶイラストで雰囲気も変わります(かわいい感じや、大人っぽい感じなど)。全体をフラットデザイン(平面)にしているときは、イラストもフラットデザインのものにするとバランスがとれます。

コツ④ 色は目的をもって使う

色数は減らしますが、「ここぞ」と目立たせたいところに色を使います。
色は配色パターンなどを参考にして、好きに選びます。

ただし、色には一般的に連想されるものがあります。たとえば、「赤」は「危険」「注意」など。そこから外れる色使いをすると、誤解する人がでてしまうので気をつけます。

「黒」は目立つので、どうでもよいところ(区切り線など)は「グレー」やほかの濃いめの色にするといいかんじになります。

(「A」はOK例、「B」はイマイチ例です)

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コツ⑤ フォントは読みやすいものを選ぶ

文字のフォント(書体)は読みやすいものを選び、使用するフォントは統一します。「メイリオ」「游ゴシックMedium」 などがよいのではないかと思います。

一般的に知られることですが、

・「メイリオ」はデジタル画面上や、遠くからでも明瞭に読みやすいようにつくられたフォントである(紙に印刷すると読みにくい)。「Meiryo」はメイリオと名前が似ているけど別もので、読みにくいので使わない

・MSゴシック、MS明朝は読みにくいし古めかしい(ださい)

(「A」はOK例、「B・C・D」はイマイチ例です)

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コツ⑥ 行間を読みやすくあける

PowerPointの行間設定は「1.5」をよく使います。「1.0」だと行間がつまりすぎて読みづらいです。

(「A」はOK例、「B」はイマイチ例です)

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おわりに

編集の仕事では、PowerPointのスライドを原稿として受けとり、見やすく手直しする機会がたくさんあります。よくある手直しのポイントを6点あげてみました。ほんのちょっと整えるだけでも見やすく・おしゃれっぽくなります。

ただし「見やすさ」は、見る人の視力などで(たとえば高齢者と若者で)変わります。「おしゃれ」かどうかも、個人や世代で変わります。メッセージを届けたい対象者ごとに「どうすれば見やすいか?」と考えながら、ケースバイケースで整えていくとよいと思います。


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