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先生!答えを教えて

 

 昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて86回目です。

 学習支援で多いのが、宿題を持ってくる生徒。
そして、たいてい答えを聞いてきます。

 私の場合、答えだけを伝えることはしないようにしており、
生徒と一緒に問題を解いていますが、
どうして、その答えにたどり着いたのかを聞くと
考えるという事を面倒くさがる傾向が、よく見られます。

 特に顕著なのは数学で、公式さえ覚えればいいという傾向があります。
公式とは、設問に対する考え方をまとめたものなので、
どうやってまとめたのかは、一切説明してくれません。
そのため、公式だけを覚えていると、
複数の公式を使うような応用問題の解答が得られなくなってゆきます。
 数式を使う科学分野でも同じ出来事があり得ます。

 つまり、理数系の学習では、
変化の理由や、
動向・挙動・軌跡のような推移に伴う変容を
的確に理解していないと、結果が読み取れなくなることを意味し、
単に表面だけの理解では、本質が見抜けなくなる怖さ
言い換えると、正確な解答が得られなくなることを意味します。

 また、最近はインターネットを通じて
「ことば」としての知識を得ることが容易です。
そのため「ことば」が含む意味を知らないままでいる生徒に
かなりな頻度で出会います。
 こうした状況から、
社会科系の記録を読み解く記憶学習に対しても
苦手意識を持ちやすいようです。

子どもたちの学習に関与している方々へ

 上記のような、ややこしい学習成果を得ないためにも
どうか、
「なぜそうなるの?」「どうして、この答えが出るの?」
というような声掛けをし続けてください。

 少しややこしくて、面倒かもしれませんが
根気よく、丁寧に、生徒に対応してあげてください。

皆さんが、
善き手本として、また善き話し相手として
近くで寄り添ってくださることを願っております。

18.NOV.2022.ARAI