「それ知ってる!」ってほんと??
学習支援で得た知見を基に色々書き始めて14回目です。
ぼちぼち始まる反抗期の典型!
話し中に「それ知ってる」と言う小学生をお持ちの保護者の皆さんへ。
新学期が始まり少し落ち着いたこの時期に始まるのが「それ知ってる」。
でも実は「知ってる」のは「言葉」だけで意味は知らないことが多いです。
例えば 先日の学習会でこんな応答がありました。
「先生は 学習会がないとき 何やってるの?」
「勉強してるんだ」
「どんな勉強?」
「今回は漢字の成り立ちを研究する文字学!」
「あっ!それ知ってる」
「へーすごいね。どんなこと知ってるの?」
「・・・・・・」
どうしてこんな会話が始まるのでしょうか。
子ども心に保護者の庇護からの自立心が芽生えると反抗期がやってきます。
そして「自分は一人前」「だから何でも知っている」と意識し始めます。
更に自分が見聞きしたことがある事物はすべて知識内と思い始めます。
しかし 実際には知っているのは「言葉」だけで内容は理解していません。
この部分を追求されると 黙ってしまったり話題を変えようとします。
少し乱暴ですが こうした場面に当たった際には「じゃあ どんな意味か
教えて?」と聞いてみてください。たいてい言葉に詰まってしまいます。
そのまま終わりにすると なんだか虐めになるので 言葉をつなぎ意味を
教えてあげてください。もしもご自身もわからない事なら「一緒に探そう」
と一体感を持って問題を共有しながら答えを探しましょう。
子どもにとって反抗期は一人の人間として精神的な自立の第一歩です。
なので サインをしっかり受け止めてください。
この時期 子供は一方で自立を求めながら他方では甘えを求めています。
そこで しっかりした対応をしてゆくと 保護者の間に良い関係性が生まれやすくなるはずです。
要は ほっておかない!要所要所はきちんと相対するということです。
家庭内の教育は 素のお付き合いのために 実に厄介です。
そして 子どもの変化は 日毎に動いています。
焦らず じっくりと子どもに対応してあげてください。
09 JUN.2021.ARAI