コミュニティに頼らない、効果的な成果を上げることができるコワーキングスペースを、運営したり利用したりするための3つの心得

 古い時期からコワーキングを見てきた辺りの人の感覚が強いかもしれませんが、これが自分が捉えているコワーキングスペースとのつき合い方だとは思うことなので、一旦考えとしてまとめました。この3つを守ってコワーキングスペースを活用していくようになれば、運営サイドとすればそのままコワーキングスペースのあり方や運営の仕方につながると思うし、利用者としてもどこのスペースに行っても快適かつ印象良くそして成果をあげることのできるようになるのではないかという願いを込めています。逆にこの考えに合わないかなと思われるコワーキングスペースがありましたら、それはコワーキングスペースではなくワークショップのプランナーやシェアオフィスの発想でやっていると思うので、広義でいえばコワーキングに入りますが狭義でいうとコワーキングで商売していると言えないので、できることなら事業としての方向転換を望みます。

1.入りやすく出やすいスペース(ドロップインがメイン)を使う
  会員制で囲んでいるかいないかで利用してみて安心か安心でないかの個
  人差もありますが、特にコワーキングスペースを運営するサイドとして
  は、これに重きを置いてやってほしいものがあります。逆にシェアオフ
       ィスに近い会員制および料金設定で囲んでしまうと還って新規が入りづ 
       らくなり、コワーキングの良さである新たなイノベーションや気付きが
       生まれない危険性が出るので、どうするかはオーナーの判断や工夫によ
       りますが、利用するとなればドロップイン利用に軸を置くスペースを好
       んで利用するのが、より効果的に成果を上げることができると思いま
       す。勉強会やセミナーなどのイベント開催においても、予約のしやすさ
       や料金のかからなさ、キャンセルのしやすさも、ひとつポイントになる
  と思います。さらに広く、資金や契約が完了するまで会社や団体が本格
  的な事務所などを構えるまでの一時的なシェアオフィスにも応用利用で
  きる慣習ができれば、より活性化してくると思います。

2.毎日使うのではなくたまに使う
  コワーキングスペースのオーナーサイドでこういうことを言ったりした
  りするのは厳しいものがありますが、仕事場としてのサードプレイス的
  な活用というのがほとんどの利用目的となると、毎日来て利用してもら
  うよりもたまに来て使うというようなイメージで利用してもらえれば、
  自分の仕事にとって有益な情報を得た時の満足感や行動力が高まるの
  で、この利用がお勧めです。これは実際に自分がコワーキング勉強会を
  開いてアンケートを取ったときにも、毎日よりも月1で週1か2でという
  意見が多かったので、これが利用に当たってマストの発想だと思いま
  す。

3.利用者・オーナー相互に適度な距離感を考えながら使う
  2の内容にも絡んでくるのですが、コワーキングスペースという比較的
  自由な空間は言えども、客商売ですのでオーナーサイドとして利用者と
  いう関係性の中で、接していくうちにうちに着てほしくない利用者も出
  てきます。私もいないわけではありませんし、逆にそう思われているス
  ペースがあってもおかしくはないと思っています。そうなると、自分で
  もコワーキングスペースを開くことが怖くなったりします。そのような
  関係性にならないようにも、例えばスペースを利用する日について10日
  程度間隔を置いたりして運営サイドなどとの距離感を取ることによっ
  て、相互の信頼性を少しでも高めることができますし、相互に快適な形
  でコワーキングスペースを開くことができます。これは個人で利用しよ
  うとも団体で利用しようとも一緒です。

これはあくまでも自分の考えるコワーキングスペースの理想系です。軸となるコミュニティこそあれど、それに頼らない考えの下でのコワーキングスペースの活用および運営を考えた場合には、このようにならない部分も多くあると思います。それはそれで変えても構いませんが、自分でコワーキングスペースを体験して、自分で考えるほどにほかの利用者に興味を持たないからこそ言えるものもあるので、本当に本気でコワーキングスペースを運営したいと考えているのであれば、この3ヵ条を守りつつ、平日と休日・4~5ヶ所のコワーキングスペースに開店から閉店まで居続けて、観察してから、オーナーさんや従業員さん、利用者さんの話を聞いてから開いてもらうとありがたいです。そうすれば、書いている意味は多少わかってくると思います。

しかし、最近の自分、コワーキングスペースもりおかでこの3か条、守れてないな_| ̄|○ 

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