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学校に支払う学費だけが教育費ではない!検定料や交際費だって立派な教育費だぞ!ということを強く主張したい

 4年前にfacebookにあげたことで、どうしても読んでて悔しかったし、最近もちょっとショックだと思ったことがあったし、皆様も真剣に考えてほしいと感じているので、まずはこちらの東洋経済オンラインの記事を読んでから、本題の話をしたい。

「「生活保護家庭の子供は大学に行ってはダメ」「妊娠したら高校退学」こんな社会をぶっ壊したい!教育にお金を掛けさせることをやめないと格差なんて無くせない!」という主旨のことを、認定NPO法人フローレンスの代表の駒崎弘樹さんが2017年の年初にブログで書いていたのを覚えている。これには強く同意している。

https://www.komazaki.net/activity/2017/01/004876/?fbclid=IwAR0VAqr2w1YXc41k0_zb8MCn95JpB-XA0GF5dGk_ehZqVc9ih1ab6OpZtUA

 しかしながら現状では学費だけの話で、そこから生活費・より高いレベルの知識を得るための学費・検定試験の費用・飲み会やデートなどの交流費などにまで保障しているわけではない。ここを工面し行動に移せるかできないかによっても、成績や貧困、恋愛もそうだし、これからの様々な人生に差が生じていることを理解できていないなと感じる人が圧倒的に多い。むしろそういう背景があることに配慮して、主催するパーティーやイベントに参加を呼びかけたり誘ったりしている人は、ほぼいないのではないかと感じる。ここについて理解や認識をしている人が増えなければ、正直言ってかなりの格差社会になりかねないと思う。

 この前、コワーキングスペースの運営者さん同士での話の中で「価格帯と来る利用者さんやコミュニティ、利用内容は比例している」という内容の話があった。世界のとある国の話になるそうだが、お金持ちとか月に100万円単位の売上を出す人や会社さんは、同じような売上を生み出す人のいる月の契約料とかも高いコワーキングスペースによく入り浸るが、そうでもない人やバックパッカーしながら働くフリーランスだと安いコワーキングスペースを利用するという話をしていた。そしてこれが当たり前だという風に語っていた。それがとても悲しかった。
 しっかりお金を支払えれば居心地はよくなるかもしれないけれども、個人的には居心地の良さを求めるのはどうなんだろうと思う。コワーキングスペースで短時間で集中してしっかりと業績を作る仕事ができれば、居心地が適度に悪くあった方がいいと思うし、フォローとして良質なコミュニティや仲間づくりのきっかけ作りとかに注力すべきと思う。それを達成するために、コワーキングスペースにはコミュニティの多様性は確保しておきたいってのはあって、極端な話、富裕層のコミュニティと貧困層のコミュニティが共存して、相互に助け合うような可能性があるのではないかと信じている。しかし生活上仕方がないとしても、価格という概念が格差を産んでしまっているし、それをすんなり受け入れている現状はおかしいと思う。

 お金を払って参加する・してもらうというのは、それ相応のお土産や対価を参加者に持ち帰ってもらうことが重要なのはよくわかる。これは学生だけの問題ではなく、大人社会でも同じである。有識者を呼んでのパーティーとかフォーラムとか青年会議所とか見ててよく感じる。しかし、そうしたくてもできない人も少なからずいるわけで、その勉強をするために「参加したけりゃお金か時間を準備して来てね」だけの対応になっている現状、これが当たり前の社会だと誰しもが誇らしく言っている事が、本当に人として恥ずかしくないだろうか?そんなことを考えさせられた東洋経済オンラインの記事だった。

 それを防ぐために昔に書いた事ではあるが、コワーキングスペースもりおかでは、失業保険証明を持ってきたら販売以外の利用目的であれば無償で利用できるようにしている。最近は、奨学金を受給していることを証明している書類を持参すれば無料で利用できるようにもした。また、資格試験の検定費用を保障するシステムを、いつかはコワーキングスペースもりおかの事業のひとつとしてやってみようかということも考えている。
 少しでもいい。才能の有無は関係ない。小さくてもいいので、収入がなくても人との交流や大学の授業より高度な知識、検定試験などを通じて、教育や事業の成長をしたいという思いを持っている人の可能性を潰さないやり方を考えて実践をしていってほしい。そういう人が増えれば、未来のお客さんにもなるし、相互に幸せな社会になるのではないかと思う。

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