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【マルチ乳酸菌Prime 12種類の乳酸菌研究最前線!】 第三弾 「ファーメンタム菌」「ヘルベティカス菌」「パラカゼイ菌」編

こんにちは、cowhappi(カウハピ)の鈴木店長です。

第三弾 「ファーメンタム菌」「ヘルベティカス菌」「パラカゼイ菌」編 

このシリーズも今回で3回目。

乳酸菌の研究を知れば知るほど、健康な体づくりが腸から始まっていることを実感しますね。

これまでの乳酸菌種研究のご紹介は下記より辿ることが出来ます。
当商品のマルチ乳酸菌Primeに配合している乳酸菌の種類について一つずつ、研究論文を鈴木店長の概要解釈を添えてご紹介していますのでよろしければぜひ、本記事と併せてご参照ください。

■第一弾 アニマリスラクティス菌とブレーべ菌 編
https://note.com/cowhappi_3/n/ndda086ca0582

■第二弾 「ロンガム菌」「アシドフィラス菌」「カゼイ菌」編https://note.com/cowhappi_3/n/n3af93c48beb2

それでは今回ご紹介する 「ファーメンタム菌」「ヘルベティカス菌」「パラカゼイ菌」についてそれぞれの菌が現在どのような研究をされており、どのような効果を期待されているのかを知るきっかけとしてぜひ下記論文の紹介を参考になさってください。

マルチ乳酸菌Primeには同じ菌種が1粒あたり

●ラクトバチルス ファーメンタム菌が5億個   
●ラクトバチルス ヘルベティカス菌が5億個
●ラクトバチルス パラカゼイ菌が30億個
含有しています。

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※ここでご紹介するそれぞれの乳酸菌研究は、マルチ乳酸菌Primeの乳酸菌に関する記述ではございません。あくまでも実際に存在する研究事例のご紹介となります。

※研究対象の乳酸菌種、研究時の状況などすべて諸条件が異なった上での研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。なお、各論文執筆者が研究データから考察した一つの見解にすぎない点にもご留意ください。

【6】ラクトバチルス ファーメンタム菌

・免疫調節活性
・アスリートの呼吸器症状軽減
このような活躍が期待され、研究され続けている乳酸菌の一種。

■Lactobacillus fermentumCECT5716およびLactobacillussalivariusCECT5713のプロバイオティクス株による免疫調節活性

この研究では、母乳から分離された LサリバリウスCECT5713とL.ファーメンタムCECT5716が、NK細胞サブセットとT細胞サブセットの活性化、Treg細胞の増殖、および幅広いサイトカインの誘導によって証明されるように、自然免疫応答と後天性免疫応答の両方を強化したことを示しています。

参考文献 In vitro immunomodulatory activity of Lactobacillus fermentum CECT5716 and Lactobacillus salivarius CECT5713: two probiotic strains isolated from human breast milk
Immunobiology
Volume 215, Issue 12, December 2010, Pages 996-1004
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0171298510000112


■持久力アスリートにおけるプロバイオティクスラクトバチルスファーメンタム菌VRI -003の経口投与と粘膜免疫について

エリートアスリートの粘膜免疫システムを強化するプロバイオティクスLactobacillus fermentum VRI-003(PCC)の能力を評価する研究。

20人の健康なエリート男性長距離ランナーを試験者とし、四ヶ月間の冬季トレーニング時に研究が実施されました。高度に訓練された長距離ランナー
の呼吸器に症状(血清サイトカインレベル、唾液IgAレベル、および気道感染症の発生率、期間、重症度)がラクトバチルス ファーメンタムを投与したものは、そうでないものと比較して、数値が大幅に減少していた。

参考文献 Oral administration of the probiotic Lactobacillus fermentum VRI-003 and mucosal immunity in endurance athletes
A J Cox1,2, D B Pyne1,3, P U Saunders1, P A Fricker3,4
Correspondence to Dr D Pyne, Department of Physiology, Australian Institute of Sport, PO Box 176, Belconnen, ACT, 2616, Australia; david.pyne https://bjsm.bmj.com/content/44/4/222.short


【7】ラクトバチルス ヘルベティカス菌

・健康増進
・胃腸の感染症予防
・免疫応答に対する保護
・慢性的なストレス軽減
このような活躍が期待され、研究され続けている乳酸菌の一種。


■ラクトバチルス ヘルベティカス菌の健康増進特性について

ラクトバチルス ヘルベティカス菌種に属する菌株は健康促進特性を持っていることを示しています。マウスモデルでの研究ではL.ヘルベティカスは、胃腸の感染症を予防する病原体、免疫応答に対する保護を強化し、腸内細菌叢の構成に影響を与える可能性が示唆されています。

Valentina Taverniti and Simone Guglielmetti*
Division of Food Microbiology and Bioprocesses, Department of Food Environmental and Nutritional Sciences, Università degli Studi di Milano, Milan, Italy https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2012.00392/full


■ラクトバチルス ヘルベティカス NS8の投与は、慢性的な拘束ストレスによって引き起こされる行動、認知、および生化学的異常を改善します

この研究はラクトバチルス ヘルベティカス菌がストレス関連障害の非常に潜在的な治療法であることを示しています。
昨今、多くの研究により腸内細菌叢がストレス関連障害の病態生理学に関与していることを示唆しています。
この研究では慢性的な拘束ストレス抑制を受けたラットにおけるラクトバチルス ヘルベティカスNS8の抗うつ効果と、この効果が微生物叢-腸-脳軸に起因する効果的である可能性を示しています。

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参考文献
Administration of Lactobacillus helveticus NS8 improves behavioral, cognitive, and biochemical aberrations caused by chronic restraint stress
Neuroscience
Volume 310, 3 December 2015, Pages 561-577
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306452215008520


■ラクトバチルス ヘルベティカス発酵乳は、24時間の自由行動下において血圧測定で高血圧患者の血圧を低下させました

この研究は、24時間自由行動のもと、血圧測定(ABPM)を使用して、高血圧患者に対する高トリペプチド用量のラクトバチルス ヘルベティカス LBK-16H発酵乳の血圧(BP)低下効果と安全性の側面を評価するために実施されました。
ラクトバチルス ヘルベティカス LBK-16H発酵乳には、ペプチドが含まれており、高血圧の被験者に血圧を下げる効果があるため、高血圧の食事療法の可能性があります

Lactobacillus helveticus Fermented Milk Lowers Blood Pressure in Hypertensive Subjects in 24-h Ambulatory Blood Pressure Measurement
Tiina Jauhiainen, Heikki Vapaatalo, Tuija Poussa, Sinikka Kyrönpalo, Martin Rasmussen, Riitta Korpela
American Journal of Hypertension, Volume 18, Issue 12, December 2005, Pages 1600–1605
https://academic.oup.com/ajh/article/18/12/1600/204959?login=true


【8】ラクトバチルス パラカゼイ菌

・健康効果の有益性
・血中コレステロールと圧力の管理
・胃粘膜病変の発症の予防
・アレルギーの免疫調節と緩和
・抗骨粗鬆症脂肪組織の蓄積の抑制
・過敏性腸症候群(IBS)の症状の緩和
このような活躍が期待され、研究され続けている乳酸菌の一種。

■ラクトバチルスパラカゼイ亜種の有益な健康効果について

プロバイオティクスは、乳糖不耐症の症状の軽減や栄養素の生物学的利用能の向上など、人間や動物に多くの有益な健康効果をもたらすことはよく知られています。プロバイオティクスは、抗変異原性、抗発癌性、およびコレステロール低下作用を有することが示されています。
さらに、ラクトバチルスパラカゼイを含むプロバイオティクスは腸および食品媒介性病原体に対して拮抗作用を有し、感受性のある個体におけるアレルギーの有病率を低下させ、免疫調節効果を有することが観察されています。
特にこの論文ではラクトバチルスパラカゼイ亜種 パラカゼイNTU101とその発酵製品において血中コレステロールと圧力の管理、胃粘膜病変の発症の予防、アレルギーの免疫調節と緩和、抗骨粗鬆症、脂肪組織の蓄積の抑制に効果的であることが証明されました。

このラクトバチルス菌株と派生製品の有益な効果が人間と動物に適している可能性があることを説明しています。


参考文献
Beneficial effects of Lactobacillus paracasei subsp. paracasei NTU 101 and its fermented products
Shen-Shih Chiang & Tzu-Ming Pan
Applied Microbiology and Biotechnology volume 93, pages903–916(2012)
https://link.springer.com/article/10.1007/s00253-011-3753-x


■過敏性腸症候群(IBS)の症状の緩和 におけるLactobacillus paracaseiHA -196およびBifidobacteriumlongum R0175の有効性:無作為化プラセボ対照試験

特定のプロバイオティクス菌株は、過敏性腸症候群(IBS)の胃腸(GI)症状と精神医学的併存疾患を軽減することができます。IBSの試験者に、パラカゼイ菌・ロンガム菌・プラセボの補給でグループ化。L.パラカゼイとB.ロンガムの両方サプリメントの補給をした参加者のIBSの症状、排便観察と生活に関する質問表によって評価。

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この研究の結論として、L。パラカゼイとB.ロンガムは、消化管症状の重症度を軽減し、特定のIBSタイプを持つ個人の心理的改善を有する可能性があるとしています。

Efficacy of Lactobacillus paracasei HA-196 and Bifidobacterium longum R0175 in Alleviating Symptoms of Irritable Bowel Syndrome (IBS): A Randomized, Placebo-Controlled Study
y Erin D. Lewis Joseph M. Antony 1,David C. Crowley Amanda Piano,Renu Bhardwaj ,Thomas A. Tompkins 2OrcID andMalkanthi Evans
Nutrients 2020, 12(4), 1159
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/4/1159

今回は、マルチ乳酸菌Primeにも配合されている、「ファーメンタム菌」「ヘルベティカス菌」「パラカゼイ菌」に関する研究論文のご紹介でしたがいかがだったでしょうか。

今回ご紹介した研究論文はほんの一部に過ぎません。より乳酸菌研究を知りたい際には、「Google Scholar」 を使うと、学術専門誌、論文、書籍、要約など、さまざまな分野の学術資料を検索できます。英語の記述論文がほとんどですが翻訳機能を用いておおよその内容を理解することが出来ます。私も主にこの「Google Scholar」を利用して菌研究の論文を読ませてもらっています。ぜひ深堀りしたい情報があればこちらの論文検索にアクセスをして乳酸菌研究の旅を楽しんでくださいね。

昨今では腸内細菌の遺伝子解析によって、乳酸菌の概念が大きく変化しています。人体の健康への可能性は医療への活用など新たな可能性を開きつつあります。

乳酸菌それぞれの特徴を知ることにより、自分が期待している体のケアや自分の腸内に合う乳酸菌に出会えるきっかけになるかもしれません。
ぜひこの機会に、乳酸菌にも多くの種類がありそれぞれに個性や特徴を持っていることをしって貰えたら嬉しいです。そして乳酸菌の魅力的な健康パワーを感じてください!

次のnoteでは、マルチ乳酸菌Primeに含まれる「ラクトバチルス プランタラム菌」「ラクトバチルス ロイテリ菌」「ラクトバチルス ラムノーサス菌」「ストレプトコッカス サーモフィラス菌」について論文紹介を行っていきたいと思います。菌研究の紹介は次回が最終回です。

乳酸菌の魅力について、これからも最新の情報発信をしていきたいと思っておりますので今後ともcowhappi 鈴木店長をどうぞ宜しくお願いします。noteのフォロー・スキボタンもお待ちしています!


※ここでご紹介するそれぞれの乳酸菌研究は、マルチ乳酸菌Primeの乳酸菌に関する記述ではございません。あくまでも実際に存在する研究事例のご紹介となります。

※研究対象の乳酸菌種、研究時の状況などすべて諸条件が異なった上での研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。なお、各論文執筆者が研究データから考察した一つの見解にすぎない点にもご留意ください。



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