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スタッフインタビュー<第5回>

こんにちは。本プロジェクトにご協力いただいているボランティアの皆様、関心をお寄せいただいている皆様、いつもありがとうございます。

本プロジェクト最大の目標は、新型コロナウイルスに関する情報を多言語で発信することです。これに加え、多文化共生社会実現のため、多言語発信について議論を起こす/担い手を増やすことも目指しています。プロジェクトの目標については、以下の記事もご覧ください。

そのためにはまず、私たちの活動経験を広く発信していくことが大切だと考えます。

そこで新たな試みとして、本プロジェクトの活動や、私達が目指す「多文化共生社会」についてスタッフに話を聞く、インタビュー企画を行っています!
本プロジェクトの理念に共感し、ボランティアとして参加している人が、どのような想いで活動しているか、「多文化共生」「多言語発信」にどのような想いを持っているかをお伝えしていきます。

第5回は、ベトナム語チェック担当のグエン・ニャット・マイさんにお話を聞きます。どのような学生生活を送り、プロジェクトに参加しているのでしょうか

松倉さん グエンさん

↑インタビューの様子
左:ベトナム語チェック担当、グエン・ニャット・マイさん
右:本プロジェクトアウトプットチームリーダー


大学生活について


ーはじめに自己紹介をお願いします

東京外国語大学国際社会学部中国語専攻1年のグエン・ニャット・マイです。出身はベトナムのハノイです。日本からの奨学金制度を利用して国費留学生として日本に来ました。1年間予備校で勉強して、今年の春から東京外国語大学で勉強しています。

ー今大学で学んでいることを詳しく教えてください

1年生なので週に5回中国語の授業があります。他には東アジアや国際情勢、国際関係論について学んでいます。国際ボランティアの授業が好きで、海外から日本に来た子供の学習支援をしている先生の授業を受けています。

ー中国語を勉強しようと思ったのはなぜですか

もともと国際協力について学びたいと思っていました。日本にいるので東アジアについて勉強しようと思って、中国は日本ともベトナムとも強い関わりがあることから中国語に決めました。ベトナムにいた時も、毎日のように新聞に中国に関することが出てたので、関わりの強さは感じていました。

ー日本語を学ぼうと思ったきっかけは何ですか

小学5年生の時に母の仕事の関係で日本に来て、中学3年生まで日本で生活していました。その時に公立の学校に入っていたのですが、日本語が全く話せなかったのでコミュニケーションが取れませんでした。日本語を勉強して友達をつくりたいと思って、日本語を勉強し始めました。

ー日本語を勉強していて難しいことは何ですか

やはり漢字は難しいです。今でも覚えているのが小学校の国語の授業で、毎回授業のはじめに生徒みんなが立って音読をし、読み終えたら座ってもよい、という活動がありました。その時に漢字が読めなくて私がいつも最後になっていました。そのせいで漢字がかなり嫌いになったのですが、予習を頑張ってなんとか覚えることができました。

ー中国語の勉強でも漢字を覚えると思いますが、やはり大変ですか

中国語は日本の漢字よりシンプルな形をしていて、日本語と似ているように見えても違いがあります。特に読解の授業が難しくて、覚えることが多いので大変ですね。

プロジェクトに対する想い


ーなぜ本プロジェクトに参加しようと思ったのですか

私自身は奨学金の支援があって生活することができているのですが、コロナの影響で困っている人はたくさんいると思います。コロナによってベトナムの入国管理が厳しくなっているので、ベトナムに帰りたくても帰れない留学生や労働者が日本で生活し続けています。そういう方の中には日本語がわからない人もいるので、母語で情報を手に入れるための手助けがしたいと思って参加することにしました。

誰も取り残されない社会へ


ー最後に、本プロジェクトの目指す多文化共生について、どのように考えていますか?

多文化共生社会という言葉をよく耳にするようになっていますが、共存するだけではなく平等であることが大切だと思います。マイノリティーと言われるような立場にある人も取り残されることなく、全ての人にとって平等な社会になってほしいと考えています。

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代表 岡本さわこ

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