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新型コロナ(COVID-19)に罹患、6日目に入院→退院までの療養生活①

2021年の夏、東京都を筆頭に感染者数がうなぎ上りでピークを迎えたころ、社会の波にのまれるようにして新型コロナ(Covid-19)に罹患しました。

最初に伝えたいこと

まずは、新型コロナの事実を知り、1つの新たな視点を持つ機会となればとの思いで記録を残しました。ここ最近のテレビ番組では、不安をあおっていたり、偏った視点からの解説ばかりで、風潮が大きな流れを作ろうとしている中で自分らしい立ち位置を見つける一助となれば幸いです。
本ウイルス病は、罹患者の8割は、少しきつい症状もありますが自然に治癒していきます。

心配な方は、必ず、自治体から発行されている資料に目を通すことをお勧めします。わたし個人の感想ですが、東京都はあっさりした資料ですので、東北大学のある宮城県や、神奈川県など丁寧な手引書を出しています。症状の進行についても書かれた項目があり、とても参考になります。罹患した人(PCR陽性の方)の8割が「5日~7日」程度で症状が治まり、回復へ向かうことがこの1年で分かってきていること、さらに1割程度は無症状(ただし体から発しているウイルス量は多いので、周囲を感染させてしまう。病院で聞いた話です。)という場合もあるそうですので、まずは怖る前に情報を集めて、知ってください。一方で全体の2割程度の方は、1週間程度の時点で中等症〜重症へと変化します。その変化のポイントも、後述します。症状の状態は、感染者との接触中にウイルスを浴びた量によって状態が変わるようですが、私自身の予測では日ごろの食生活が影響していると思います(食生活については後述)。

参考記事・自治体資料:
新型コロナの症状、経過、重症化のリスクと受診の目安は?
(忽那賢志先生による記事)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210725-00249673
新型コロナの経過や自宅療養の注意点(Medical News)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ddd098014bb8c648ef9641812588bf766806d6e
外国語での情報(NPO多文化共生マネージャー執筆)
https://note.com/npotabumane/m/m81d7c10ab9d4

宮城県、新型コロナに関する情報(自宅療養の手引き)
https://www.pref.miyagi.jp/site/covid-19/jitakutaiki.html
神奈川県、自宅療養の手引き
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/facilities/flow.html
千葉県、自宅療養の手引き
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/kenkouken/jitakuryouyou.html

経過

感染のきっかけ(と思われる日)から、3日経った日の夜に友人から連絡が入る。「3日前に集まった人の一人が陽性で、他の数人も高熱が出ていると連絡がありました。(連絡くれた本人も熱がある状態。)ゆきは大丈夫?」とメールが来た。それまでの3日間は無症状、日常生活を送っていた。メール連絡の晩に発症。

 1日目:高熱と滝汗。2,3回着替える。怖くて体温計で測らず
 2~3日目:39℃~37.5℃を行ったり来たり。食欲はあった。
      夜に背中がぎゅっと痛み、肺炎の初期症状を疑う
 4日目:朝、37℃まで解熱、地元の中型病院の発熱外来を受診
                 陽性判定。小さな肺炎が見つかるが自宅療養との判断。
 5日目:感染者数ピーク時だったため、
                1日遅れで保健所から電話、これからの説明。
 6日目:朝、36.8℃まで解熱し安心したが、昼過ぎに異変を感じ、
                病院へ再診予約(陽性のため)肺炎が進行、そのまま入院
 12日目:5日間のレムデシビル投薬。6日間で退院。早めの退院。
 退院後:体重が激減、筋力が落ちて、1週間ほどは近隣を散歩する程度。
     退院後7日目ぐらいから、体重も体調も戻り始めて、
     買い物や車で20分程度の場所へ行けるようになった。
     しばらくは、立ちくらみや倦怠感が残った。(嗅覚は治った)

感染のきっかけ

友人が関西方面から子供を連れて、関東方面に来るとのことで、数名で囲む会を行うこととなって8名ほど集まる。その場は、自然療法に詳しい人が集まっていたので、部屋の換気を行い、最初にデトックス飲料(松葉茶、ハーブティなど)を頂いた。
そのまま、温泉施設へみんなで行き、友人の子供(幼児)を抱っこしたりとお世話しながら夕飯を食べ、温泉に一緒に入った。そこで、子供からもらったと思われます。その場では元気だったのですが、その晩に、お母さんと子供が発熱して咳が止まらない状態だったことを後で聞いたことや、その親子を泊めていた友人も後日に、発熱・嗅覚・味覚喪失していたことから、今思えば、夕飯の場で、幼児と接触したお世話(抱っこしたり、着替えを手伝ったり)の間に感染したようです。

3日後に、陽性者が出たとのメールが来た時は、自分はまだ元気だったので、念のため熱めのお風呂に入浴して汗で流そうと思ったのだが、入浴後に急激に高熱を発症し、手も足もほてり、熱で溶けそうな感覚となった。滝汗も出た。同居する家族が高齢だったため、入浴後に、急いで触れたもの全てをアルコール消毒し、自室のドアを閉じて自主隔離した。

陽性確定まで:中型病院で受診(入院も考慮)

1~3日目までは、高熱で動けなかったことと、家族への感染を避けるため自室から出なかったので受診せず。部屋を出たのはトイレと、シャワーの時だけだった。食事は、紙皿でドアの外に置いてもらっていた。

4日目に、37℃と平熱近くまで解熱したことで体力があったことと嗅覚異常を発症(アロマの香りが全く匂わなかった)したこと、咳はなかったのですが、ひとまず、徒歩20分の中型病院の「発熱外来」を受診しようと予約した(発熱外来は予約制)。また、前夜に、背中の1点が痛くなりそれが肺炎の初期症状であることは知っていたので、肺の状態も確認したかった
万一のため、すぐに入院できるよう入院施設のある中型の病院を選んだ(クリニックだと肺炎の場合に入院が遠のく)。午後に予約がとれ、20分歩いて、病院に着くと10~15名ほどが受診待ちだった。その人数に驚いた。今思うと、感染者数のピークの頃。咳き込んで辛そうな人からピンピン元気な人まで状態は様々。外に設置された個別テントで待機、簡易の椅子と小型の冷房があり、外気温35度の真夏日にはありがたい設備だった。

順番に呼ばれて、血圧・酸素濃度を測り、聴診器で肺の音の確認医者とカウンセリング(後に院長と知る)、抗原検査とPCR検査のための鼻に綿棒を差し込む検査。その後に、採血(白血球数や、他の基礎疾患の有無の確認のため)、肺のレントゲンとCT検査となった。ここまで1時間半ほどかかった。大半が待ち時間で、少し疲れた。最後に受診の精算を待っている間に、携帯電話が鳴り、検査結果を伝えられた。カウンセリングした院長から、「抗原検査で陽性です。CTから肺炎が少し見られましたが、そのまま自宅療養で問題ありませんので、本日はこれで終わりです」との連絡と、いくつか質問や、確認のやり取りをして、電話を切り、精算をして、帰宅した。

※抗原検査とPCR検査の違い、2つ受ける理由(病院での説明)
抗原検査は「新型コロナ」ウイルスに反応する検査なので抗原検査が陽性と出れば「陽性確定」なのだが、3割ほどは逃してしまうそうです(ウイルス持ってるのに薄い?)。PCR検査は、ウイルス(新型コロナに限らず)にかなり高度に反応するため、PCR陽性と申告症状から、抗原検査で陰性でも、改めて「陽性」と認定されるそうです。わたしは抗原検査で「陽性」が確定しました。

初期の自宅療養の日々

発症する直前、友人からのメールを読んですぐに、自室に2Lの水をひと箱(6本)と消毒アルコール、使い捨て手袋、タオル類、ゼリー状ドリンク類を部屋に持ち込んだ。(幸いしたのは、自宅に2つトイレがあるので家族と別にできた。→結果、家族にはほぼ感染しなかった)シャワーは、家族が寝静まってから浴びた。素手で何かを触らないよう、ビニール手袋をして部屋から出るようにしていた。何かを素手で触ったときは、ティッシュなどでアルコール消毒、ティッシュ類は自室まで持ち帰り、ゴミ袋へ。ゴミはティッシュと食事のときの紙皿だったので、ゴミの処分時は消毒アルコールをゴミ袋内にまいてから縛って処分した。タオルや洗濯物は自室で干した。なお、洗濯では感染しないとわかっているそうです。洗剤でウイルスが死滅するため、家族の洗濯物と一緒に洗っても大丈夫だそう。わたしは心配で、自分の洗濯物を貯めこみ、体調が落ち着いた日にビニール手袋をして洗濯機を操作、部屋干ししました。

※この後自宅療養を続けるも、6日目に異変を感じて、自分から再診を申し込み、防護のある民間運営の救急車で病院へ。再診の結果、入院が決定。そのことは次の記事②でアップします。

振り返り:新型コロナを恐れず、日々を楽しむこと

8割の方が7日程度で快方へ向かうのですが、残り2割の方々は中等症~重篤化します。私はその2割に入ってしまいましたが、自分を観察していたので急変した状態に気づき、病院での再診予約へとつながりました。

このnoteでは、恐怖や心配をあおるものではありません。どうか、その点をご理解いただければと思います。

私は、症状の進行の記事を読んでいたため、発症後7日目に境目があることを知っていました。5日目に症状がだいぶ和らいだのですが、7日目まではしっかり体調を観察しようと決めていました。それで、6日目の朝はほぼ平熱になり、ほっとしたのですが、お昼過ぎに立ち上がろうとして「酸欠の部屋から出たような、結構な息苦しさ」を感じ、1時間ほど様子を見ましたが変わらないので、病院へ電話連絡して再診となり、その後、投薬のための入院となりました。でもこの間、救急車を呼ぶこともなく、静かに全てが進んだことはとても幸いだったと思います。(その流れは、次の投稿でまとめてみます)

でも、そもそも感染した場には8名の人が集まっていて、そのうち5名(きっかけとなった親子含む)は陽性だったものの、2名は高熱は出たものの2,3日で回復して「陰性」だったこと、1名は感染すらしなかった(症状がなく、検査も陰性だった)。その違いは、当日を思い出すと、心から楽しんでいた友人といろいろ悩みがあった友人とがいたので、私自身の主観が入りますが、心の状態が一つの分かれ目だったと思うのです。

というのは、罹患したころの私の心は少し荒れていて(インバウンドにかかわる仕事だったため、仕事の先行きがとても不安だった。)どうしよう・・・と、八方塞がりな気持ちのまま、友人たちと会っていました。一緒にいた人の中で罹患しなかった友人は、会っていた当日も、元気はつらつ、好きなことを仕事にしていて明るい雰囲気でした。

なんの後ろ盾もない、直感的なことですが、気持ちの在り方すらも、このウイルスは見ているんじゃないか?と思うくらい、お互いの症状に違いがありました。やはり、日々を楽しく過ごすことや、日々の暮らしの中にある喜びを感じることはとても大切なことだと感じます。この体験記が、新型コロナに対して不安を感じる方にとって安堵感につながることを祈ります。

そして、新型コロナ禍、現在は無職となってしまいました。
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生かしていただき、ありがとうございます。

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