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MasterClass Lesson: Day 22 "Herbie Hancock's Learning by Listening"

MasterClassで、ハービー・ハンコック先生は、ジャズを学ぶに際しこう説きます。

“I started off copying a lot of people.”
「私は多くの人をコピーすることから始めた。」

これを翻しますと、
「マイルスを聴け。話しはそれからだ。」ということです。

"He explored in Birth of the Cool, which shows the influence of his time playing bebop with Charlie Parker; Kind of Blue, a minimalist reaction to bebop’s complex- ity; Sketches of Spain, a lush, orchestral recording that mixes jazz and classical music; and Bitches Brew, which incorporates elements of funk and rock and roll."
「チャーリー・パーカーとの共演を経てビバップとはなにかを受け取れるBirth Of The Cool(邦題:クールの誕生)、ビバップの複雑さが結集されたKind of Blue、ジャズとクラシック・オーケストラの融合が記録されたSketches of Spain、ファンクとロックンロールの要素が内包されたBitches Brew

問答無用のマイルス・デイビス超ド級の名盤ですが、このアルバム群を改めて聴き直すにはいい機会です。耳を澄ませ、トーン、フレージング、ダイナミクス、繊細なリズムに注意を凝らしながら、この音楽の凄みについて自分なりに咀嚼してみましょう。

スリリングな緊張感がありながら緩慢な音運びや、ルーズなリズム、メロディ豊富なホーンセクションにじっくり耳を傾けてみます。
人間らしさの粋が重なり合い、感性と文化、表情や息づかい、人間くささまで感じられる音楽が聴こえてくる。人間だからこそできる音楽というものを、制限があるなかで、超克する意志と結果の喜びがある。
こういった筆舌という表現で多くの人々が音楽批評をしてきました。
私もその一員ではあるものの、表現の解像度は粗く、この筆舌では消化不良としか思えず、新しい価値創造には遠く及ばない。

私はこれらの音楽体験で経たことを、音楽表現で解答しなければ自分自身が納得しない。ここまで歩んできた道のりに足跡を遺していきたい。
マイルスの4枚のアルバムを最後まで聴き入ったところで、思う。

ハンコック先生!まだ分からないことだらけです!もっと教えてください!

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serialization days: 112
sleeping time: 22:51-6:12 / score: 86


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