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BLACK SMOKER DELTA-SPを手にして思うこと

1月12日からnote連載を開始して162日目。
紆余曲折ありながらも、なんとか継続して記事を書いたり、
今月からは音楽配信をしてきています。

そんなこの連載を開始するに際して、
2020年6月20日をとても重要な日にしたいと考えていました。
この日は"天赦日+一粒万倍日"という一年でも滅多にない超吉日。
そのときに人生の転機になるようなことをしようと決めていました。
考えを巡らせ、至ったことが「音楽で人生を豊かにしていきたい」ということ。
そして、その願いの具体化に必要な「人生の愛機となるようなギターを手に入れよう」と目標を定めたわけです。

BLACK CLOUDというギターブランド

私が住む長野県はギターの生産地として多くの工房があります。
そのなかでも眼にとまったのがBLACK CLOUDという大町市にあったブランド。
(現在は安曇野市に工房を移転したそうです)

経験も知識も併せ持つビルダーが少数精鋭で手がけているうえに、セクシーな無骨さ、格好いいとはこういうことだ、というオーセンティックな気概を感じました。

手がけるプロダクトのなかでも、"DELTA (δ)"というテレキャスター形状のものに「コレだ!」と感じ入るものがあったのは、自身のナラティブに"THEE MICHELLE GUN ELEPHANT"が在ったからなのでしょう。アベフトシさんのプレイスタイルと生き様に今でも憧憬を抱きます。

seen(松下工房)製のテレキャスターをかき鳴らす様を思い返し、自分のなかで覚悟が決まった。「自分はこのブランドのギターで生き様を鳴らしていこう」と。

そうして自分の愛機を探そうとした矢先、Covid-19の影響で、探索することもままならなくなりました。ネット検索でモノ自体の存在は知れるものの、自分の手で鳴らしてみなければ分かるものではありません。
やきもきしながら、県内の扱う店舗で探してみたり、工房にコンタクトを取ったりしたものの、思うようなモノには巡り会えず。

ようやく今月に入って、正しく「コレだ!」というものが東京で扱われ、晴れて緊急事態宣言解除後、6月20日に手にすることができました。

BLACK SMOKER DELTA-SPを弾いて

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Crafted by BLACK CLOUD
"BLACK SMOKER DELTA-SP BLK" 
Body: Ash
Neck: Maple
Neck Shape: Asymmetry Shape
Fingerboard: Rosewood
Fret: Medium Jumbo
Scale: 648mm / 22F
Nut Bone: 42mm
Radius: 305R
Machineheads: GOTOH/SD91
Bridge: GOTOH/BS-TC1
Pickups: Black Smoker
HW Color: Chrome&Nickel
Controls: Vol,1 Tone,3way PU selector
Neck Finish: Lacquer
Body Finish: Urethane

SP(スペシャル)とは、ヘッド形状が変更されていることが由縁みたい。
メイプルネックがアシンメトリー(左右非対称)になっていて、そこはかとなくグリップしやすくなっているそう。
木の鳴りがしっかり感じられる生音で、弾いた瞬間素晴らしいと感じ入る、かつてないほど良い鳴り。
アンプを通してみて、フロントピックアップのP-94というP-90タイプは初めて弾いたのでどんなものかと思ったけれど、パワーもあるし甘く木の豊かなトーンがしっかり響く。アルペジオやソロで柔らかさ、優しさを出したいときには極上な音だと感じられる。
そしてリアのピックアップから鳴らされるテレキャスター特有のジャキッと感。解説には「煌びやか」と表現してありましたが、まさに美しい明るさ。それでいて、くっきー!さんがYouTubeで語っていた、「鉄鉄しい」という表現を店員さんに伝えている自分がいました(笑)

そんなこんな、見た目の美しさから入ってしまったとはいえ、中身も極上品だったため、購入することに迷いはありませんでした。
もちろん、分割で!(笑)

ひさしぶりの高額な高級品買いでしたが、当然後悔はしていません。
これからさき人生を共にしていくなかで、どんな音楽を、どんなアートワークを手がけられるのかとワクワクしています。

「音楽人生の転機」としてこの日はあったのだ、と語れるような生きかたをしていきつつ、「豊かな人生のための音楽」をこれからもこのギターと共に手がけていきたいと思います。

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