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MasterClass Lesson: Day 25 "Herbie Hancock's Composing"

今日は、ハンコック先生の名曲"Actual Proof"、"Watermelon Man"の作曲秘話を受けて、新しいものごとへチャレンジするための発想法を学びました。

正直申し上げて、初出の作品の方が分かりやすく馴染みやすいので好きです。
多くの大物ミュージシャンは同じ楽曲を延々と演奏し続けるためか、最初に作られたアレンジからどんどん逸脱していって、原型を留めない楽曲になることがあります。
私自身もそうですし、多くのリスナーは原典に忠実に再現してくれた方がコントローラブルな感覚でラクだと思います。
しかしながら、ハンコック先生が語る言葉に触れ、価値観に新しい点が付けられた気がします。

I like to figure out new ways to repurpose compositions that I wrote years ago.
「私は何年も前に書いた曲を再利用するための新しい方法を探すのが好きだ。」

この言葉にある"repurpose"という単語に込められた意味は、「別の目的のために再利用する」です。
ハンコック先生が手がけた"Watermelon Man"は、1962年に発表され、11年後、1973年にHead Huntersでまったく違うジャンルへ飛び越えて出てきました。
"Actual Proof"はプレイヤー全員がセンスあふれる演奏を繰り広げるための土台になっていった。
過去の楽曲も素晴らしければ、再解釈された楽曲のパワーもすごい。いつまでも同じ状態に依存せず、超克する価値を教わった気がします。

時代が変われば目的も変わる。
同じ様式で演奏し続けることもいいですが、新しい解釈をもって既成概念を突破する精神を常に持ち合わせていたいですね。

それにしても、タル・ウィルケンフェルドはハンコック先生とも共演していたのか。ほんとにすごいベーシストですね。

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serialization days: 115
sleeping time: 23:32-6:45 / score: 83


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