紀藤 康行(カレッジ)

㈱カレッジ代表| 強み活かす人材開発・組織開発| 立教大学大学院経営学専攻リーダーシッ…

紀藤 康行(カレッジ)

㈱カレッジ代表| 強み活かす人材開発・組織開発| 立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コース修了|Gallupストレングスコーチ・キャリコン他…|ウルトラマラソン好き(263km完走)| メルマガ3500号連続配信中→www.courage-sapuri.jp/

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ストレングス・ファインダーとMBTIとVIAとの違いのまとめ

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書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #1(序章)

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「強み論文100本ノック」完走しました

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好奇心・希望・感謝etc…「強み」を鍛えると、ほんとうに人生満足度は高まるか? ー実験の結果わかったことー

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医学生の強みと幸福の関係 ー3年間の縦断研究でわかったことー

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「ボランティアの強み」と仕事満足度・幸福度の関連の統合モデル ーイスラエル300名への調査ー

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人生で大切なことは全部、263kmマラソンで学んだ

人生で大切なことは全部、263kmマラソンで学んだ

「100kmマラソンに出ました」というとすごいね!と言われるのに、「263kmマラソンに出ました」というと「へえ」で終わるのはなぜなのか?

距離が長いのもあるでしょうが、多分何が起こるのかよくわからないからではないでしょうか。

でも、意外にも走っているのは普通の中年が多いです。変人かもしれませんが、普通の人。

私も例に漏れずにそう。8年前、持病の悪化がきっかけでランニングを始めたくらいで、陸

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「Body Battery」をマネジメントする

「Body Battery」をマネジメントする

日々生活をし、働いていると、つくづく「健康がいちばん」と痛感します。

元気で活力がみなぎっているときと、疲れてしまい気持ちが暗くなっているときでは、当然ですがそのパフォーマンスも違ってきます。
何より、身体が元気なときは、単純なようですが、気持ちも明るく晴れやかになります。やっぱり心と身体は連動しているようにも思えます。

心を健康に保つにも、身体を大事。
そんなことをしばしば考える40オーバー

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研修は「開始20分」が肝である

研修は「開始20分」が肝である

こんにちは。紀藤です。

GW明けから、企業研修への登壇が続いております。
良くも悪くも、同じコンテンツでも、場によって全然違う雰囲気になることがあるのが、研修の不思議なところ。改めて、参加者と相互作用で作り上げる「生モノ」なのだなと、ひしと感じております。

今日はそんな中で、反省を込めて大事だな、と感じたことがありましたので、皆様に共有をさせていただければと思います。(先日から続けている『Ch

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「最後のとき(The Last Time)」という詩

「最後のとき(The Last Time)」という詩

世間ではGWが明けて、お仕事をモリモリ再開している方も少なくないようです。そして私も、そのうちの一人みたいです。

休みは心地よいですが、はたらくゆえに感じられる人生の意義、貢献感など、仕事でしか得られないこともあるわけで、こうした機会があるのはありがたい限り。そんな仕事の楽しさを休み明け早々感じている次第。(今日の午前は、立教大学の経営学部のビジネス・リーダーシップ・プログラムの兼任講師の仕事で

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書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #5(第2章後半)

書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #5(第2章後半)

こんにちは。紀藤です。本日もシリーズ「書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く」をお届けいたします。

今日のお話も、先日に引き続き、第二章の「シグニチャー・ストレングス(特徴的な強み)」をテーマにしたお話の後半です。

今日は「強みが盲目的になるとき」という、「強みの落とし穴あるある」について詳しく語られているパートとなります。ということで早速みてまい

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おすすめの一冊『乳幼児のこころ』

おすすめの一冊『乳幼児のこころ』

3歳を迎えた息子から思うこと個人的な話となりますが、我が息子も3歳を迎えてしばらく経ちました。
自己主張の萌芽を感じさせ(=イヤイヤ言う笑)、人間っぽくなっております。

自分の思い通りにならない対象物には攻撃性を向け(見知らぬ人だとヒヤヒヤする汗)、そのことを咎めるとバツの悪そうな顔をします。

遊びたいおもちゃを眼の前の1歳児から奪い取ったと思えば、泣いているその子を見て「だいじょうぶ?よしよ

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書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #4(第2章前半)

書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #4(第2章前半)

こんにちは。紀藤です。本日もシリーズ「書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く」をお届けいたします。

今日のお話は、「シグニチャーストレングス(特徴的な強み)」ついてdesu
。特徴的な強みは個人における「中核的な強み」とも言われ、強みの活用の理論において、外せない概念の一つです。

ということで早速、その内容を見てまいりましょう!

(前回までのお話

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ストレングス・ファインダーとMBTIとVIAとの違いのまとめ

ストレングス・ファインダーとMBTIとVIAとの違いのまとめ

こんにちは、紀藤です。本日も強み評価アセスメントVIAについて書かれた書籍『Character Strengths Interventions』からの学びをお届けいたします。

さて、本日は「VIAと他のアセスメントツール(ストレングス・ファインダーとMBTI)の違い」についてお伝えいたします。ストレングス・ファインダーもMBTIは日本でとても有名ですが、これらのアセスメントは何がどのように違うの

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書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #3(第1章後半)

書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #3(第1章後半)

こんにちは。紀藤です。本日もシリーズ「書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く」をお届けいたします。

第一章の前半では、VIAの強みは文化を超えた「共通言語」であることなどお伝えしました。(前半のお話はこちら↓↓)

第一章の後半では、「文化と強み」や「強みの種類」などについての考え方が述べられています。というとで、早速みてまいりましょう

第1章 強

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書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #2(第1章前半)

書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #2(第1章前半)

こんにちは。紀藤です。昨日より、シリーズ「書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く」を始めました。

「おお!これはVIAのことを詳しく読み解くのにピッタリの本だ」と勝手に興奮をしていたのですが、実は日本語に翻訳されている書籍(『強みの育て方』ライアン・ニーミック博士、ロバート・マクグラス博士/著)があることを発見しました・・・!

ありがたいはずなのに

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書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #1(序章)

書籍『Character Strengths Interventions』を読み解く #1(序章)

こんにちは。紀藤です。強み論文100本ノックを終了しましたが、早速、「強み文献おかわり100本ノック」をスタートいたします。

これまでの強み論文100本ノックで、強みが組織において、教育において、人間関係において、幸福度や人生満足度において、良い成果に繋がるということは、十分理解することができました。

ただ、「強みの科学を、どうやって実践につなげることができるのか?」については以前不明なままで

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「強み論文100本ノック」完走しました

「強み論文100本ノック」完走しました

昨年末、こんなプロジェクトを始めました。

『強み論文100本ノックはじめます』というプロジェクトです。「冷やし中華はじめます」くらいの気楽なノリで宣言した本企画。正直、けっこう大変でした…(汗)

感想は「思った以上にタフなレースであった」というのが本音です。しかし、得たものもたくさんありました。

今日はこの「強み論文100本ノックのプロジェクト」について、走り切ってみた感想、何が大変だったの

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おすすめの一冊『汝、星のごとく』

おすすめの一冊『汝、星のごとく』

「最近読、めっちゃ面白い本があったんですよ」。

仕事先のある方が、ふと紹介してくれました。どうやらその人も、後輩に紹介されて読んだらめっちゃよかった。良い本というのは誰かに言わずはおられない。溢れた感情が別の人に伝達されて、バトンのように次の人に渡っていくようです。

ちなみにその本は『汝、星のごとく』という小説です。
読んだら、めちゃくちゃ素敵な本で、心がキレイになったような気がしました。

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好奇心・希望・感謝etc…「強み」を鍛えると、ほんとうに人生満足度は高まるか? ー実験の結果わかったことー

好奇心・希望・感謝etc…「強み」を鍛えると、ほんとうに人生満足度は高まるか? ー実験の結果わかったことー

こんにちは、紀藤です。強み論文100本ノック、ついに今日で100本目となりました・・・!振り返ると、その道すがらで思うことはありました。ただ、そのことに触れるとめちゃくちゃ長くなりそうなのでそのお話については後日改めて。

ということで今日も、強み論文のご紹介をさせていただければと思います。
本日ご紹介の論文は「人生満足度と相関が高い強みをトレーニングすると、ほんとうに人生満足度は上がるのか?」の

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医学生の強みと幸福の関係 ー3年間の縦断研究でわかったことー

医学生の強みと幸福の関係 ー3年間の縦断研究でわかったことー

こんにちは。紀藤です。さて本日も強みに関する論文をご紹介させていただきます。本日ご紹介の論文は「医学生の強みと幸福の関係を3年にわたって調査をした研究」となっています。

医療従事者は、感情労働が多く、バーンアウトなどが起こりやすい職業として知られています。その中で「強みを適用することは、時間が経つに連れて、幸福感・エンゲージメントにもプラスの影響をもたらすのか?(そしてそれはバーンアウトなどを抑

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「ボランティアの強み」と仕事満足度・幸福度の関連の統合モデル ーイスラエル300名への調査ー

「ボランティアの強み」と仕事満足度・幸福度の関連の統合モデル ーイスラエル300名への調査ー

こんにちは。紀藤です。さて強み論文100本ノックも、いよいよあと3本・・・!では、今日も早速論文の紹介をさせていただきます。本日の論文は「ボランティアの強み」なるテーマです。

3つのボランティアグループに対して、「強みの支持」と「強みの展開」が、仕事や人生の満足度、そして幸福感にどのように影響するのかを調べた研究となっています。

特徴は、1つのグループではなく、年齢や性別の異なる3つのボランテ

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