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人を愛することを忘れると、自分すら愛さなくなる。

ぼーっと本棚に目をやったときに、10年ほど前に読んだ「ニーチェの言葉」超訳が目に止まり、パラパラと何気にページをめくっていた。昔読んだなぁ〜。
今あらためて読むと、夫婦関係に気づきがいっぱいあることに気づいた。

帯には、
あなたの知らなかったニーチェ。今に響く孤高の鉄人の教え。
「人生を最高に旅せよ!」と。

10年ほど前と言えば、この手の本を好んで読んだ時期だったな〜

ビジネスも私的なことも大変な時期で、ライフスタイル含め自分を変えたい時だったのだろう。

今、目を通してもなるほどと刺さるところがあったので、夫婦の関係に置きかけて目を通した。


「自分を常に切り開いていく姿勢をもつことが、この人生を最高に旅することになる」

「今のこの人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をしてみてよ」

「喜ぼう、この人生を、もっと喜ぼう、喜び、嬉しがって生きよう」


そもそもニーチェとは、ドイツの詩人、実存哲学の先駆者的な哲学者。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説では、このように伝えている。

ニーチェの本領は単なる文明批評にではなくて、人間の究極のよりどころ、人間が人間であることに意味をあらしめている超越論的なものを、冥界(めいかい)や死のイメージ、いわゆる「背後世界」的な比喩(ひゆ)にとらわれることなく、根源の生=ディオニソス的なものとして提示した点に求められる。

夫婦の関係に置き換えて考えてみた。

1そのままの相手を愛する

愛するとは、若く美しいものを好んで手に入れたがったり、すぐれたものをなんとか自分のものにしようとしたり、自分の影響下に置こうとすることではない。

愛するとはまた、自分と似たような者をさがしたり、嗅ぎ分けたりすることでもないし、自分を好む者を好んで受け入れることでもない。

愛するとは、自分とは全く正反対にいきている者を、その状態のままに喜ぶことだ。自分とは逆の感性を持っている人をも、その感性のままに喜ぶことだ。

愛を使って二人の違いを埋めたり、どちらかを引っ込めさせるのではなく、両者の違いのままに喜ぶのが愛することなのだ。

なるほど。私たちが感じていた愛とか、共感力とは少し違うカタチだけど、理解はできる。そのままを愛するか・・・

2.愛し方は変わっていく

若いときに心ひかれたり愛そうとするものは、新奇なもの、おもしろいもの、風変わりなものが多い。そしてそれが本物か、偽物かなど気にしないのが普通だ。

ひとがもう少し成熟してくると、本物や真理の興味深い点を愛するようになる。

人が更に成熟してくると、若い人が単純だとか退屈だとか思って見向きもしないような真理の深みを愛するようになる。というのも、真理が最高の深遠さを単純なそっけなさで語っていることに気づくようになるからだ。

人はこのように、自分の深まりとともに愛し方を変えていく。

愛するものが変わっていくのもうなずけます。愛し方が変わっていくのか。。。

3.愛の眼と求め

愛は、人の中にあるかぎり美しいものを見つけ、その美しさを見続けていこうとする眼を持っている。愛は人をできるかぎり高めようとする欲求を持っているのだ。

4.愛の成長に体を合わせる

性欲に身をまかせてしまうのはすこぶる危険だ。というのは、性欲だけが二人の絆となってしまい、本来の本当の絆でもあるべき愛が忘れ去られてしまうからだ。

愛というものは、ちょっとずつ成長していくものだ。それより先に性欲を追い越させてはならない。愛の発展にすこしだけ遅れて性欲がともなうぐらいがちょうどいい。

そうすると、相手も自分も深い愛を体とともに感じることができるのだから。それは、心も体も同時に幸せになるということでもある。

ニーチェもセックスについて話をするんだ。3大欲求のひとつに性欲は含まれているので当然といえば当然ですよね。「食欲」「睡眠欲」「性欲」。順番は、人それぞれ違うのでしょう。

5.ずっと愛せるか

行為は約束できるのだ。しかし、感覚は約束できない。なぜなら、感覚は意志の力では動かないものだから。

よって、永遠に愛するということは約束できないように見える。しかし、愛は感覚だけではない。愛の本質は、愛するという行為そのものであるからだ。

これは、凄く腑に落ちる。愛の本質は、愛するという行為。

6.より多くの愛を欲しがるうぬぼれ

男と女がどちらも、もっと愛されたくてはならないのは自分のほうだと思っていると、二人の間で滑稽な喧嘩や面倒な問題が生まれてくる。

つまり二人とも、自分のほうがすぐれているからより多くの愛される価値があるといううぬぼれにひたっているのだ。

どんな時でも、うぬぼれはまずいですよね。知らないうちにうぬぼれていると気づいたら修正しないとですね。日常の小さな感謝に気づけたら、うぬぼれはなくなるのでしょう。

7.女を捨てた女

男を魅了するのを忘れるような女は、その度合いの分だけ人を憎む女になる。

こわ。。。気をつけねば。女磨きも忘れないようにしよっと。

8.愛することを忘れると

人を愛することを忘れる。そうすると次には、自分の中にも愛する価値があることすら忘れてしまい、自分すら愛さなくなる。

こうして、人間であることを終えてしまう。

愛っていろんなカタチがあるけど、いつまでも愛することを続けたいです。愛の反対は無関心。無関心夫婦になると寂しいですよね。。。


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