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【郷土芸能日誌】おらほう・あんだほう

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個人的に関わっている郷土芸能団体についてや、色々と見聞きした郷土芸能・民俗芸能の思ったことをなどアレコレを不定期に綴ります。 タイムリーな記事だったり、過去のことを急に思い出して… もっと読む
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#民俗芸能

大槌町郷土芸能祭2024(岩手県上閉伊郡大槌町)|2024.06.09

2024年6月9日、岩手県大槌町の郷土芸能祭を見に行ってきました。昨年も行ったことがあり、動画を撮ったり、臼澤鹿子踊保存会さんを始め様々な鹿子踊りの方々との交流会にも参加させていただきました。そのレポートは後日お伝えします。 大槌町の郷土芸能祭はサーモン祭りと同時に開催され、本当に楽しいお祭りイベントです。芸能祭のプログラム以外でも出演団体による門打ちがサーモン祭り会場内で行われ、とても楽しかったです(私はほとんど席に座っていたので、あまり見ることはできませんでしたが)。

第2回 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊 熊野堂十二神鹿踊映像上映会&プチ体験会|2024.05.12

先日5月12日、仙台市若林区荒浜の海岸公園センターハウスで開催された「第2回 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊 熊野堂十二神鹿踊映像上映会&プチ体験会」に参加してきました。 先月4月14日に執り行われた熊野本宮例祭で奉納された熊野堂十二神鹿踊の記録映像を来場者で見て、その後に映像を見ながら身体を動かしてみるという内容でした。 前回の第1回の勉強会で荒浜磯獅子踊は名取市の熊野堂十二神鹿踊と同じ系統ということを聞いていたので、僕も気になって見に行っていました。その時の記録映像も今回

熊野堂十二神鹿踊(熊野本宮例祭 2024年4月14日)

熊野本宮例祭 (宮城県名取市高舘熊野堂字五反田34) 熊野堂十二神鹿踊 奉納 1,入羽 2,雌鹿隠し 先日、宮城県名取市にある熊野本宮の例祭で「熊野堂十二神鹿踊(くまのどうじゅうにしんししおどり)」の奉納があると龍笛奏者で、横笛講師の山下進さんに教えていただき伺いました。 2月に仙台の荒浜であった「トーク&プチ体験 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊」で熊野堂十二神鹿踊と同じ系統なのではという流れで、稽古に参加していたそうでした。 急遽ピンチヒッター的にこの例祭で演奏に参加

口内鬼剣舞保存会(2024年4月13日 紫舘公園 桜まつり)

2024年4月13日(土) 紫舘公園 桜まつり(岩手県一関市花泉町涌津字舘) 口内鬼剣舞保存会 公演 1,三番庭 2,膳舞・宙返り 3,刀狂い 4,三人加護 4月13日に岩手県一関市の紫舘公園の桜まつりで、口内鬼剣舞の公演があるとのことで伺ってきました。 口内鬼剣舞保存会は、僕も関わらせてもらっている仙台鬼剣舞同好会と交流を持たせてもらっている保存会で、これからも色々と交流をさせていただきたいなと思っています。 口内鬼剣舞保存会のX(旧Twitter)やInstag

船は、ゆく 和太鼓と獅子舞|2024.03.02(土)

2024年3月2日(土)は石巻市雄勝町の道の駅「硯上の里おがつ」で、【船は、ゆく】という公募展。 そのオープニングで「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」の獅子舞と「伊達の黒船太鼓」の創作和太鼓の公演でした。 両団体に所属しているので、どちらとも同じイベントで出演するのはとても久しぶりで、かつ僕と同じく両団体に入っている神山さん(前黒船会長、現愛好連会長)とのデュオでの演奏。 2年ぶりくらいのデュオだったので、感覚を合わせる練習もあり笛と太鼓に集中した2月の練習でした。

第15回 みやこ郷土芸能祭 2024.03.03

先日の3月3日に岩手県宮古市の宮古市民文化会館で開催された「みやこ郷土芸能祭」を見に行ってきました。 雄勝法印神楽 演目: ・魔王退治 ・日本武尊 ゲスト出演で雄勝法印神楽が石巻から遠征していました。宮古で、いつも見ている神楽を見れて急に地元感が出てきて不思議な感じでした。役がパンフレットに書いてある人と違うなぁと思っていたら、どうやら病欠で急遽配役を変えての公演だったそう。 時間の尺もあるのか短くしているところや、日本武尊は本来神楽舞台の上に登り闘う場面をカットして

岩崎鬼剣舞(2024年2月12日 米川の水かぶり(宮城県登米市東和町))

米川の水かぶり 特別出演 2024年2月12日(日)宮城県登米市東和町米川 大慈寺 演目: 1,一番庭 2,一人加護 3,刀剣舞の狂い 4,カニムクリ 5,八人加護 「米川の水かぶり」に特別出演で来てくれた岩手県北上市の民俗芸能の「岩崎鬼剣舞」。 まさか宮城県内、しかも石巻市の隣の登米市で見る事が出来るのは珍しいと思うのでしっかり見させてもらいました。 前に見たのは昨年の「北上・みちのく芸能まつり」で、その時はお囃子が気になって仕方がなかったのでお囃子ばかり見て、(

3月2日に向けての獅子舞、創作和太鼓練習

3月2日に(土)に石巻市雄勝町の硯上の里おがつで行われるイベント「船が、ゆく」の 雄勝の民俗芸能の一つの獅子舞(獅子振り)を保存している胴ばやし獅子舞味噌作愛好連の演舞と、創作和太鼓の伊達の黒船太鼓の演奏がされます。2団体の合間に、両団体に入っている僕と、愛好連の会長の神山正行さんの2人演奏も入っているので、それぞれ気合入れて練習していました。 雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連 普段は2人獅子ですが、この時の練習時に獅子役不在だったので、1人で段取りなどの確認。今年くら

トーク&プチ体験 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊 2024年2月11日

先日の2月11日、仙台市若林区荒浜にある海岸公園センターハウスで【トーク&プチ体験 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊】に行ってきました。 ご存知かどうかと言われたら、全く存じていませんでした!というのが正直なところで、このイベントに関わっている龍笛や篠笛などの和笛奏者で、同じ雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連で囃子手をしている山下進さんから数ヶ月前にチラッとこの荒浜の獅子踊(鹿子踊?)の存在を教えてもらうまで本当に知りませんでした。 山下さんのブログ記事にそのあたりについて詳しく

自分だったら何を伝えたいんだろう 〜仙台げいのうの学校文化祭のトークなどを聞いて思ったこと

前回の記事のトークを聞いて それぞれの立場で、民俗芸能の外から民俗芸能と接することについてを短い時間だったけれど、聞かせてもらいました。 そして、はたして自分ならどういうことを話すだろうかということも考えさせられました。いつも新人気分を大切にしているつもりですが、気がつけば和太鼓は13年、獅子舞は10年と、年齢的にも新人とは言えないようなところにも来ました。事務局をやっているので対外的なことは用意しているところもあるのですが、ホンネの部分というか。 対外的な部分は、誰しも

仙台げいのうの学校文化祭 2024年2月4日

去年から参加させてもらっている「仙台げいのうの学校」という、仙台市を中心に宮城県内などの郷土芸能の演者関係者、愛好家、支持者たちの交流や勉強会をしている「学校」と冠している催しがあり、その「文化祭」という名の交流会があり、雄勝での獅子舞や創作和太鼓の他に、昨年から仙台鬼剣舞同好会にも関わらせていただいていて、彼らのお手伝いも兼ねて参加してきました。 ーパネルトーク午前中に雄勝体育館で獅子舞の稽古があり、終わってから駆けつけたので少し遅れて会場へ。すでにトークイベントが始まっ

北上・みちのく芸能まつり 2023年8月5日

毎年8月上旬に岩手県北上市で開催されている「北上・みちのく芸能まつり」和太鼓や獅子舞をやり始めてからこれまで、存在はずっと知っていたけれど他のイベント出演などと重なったりで行けずにいましたが、昨年の夏はようやく行くことができました。 去年より、縦糸横糸の小岩さんが中心になっている「仙台げいのうの学校」というプログラムに参加させてもらい様々な郷土芸能を見知りできる機会が増えてきている中、そのメンバーで現地に待ち合わせして、様々な芸能を見て回ったり北上市民俗芸能協会の方に色々と

石巻雄勝 名振のおめつき (神事のみ)2024年1月24日

毎年1月24日は石巻市雄勝町の名振地区で開催される奇祭「おめつき」。江戸時代から続いている祭で、当時集落が大火に見舞われることがありそれから火伏せの神の秋葉神を勧請し、石碑を集落の東西両端に置いたところが祭の起源だそうです。(記事下部に石碑付近の説明看板の書き写しを引用として掲載しています) 僕が2014年くらいから初めて見ていたお祭りを簡単に書くと(僕の主観です)、重い山車(しかし、車輪はない)を男達が担ぎ、秋葉神の東の石碑から西の石碑まで巡行し激しく揉み、西に到着する頃

【出演告知】雄勝町題材公募展「船は、ゆく」 雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連出演

雄勝町題材公募展「船は、ゆく」初日公演 日時:2024年3月2日(土)11:00〜 場所:道の駅 硯上の里おがつ 入場無料 出演:雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連,雄勝町伊達の黒船太鼓保存会 主催:石巻市雄勝地区復興応援隊 協力:一般社団法人硯上の里おがつ 石巻市雄勝町の道の駅「硯上の里おがつ」で、雄勝町を題材にした公募展が3月2日〜3月11日の9日間開催されるとのことで、その初日に雄勝の芸能団体の公演があり、そこで味噌作の獅子舞と伊達の黒船太鼓が演奏します。 僕も、両団体