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カウンセリングで行き詰った時に、学び、自分の内面に向き合い、目の前の子ども達のことを考えた

大学や大学院で学んできた臨床心理学が
全然通用しないじゃないか‼
心の中でそのことに気づいている人は多いと思います。
万能な支援方法なんてありません。
弱点があるから、新たな支援方法が開発され続けているのです。

大学で応用行動分析学や認知行動療法を学んだ私。
現場で使えるようにと思って、
懸命にワークショップにも通って学びました。
学生時代の実習やボランティアで受けていた仕事が
案外うまくいったので、
「現場に入ってもイケるんじゃない?」
と思っていました。

ところが、この油断が苦しむきっかになっていきます。
現場に入って3か月目にして、
学んだことが全く通用しないケースに遭遇しました。
そもそも困っていない、困っていることを意思表示できない
子ども達に打つ手が全くなかったのです。

当時はどうしていいのかも全く分からず、
本当に困りました。
「そんなこと習っていない‼」と心の中で叫んでいました。
だけどそんなことを言っていても、
目の前の子達は相談に来る。
けど困っていると意思表示が全くない。
どうしたらいいか、完全に行き詰りました。

学生時代に学んだことや、
新たな支援方法をたくさん読み漁りました。
来談者中心療法
精神分析
解決志向ブリーフセラピー
動機づけ面接
プレイセラピー・・・

頭に知識を叩き込んだある日、
ふと思いました。
なぜ彼らは来てくれるのだろう?
私に何を求めているのだろう?
そして私は何にイライラしているのだろう?

原点回帰して、子ども達のペースを大切にして、
進めていく方法が基本だということ、
誘導しすぎていたことを反省しました。
不思議なもので、
ペースが噛み合うとケースは動いていきます。

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