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ハイブリッド授業 ノウハウ(基本編)

 「全員リモート授業」よりも、「ハイブリッド授業」の方が難しいと感じました。あれこれ試行錯誤しながら、やっと慣れてきました。思いついたままですが共有します。

■iPadが使いやすいです。ネット接続や動作の安定性、大型モニターへの無線転送の容易さ、カメラの性能、ハウリングのおきにくさ等の面で、GIGAダイナブックより使いやすいです。
(教師1人1台、Teamsアカウントにログインした状態の、教科書PDFが入ったiPadが必須です。プロジェクターよりも常設大型モニターの方が、黒板前がすっきりし、リモートしやすいです。アップルTVで無線だとなおすっきり。それがない環境の学校もあります。本校は今年度から各担任に専用のiPadを割り当てています。)

■iPadのケースのスタンドでは細かい角度調整ができず困りました。
ノートパソコンに立てかけて解決。(原始的ですが即できて無料です。)購入するなら、2000円~4000円でタブレット用スタンドがあります。

ご参考までに
小さめの安いもの(試しに買ってみました。ヒンジが硬すぎる感もありますが、緩くなりにくくてよいでしょう。家で便利に使っています!iPadも、私のケースの厚みなら十分使えます。倒れません。学校の分厚いケースで今度試してみます。ただ、角度の調整をする手早さは△。ノートパソコンに立てかける方に軍配が上がります。)



大きめのもの(これはヒンジが硬すぎず、個人的には使いやすいです。)


市費が使える業者で買えそうなもの

 ただし、厚めのタブレットケースを付けている場合は、装着したまま台に載せられるかどうか、注意が必要です。


■基本はiPadで行うが、ノートパソコンも欠かせません。
ノートパソコンをリモート母艦にするよさは、
★iPadを、大型モニターにiPad内の教科書PDFや画像を映し出したり、書き込んだりするのに使うため。
★パソコンにしかできない機能があるため。
「クラスノートブック」にプリント画像などを一斉送信する機能(かなり便利)
「会議を強制終了」する機能(これをせずに、児童だけで会議を続けていた例があります。)

■基本は教師と黒板を映します。それを児童機に大画面表示するのがよいと感じています(スポットライトを当てる)。
 黒板全ては入らない(入れようとするとカメラを乗せた教卓をかなり後ろに下げないといけない。しかも、児童から字が見えない。)ので、3分の1ずつ映していくのがいいです。私は教卓をずらしていっています。黒板の下の方は入らないので、上3分の2くらいしか使いません。
 板書全体は写真撮影して、授業後すぐにTeamsのリモート用チャネルに投稿しています。リモートに参加した児童も、参加しなかった児童も、いつでも見直せます。

 左下の隅の「・・・」を駆使する操作に慣れる必要があります。
 ある児童にスポットライトを当てたい時は、その児童の画面の「・・・」を押します。iPadの場合は、その児童の画面をタッチすると「・・・」が表示されますので、そこを押します。

 以前作っておいたものがあります。ダウンロードしてご自由にお使いください。

Teamsビデオ会議マニュアル(WindowsPC用)

■児童が発表する際は、iPadやノートパソコンを持ってその子に近付き映すこともあります。何かの作業中は、教室全体の様子を映しています。変化があった方が子どもたちは楽しく学習できるからです。

■プリントは画像かPDFをTeamsに投稿し、クラスノートブックの個人ページにも配付しています。
「みんなに見せたい時は、書き込んだものをTeamsに投稿する。
先生にだけ見せたい時は、クラスノートブックに書き込む。」
というように伝えています。

■その「クラスノートブック」ですが、普段から使っていたので、リモートでも使えました。低学年では急には使いにくいでしょう。まず、どこにあるかが難しい。Teamの「一般」の「ClassNotebook」です。英語表記です。「紫色の、英語のやつ!」と子どもたちと言っています。
 このClassNotebookは、手描きで丸付けができたりコメントを書き込めたりするのが、紙のプリントを返すのと同じ感覚で、私が気に入っている点です。

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■児童には、
①紙のノートや教科書に書いたものをカメラに見せたり、写真に撮って送ったりする。
②簡易ホワイトボードに書いて見せる。
をさせています。
 大画面にリモートの子のを映したい時は②の方がいいですが、②はいちいち消すのが大変なので、書く量が多い時には向きません。
 また、全員で見合いたい時は、パワポ共同編集の方が全員の考えを見やすいです。

■低学年では、大型モニタにリモートの子の様子を映すと、そちらばかり見て授業に集中できない様子でした。最近は、上記②の場合以外は、大型モニタにはリモートの子を映し出していません。
 休み時間には、交流のために、映し出すこともあります。これは大好評です。

つづく


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