人生も自分で選ぶ『CHOOSE LIFE』
昨日はメルローズ社の大人の女性をターゲットとするTHIRD MAGAZINEのショールームのお引越し祝に行ってきました。
サードマガジンは店舗を持たずECで売る今どきブランド。
レセプション会場でスタッフの皆さまは『CHOOSE LIFE』"人生を選ぼう“というメッセージのTシャツを着ていらっしゃいました。
’80年代に流行したスローガンです。
私がモデルになったきっかけも80年代。an.anのスタイリストさんから「アンアンに出ませんか?」とお声かけいただき、読者モデルからプロのモデルになりました。当時アンアンに出たらスターになれる、そんな時代だったのです。
あの頃の私は20歳でデザイナーを目指し勉強中でBIGIかメルローズのデザイナーになりたいと思っていたのですが、デザイナーは今じゃなくてもいつかなれる、人生を動かされるようなチャンスは掴もう、まさに"CHOOSE LIFE"。
モデルを引退して、30歳のとき、さぁデザイナーに就活するぞー!というときBIGIグループのお偉いさんだった人にパーティで出会ったのです。
食事に誘われて「これは、そそのかさなくっちゃ!」と、張り切って、毎回描いたデザイン画を持っては行き、見せては「実績ないから」とスルーで…
それどころか奥さんになってほしいと猛烈アタックされ(それも実績ないけどね)、またデザイナーはそのうちできるだろうと私は結婚という"CHOOSE LIFE"を選択。
私のデザイナーになりたいアタックより夫のパワーが断然上で、すごかった。
そりゃそうだ。。。
夫はオリベッティ社からメルローズ社に転職した人で、当時オフィスはヒルサイド代官山にチームも数人という環境で、’80年代後半には230億に、20代で夫はメルローズの常務取締役になって、30代前半ではメンズビギ社の専務取締役を兼務していた人。
経常利益20%、成長率150〜200%の企業になる基盤を築いたと何度も何度も聞かされました(笑
昨日は亡夫の古巣のメルローズ、現在の代表取締役の東さんにもご挨拶できました。夫のことを「憧れの人でした」と、温かいお言葉をくださいました。
レセプションではみんなみんな楽しそうでイキイキとされてて、まるでメルローズ社のトロフィーのようなTシャツに思えちゃった。
夫は18年前に脳出血で倒れ、今は天国にいますが、半身不随になったまま12年間、生き抜きました。
現実からエスケープしたくなるときがあっただろうと思います。
エスケープしないがスローガンだったんだろうな。
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