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「ミセス・ノイズィ」満足度3.8!!

あらすじ

夫と幼い娘とマンションに暮らす小説家の吉岡真紀はある日突然、些細なことから隣人の若田美和子から嫌がらせを受け始め、それは日を追うごとに激しさを増していく。
真紀は美和子からの嫌がらせを題材にした小説を発表することで反撃に出るが、それが思わぬ大騒動を巻き起こす。(Wikipediaより参照)


騒音おばさんの映画ってことと、このポスターを見て、なんかキャッチーさだけで内容ないんじゃないの?

と、穿った気持ちになった人は多いかもしれない。
私もその内の一人である。

感想から言ってしまえば、「逆」である。

内容しかない。一つのテーマ、主張をこれでもかというくらいに浴びせてくる。

他人の行動についてその行動原理まで理解してますか?あなたの他者に対する理解って本当に間違えてないですか?

って事を、

騒音おばさんの隣人家族が体験する事実。
騒音おばさんが体験する事実。
そして大衆が体験する事実。

と、3つの視点から描くことによって誰が加害者で誰が被害者かが全く異なってくるストーリーの構成となっている。

それを一切の無駄な描写なく映画に落とし込めているのがすごい!!

この映画の感心するところは、主人公がこの構造に気がつくというところだ。しかも、前半で見たお供物の場面の理解が全く異なっていたものだったと言葉ではなく、あくまでシーンによって見せるのがまた良かった。

自分に余裕の無い人間は自分のことしか考えられない。その人の他者への理解は浅くて薄いって割と身につまされる部分もあるなと感じた。

そして大円団!!

ありがてぇ〜。
大円団で終わる映画はありがたい!

いやー、良い映画でした!

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