58. かつて天才だった俺。
20歳を超えてから様々なジャンルの曲を聞くようになりました。
その中でも最近聞き始めたのがHip Hopです。
Hip Hopというと昔は何か中二病というようなネガティブな印象をもっていたのですが、初めてラップバトルを見た時に、決められた小節内で即興で韻を踏みながら意見を言い合う姿を見て「なんて頭の回転が速いんだ」と感心し、そこからは一転、リスペクトをもってラッパーを見るようになりました。
その中でも群を抜いてラップバトルが強い「R指定」のラップを見てから、頭が良すぎてかっこいいと思い、ファンになりました。
それからしばらくして知ったのがこの「かつて天才だった俺たちへ」という曲です。
この曲は明るくかっこいい歌なのですが、独特の視点で多くのひとが共感するような歌詞になっているのではないかと思い、共有させていただきたくてこの記事を書くことにしました。
この曲のAメロの歌詞を紹介したいと思います。
苦手だとか怖いとか気付かなければ
俺だってボールと友達になれた
頭が悪いとか思わなけりゃ
きっとフェルマーの定理すら解けた
すれ違ったマサヤに笑われなけりゃ
ずっとコマ付きのチャリを漕いでた
力が弱いとかどんくさいとか知らなきゃ俺が地球を守ってた hey
破り捨てたあの落書きや似合わないと言われた髪型
うろ覚えのへたくその歌が世界を変えたかも ey
かつて天才だった俺たちへ神童だったあなたへ
似たような形に整えられて見る影もない
Aメロの歌詞はこのようになっています。
これは僕が以前記事「57. 25歳」で書きましたが、僕自身この歌詞に非常に共感する部分が多かったのです。
僕は昔、自分自身が天才で特別な存在であると心の底から思っていました。
何をしても自分が一番。そう本気で思っていたのです。
しかし、小学校一年時の友人とのかけっこをきっかけに自分自身が天才であるという幻想が次第に崩れ始め、さまざまな場面で嫌というほど自分自身が凡才であるということを感じるようになりました。
そして今、出てもなかった杭をさらに打たれて、出ようともしない面白味のない常識に洗脳された人間になってしまったと感じることがあります。
かつて天才だった僕は、似たような形に整えられて見る影もなくなってしまったのです。
みなさんもかつては天才だったのではないでしょうか。
みなさんも頭打ちをして、自信を無くし、似たような形に整えられた多くの人の一人ではないでしょうか。
みなさんの「心」は「天才」ですか。それとも「凡人」ですか。
技能的な才能はなくても「心」が天才であれば幸せだと思いませんか。
僕はそのような「心」の天才にまた戻りたいと思っています。
次の記事では「心」の天才に関することを書こうと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
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