全てはあるという気づき
“気づき“とよく聞くけれど、どういうこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私の場合はこのように気づきを得た、という1つの例としてお話しさせていただきます。
4年ほど前のある雨のとても強い日でした。
築56年という古い借家に住んでいた私はベッドに寝転んだまま窓や屋根に土砂降りの雨が打ちつけられる音を聞いていました。
こんな時、鳥たちや野良猫はどうしているのだろうなどと考えていたのですが、急に、“私にはこの雨をしのぐ屋根がある“ という言葉が心の中に降りてきて、視界がキラキラと輝き始めました。
すると、どんどんと“あるもの“たちと共に幸福感が溢れ出し始めました。
屋根がある、ベッドがある、スマホがある、テーブルが、テレビが、友人が、家族が、仕事が、水が、空気が……言い尽くせないほどある。
そして、それらをあると今感じ満たされた私の心がある。
その瞬間、すべてに対する “感謝“ が胸の中から堰を切ったように溢れ出し、自分の周りを渦のようにグルグルと回っている感覚になりました。
この現象に驚きながらも身を任せていると、感謝の渦が、私の中の漠然とした不安を全て飲み込んでしまったような感じがしました。
シングルマザーでしたので、お金の不安を常に抱え将来の不安で眠れなくなる夜もありました。
でもその日、全てはもうあると気づいてから、私は恐れを手放すことにしました。
すると不思議なことに、少しずつ、少しずつ、私にたくさんの奇跡が起こり始めました。
その時ライフスタイルの変化もあったため、お金のためにしていた仕事をやめ本当にしたかったことを学び始め、その間も必要な分のお金は不思議と間に合いました。
そして、今現在も学びながら奇跡の日々を過ごしています。
巡ってきたご縁や目の前の奇跡を受け取り、時に手放し、過ごす。
“全てはすでにある“ という気づきは、潜在意識の観点から見ても、主語を理解しないと言われている潜在意識に良い作用があります。
無いものをあるフリをして引き寄せようという方法での引き寄せの法則では、本当の変化を感じることは難しいでしょう。
欠乏感を埋めようと必死になることは、誰にでもあります。
私達はふとすると、気づかずに欠乏感を埋めるためだけの行動で日々を過ごしてしまうこともあります。
でも、その恐れから掻き集めたものは心を本当に満たしてはくれません。
私達は本当は、欠乏感を埋めながら幻想の肉体の終わる日を待つ存在ではなく、在るものに気づきながら目覚めに向かって歩んでゆく魂です。
誰でも気づきを得ることはできます。
そして誰でも、望めば目覚めることができます。
私自身も今後も学びながら、今を共に生きる目覚めを望む誰かのお手伝いをさせていただけたら嬉しく思っています。
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