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見えているものと真実って何が違うんだろう【映画・母性】

愛ってなんだろう。

物語ってなんだろう。

見えている世界と本当の世界って何が違うんだろう。

映画館という真っ暗な箱の中に閉じ込められて、悶々と考えた。

観終わった今、心が重い。
でもイヤな重さじゃなくて、ずっしり、どっしり、ゆっくり、なにか大切なものを渡された重さ。

『わたしのおうち』のような、どこか現実離れしたお嬢さまの世界と、朝ドラのおちょやんみたいなイヤミな世界と。

母と娘、同じものを見ていてもそれぞれ見える世界はまるで違っていて。
「本当はこうだった」って、その「本当」は誰にとってのものなのか。観客にとっての「本当」なのか。
母と娘、それぞれの愛は誰に向けて、どんな大きさだったのだろう。

心に染み付いているものって、どれだけ擦っても落ちないんだなあってつくづく実感しました。

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