国会図書館での調べものをする
国家図書館に卒論の、残りの資料探しに行く。二回目だが半年ぶりですっかり忘れている。
そういえば、と新橋から国会議事堂までの都営バスに乗り込んだ時、思い出す。まずロッカーに荷物を入れて、ビニールバッグを借りて、最小の持ち物で館内に入ったなー。前回は図書カードを作ったので、正面玄関からは入れなかった。そうだ、確か。そして二階とか一階とかなんだか迷路だったと、思いながら、都心を黄色く飾るイチョウを堪能する。えーと、このバス、正面の画面に運賃表がないと思っていたら、都営バスは乗った時点で支払いが済んでいた。神奈川バスとは違う。
雑誌閲覧カウンターの側にある検索用パソコン空間にて、資料探しを始めると、自宅でも確認したのに、同じ検索結果を再度調べ直すことになって、これに時間がかかった。だが自宅では開かなかったデジタルページが図書館のパソコンでは見られたのでよかった。過去の古い雑誌は、ほぼ確認できました。
印刷して持って帰りたいページについて、インフォメーションの図書館員さんに教えてもらう。その後、閲覧希望の申し込みをした後、プリントアウトカウンターに移動。図書別室にて、小早川清の木版画の実物を鑑賞。大きめの紙芝居のような装丁。購入するとしたら大変な金額になるこの資料を、手に取らせてくれるなんて凄い。手袋をして触らないといけないような資料なので、緊張して早々に返却。
もう一見閲覧を申し込んだはずだった資料は申し込みが完了していなかった。この部屋で、教えてもらったが、それはここの仕事ではなかった。お忙しい中のスタッフの手間を取らせてしまったようですみません。
ここまでで、昼前に到着して三時間半が過ぎ、資料探しの後の予定におしていた。もう一件の閲覧を終えたら、さっさと上野だ、と思っていたら、貸し出されたのはマイクロフィルム資料で、これもまた閲覧するのに図書館スタッフのお世話になった。丁寧に教えてくださってありがとうございます。フィルム上に印刷された資料、その十センチ四方程度の小さな薄いプラスチックを機械に挟んでライトを当ててパソコン上に映し出す。なんとか探していたページを見つけ出し、プリントアウトの申し込みを終える。美大の図書館には無かった資料なので助かりました。これで、手に入りそうな資料は全て見つけ出したはずだけれど。
この場所には研究のために資料探しをして書き物をしている方々の空気が満ちて、自分はそのさわりの僅かなものを体験し、どうにか半日を終えた感じ。多くの研究者やその卵さんたちが居る空間なのだろう。調べ物の仕事とはものすごい永遠なのだろうな、と気が遠くなるのだった。
そしてローマ展になんとかギリギリで間に合った。上野も久しぶり。
ディオニソスの彫像を見たかった。デッサン用の石膏像ではアリアドネ、とされていて、女性のようだったが、本物(?)はバッカスのような男性で、これをお手本に製作されたという像がお隣に並んでいた。こちらはアリアンヌというお名前で女性の像だった。ちょうど、この二つの像の真ん中がアリアドネ、かな?と思いながら鑑賞した。早足での鑑賞時間だったけれども濃かったです。
やっぱり、上野のイチョウも美しく黄色くなっていて、愛ているイチョウのところまで行って、挨拶してから帰った。上野の森美術館にデッサンに通っていた時はいつも前を通って眺めていたイチョウ、元気そうだった。
また、来るね。
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