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人生の責任を取らずに逃げ続けた者の末路⑦




■やっと自分と向き合う時が来た


前回まではこちら


◆喪失感と鬱と…

起業と共に、ゼロから初めて作りあげた講座だった。

コンテンツ制作や事務局運営の苦労も、受講生さんの変化が何よりも嬉しくて、講座の最終日を誰よりも楽しみにしていた。

インナーチャイルセラピーを受けた後、クライアントさん達にはどんな変化があったのか?

それぞれ皆さんの変化をシェアしてもらう予定だった。

その機会を、本当に低レベルでくだらないことで失ってしまった。

お金を踏み倒されたことより、ノウハウをパクられたことより、その機会を失った喪失感が一番大きかった。

その日から、私は一歩も外に出られなくなった。。。

しばらくは人との連絡も遮断した。


本当にこんな状態だった

Tちゃんは講座に参加していたので、もちろんその経緯を話したのだが、間に入ってくれるどころか「私には関係ない」と逃げ出したのだった。

これもあとで知ったのだが、彼女はRとはズブズブの仲で、今も時々神社ツアーを開催しているようだ。
(最初からR側の味方だったということ)

私はこれまで、いったい人に対して何を見てきたんだろうか?

誰に氣を遣い、誰のために行動してきたんだろうか?

この出来事を通して、こんなことを考えるようになった。
やっと外側に向いていたベクトルが、自分の内側に向き始めた瞬間だった。

2ヶ月間ずっと引きこもっていたが、一度だけ私の友人で講座を受講してくれていたLちゃんに、経緯を話して聴いてもらったことがある。

すると横で聴いていたLちゃんのご主人がこう言った。

『それは○○ちゃん(私)がRにそんな仕打ち(電話ブロックして代金踏み倒しちゃってOK)をしてもいい人だと思われていたってことだね』

『軽くあしらわれたんだよ、会社同士ではよくあることだよ』

この時はご主人にこんな話をされても、私はよく理解できなかった。

え?どういうこと?
パワーバランスの問題?
会社じゃないし…

私がRより劣るってこと?

そんな訳ない!!!

でも、どうしてかこの言葉がものすごく引っ掛かってしまい、胸にグサリと刺さった。

落ち込み、考え込むこと2ヶ月。

そうこうしているうちに、とうとう持ち金が尽き、この時の私は手持ちのブランド品や貴金属を売却しながら生活費していた。

◆不安感がいっぱいの時こそロクな目に遭わない

2ヶ月も引きこもっていたら、いよいよお金がなくなった。

いつまでも「落ち込んでばかりもいられない」と、請求書をR宛に内容証明郵便で送ったが、受け取り拒否されて戻ってきてしまった。

弁護士を雇って裁判起こすにしても、弁護士費用を支払ったら手元にお金なんて残らない。

少額裁判を自力で起こすか?

事務局だったのでお金の流れと必要書類は全部揃っているが、例え勝訴したとしてもない袖は振れない。

悪いなんてこれっぽちも思っていない彼女のことだから、「支払い能力がない」と開き直るに決まっている。

時間と裁判費用のムダとなる可能性の方が大きい。

とりあえず、確定申告で損益計上だけは出すつもりで、毎月請求書だけは立派なHPの問い合わせフォームに送っているが、代金の回収は難しいと思っている。

それでも生きていくためには、私はお金が必要だ。

売るブランド品も底をついた。

私はとりあえず、派遣のアルバイトに出ることにした。

アルバイトをしつつ、何かいい仕事はないか?と、求人サイトを毎日眺めていた。

すると某有名求人サイトに掲載されていた『カウンセラー募集』という求人を見つけて、その場でポチっと応募した。

すぐに返信が来てzoom面談へと話が進み、数日後に面談を行った。

カウンセラー募集で応募したが、占いサイトの電話占い師の求人だった。

占い師はやりたくないなぁ…と思っていたところ、

「カウンセラー経験があるなら、占い師向けの心理学講座の講師をやらないか?」と、zoom面談が終わったすぐ後に社長自ら私に電話を掛け、そう持ち掛けてきた。

「講師ならやってもいいかも!」と思ったのだが、「ただし、どんな講座なのかを実際に占い師達と一緒に受けてみてもらいたい」と言われた。

受けるのは別に構わないが…と言いかけると、前に講座を受け逃げされたので、有料(99800円)で一旦はお金を払って受けて欲しいと言われたのだった。

もちろん、「だったらやめます」と断ったのだが、しつこく社長が食い下がってきた。

「うん」と言うまで電話を切らせない勢いだった。

それで、すぐに雇用契約結んで、報酬が発生したらそこから講座代金を支払うという条件でいいからと、「ここまで好条件なんだから受けても損はない」と、さらにしつこく食い下がる。

で、今日は月末だから、今日中に手付金としていくら振り込める?

という話になっていた。

もう面倒になってきて、たまたま手元にあったブランド品を売った5万円があったので、「5万なら…」と振り込む約束をしてしまった。

まぁ振り込んでしまっても、手元にクラウドサインの契約書があるし、中を見たらクーリングオフ制度についての規約もあったので、「よく考えてクーリングオフしたらいっかー」と、簡単に考えていた。


まさかこの件でも、数ヶ月に渡って地獄を見ることになるとは…

鬱から立ち直ってもいないのに、さらに追い打ちをかけるような出来事。。。

泣きっ面にハチとは、ここで使うためのことわざだ。


次につづく・・・


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