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骨董市で得する方法

上野公園不忍池の骨董市は残念ながら中止が続いていますが、夏の骨董市は開催そうな話が聞こえてきました。屋外だし、もうみんなマスクしてるし飲食イベントでもないんだから大丈夫だと思うけど、やっぱり公園管理局は人を集めたくないんでしょうねえ。早くワクチン来ないかなあ。

noteの初記事「キモノ 骨董市で売ったり買ったり」でも少し触れましたが、骨董市の面白さは店の個性ですね。
店主に変な人が多いのは当然(なんだと)として、みんな人好きでおしゃべりすると楽しい人々です。

骨董市で得をする、というと値切りの話かと思うかもしれませんが実はそこではありません。
丁々発止値切って買うというのは、関東都市部の骨董市にはもう存在しない文化です。だいたいみんなそんなに乗っけてません。もしパチモンでふっかけるようなのがいたら市を追い出されます。もし何かをその値段で買っていいか悩んだら、考えると言って一旦そこを出てください。そして別の似たジャンルの店で、こういうものをいくらで買わないかと言われているけど大丈夫だろうかと聞いてみてください。答えてくれない店もありますが、ほとんどはそれで大体わかります。

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趣味が合う店を見つけたら、ゆっくりじっくり商品を見て、できればちょこっと買い物をして、店主とおしゃべりして、ちょくちょく行って常連になってください。すると店主があなたの好みを覚えます。骨董屋や古道具屋というのは、いつどんなものが入ってくるかわかりません。たまたま買い取ったものや、交換市場に出ているものを見て、店主が「これはあの人が好きそう」と思ったらキープしてくれるようになります(絶対買わなければいけないわけではありません。気に入ったらでOK)。探しているものがあれば頼んでおくこともできます。SNS などでつながればメッセージやオススメ品の写真がくることもあります。自分にとって興味深い品と出会うチャンスがすごく広がります。先の件、他の店の商品が買って良いものかも、なんなら一緒に見に行ってくれたりします。

店主と仲良くなるのに、一番大事なのは、商品を大切に扱うことです。簡単なことですが、残念ながらこれができない人がとても多い。食べ物で汚れた手で触ったり、雑に扱ったり、壊しても知らんぷりして逃げちゃったり、論外ですが小さいパーツを盗んだり。いい歳をして、いるんですよ。そんな人は大体どこの店でもやらかしてるので、そのうち顔を覚えられて来場すると要注意連絡が回ってくるようになります。捕まったら警察呼ばれて出禁です。売り物なんです。敬意を払いましょう。

私が買うのは動物もの(特にうさぎと猫)とキモノとそのまわりのもの。昭和中期のご家庭用湯のし機や前桐の箪笥なども紹介されて買いました。キモノが入荷するとすぐ呼んでくれるので、ほとんど一番に欲しいものを漁らせてもらってます。私が古い手作りの着付け小物も好きで買うので、店主がとりあえずなんでも持ってきてくれるようになりました。目につくものなんでもかんでも買っていると、そのうちやっぱり着ないものも出てきますが、その時は店に戻したらいいのです。この処分が楽になるのもポイントです。
信頼関係ができたので、商品を借りることもできます。例えば売ってる帯が自分のキモノと合うなら買いたい、試着して考えたい、なんて時に借りて持ち帰ることもあります。まあ大体は買っちゃうんですが。

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マンタム氏のアウトローブラザース https://www.instagram.com/outlawbrothers428/ https://outlaw-brothers.storeinfo.jp/ のようなごちゃあっとした店は、ちょっと目を離すと商品がどこかに紛れてしまうので、目についたものはとりあえず買い!が鉄則です。「次」はほぼないのです…

月兎耳庵

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