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とある農ある1日 30歳 男性 Withコロナ時代

2年前に当園のサービスを会員様目線で書いたとある記事があります。

新型コロナウイルス感染症拡大を受け、当園のサービスは多少変更となりました。また今後も知恵を絞り、変えていく予定です。

そこで今回は、当園がどのような対策を行ったか、変更した部分を追記した記事を作りました。

様々な場所で、様々な対策がなされていると思います。我々もそれらを大変参考にさせてもらいました。我々の行った対策も他の誰かの参考になれば幸いです。

ーーーーー以下、前回の記事プラス対策ポイントーーーーー

畑がある生活ってどんな感じかイメージがつかないかもしれないので、1日の流れを少しまとめてみました。

ちょくちょく当園の宣伝を入れているんですが、「宣伝とかそういうのはいいや」って方は、1日の流れと「☆農あるポイント」「☆☆さらに楽しむための提案」をご覧いただければ幸いです。

9:00 起床

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「よく寝た。あ、今日はコトモファームに行くかな。」

「そういやコトモ通信で今日はジャガイモ植えるって言ってたな。まずは植え方の動画を観てみるか。」

コトモファーム宣伝
コトモ通信とは・・・当園コトモファームのサービスを契約すると毎週届くメルマガ。その週の日曜講習に何をするかや、野菜作りの知識、が掲載。しっかり読み込めば、それだけで野菜作りの知識はしっかり身につく。

対策(1)・・・人が集まる日曜日の野菜作り講習は控え、事前に動画で観られるようにしました。また、家で動画が観られたない人に対しては、当園のタブレットをお貸ししております。

(動画参考:「里芋の植え方」 動画は里芋、この記事はジャガイモと、ズレててすみません・・・)

9:15 朝食

「昨日作った人参の炊き込みごはん食べよう。先週採れた人参甘くて美味しいなぁ。」

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☆農あるポイント
ごはんに入っている野菜が自分の畑で採れた野菜!

「畑に持っていくコーヒーでも淹れるかな」

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9:30 出発

ブイーン

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ブイーン

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〜10:00 ドライブ※

※車の中での写真は、助手席に乗っていた人に撮影してもらいました。
・・・念のため

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☆農あるポイント
畑に近づくごとに視界が開けていく。

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「お、晴れてるから富士山が見えるや」

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「お、着いた着いた。ここを曲がって」

「いやぁ、開けた。コトモファームが見えてきた。」

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10:00 コトモファーム到着

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「畑の近くに車を停めて。手袋と長靴履いて」

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「ふー、野菜はどんな感じかな。」

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「お、キャベツ順調だな。」

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「うんうん、ニンニクも大っきくなってきた。あっ、もうオオイヌノフグリ花咲いたんだ!」

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「大根ちょっと混み合ってるな。あとで少し収穫して帰ろう。」

☆農あるポイント
畑に来て、野菜の生育具合を見るだけでも楽しい。寒い時期は変化が少ないが、暖かくなると来るたびに驚きが!
☆☆さらに楽しむための提案
雑草の名前と特徴を覚えていくとなお楽しいですし、土の状態を知る手がかりにもなるのでオススメです!

10:30 日曜の野菜作り講習

「よし、それじゃあ種芋と植え方の紙をもらいに行くか。」

コトモファーム宣伝
コトモファームでは毎週日曜日に野菜作り講習※があり、その時期にどういったことを行うのかが学べる。日曜日以外でもスタッフが週5以上勤務しているので、別の曜日でも学ぶことができる。

※講習は現在一時的に行っていませんが、スタッフは勤務しております。野菜作りで不明な点があればすぐに答えられるようにしています。

対策(2)・・・野菜作りの説明に関しては、基本的には外で行い、また外であってもマスクを着用しています。

対策(3)・・・スタッフ自身が感染しないため、各々車で通勤をしています。また少人数(3人)のスタッフで行っています。

対策(4)・・・植え方などその時々の野菜作りでのやることは、動画だけでなく、説明が書いた紙も用意。

「1ウネ植えるから、2つもらうかな。」

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コトモファーム宣伝
コトモファームでは種や苗を用意。
☆☆さらに楽しむための提案
コトモファームで提供している野菜だけでなく、自分で入手した種を植えてみるのはいかがでしょうか?例えば、いろんな種類のジャガイモ、「メークイン」「男爵」「インカの目覚め」などをそれぞれ植え、比べてみるなど。

11:00 自分の専有区画に戻る

「まず縦に半分に切って。」

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「表面を陽に当てるっと」

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「乾かしている間に、ウネを作るか」

「小屋に道具を取りに行こう」

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コトモファーム宣伝
大きい道具は畑で借りられるのが楽。コトモファームは一通り野菜作りに必要な道具が借りられる。

対策(5)・・・対策というかお願いになりますが、会員様には共有の道具を使うときは手袋の着用をお願いしています。

「ジャガイモはここに植えよう」

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「軽く草をどけて」

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「天地返し」

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・・・

・・・

・・・

☆農あるポイント
耕すことは良い運動になり、気分爽快!

「クワと板で整えて、完成!」

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「あれ、ウネの高さってもっと高くした方がいいんだっけ?小島さんに聞くかな。」

コトモファーム宣伝
気になったことがあれば、巡回しているスタッフに聞ける。個別に対応しているので自分のペースで学ぶことができる。

11:30 ジャガイモを植える

「1ウネに3〜4つ植えるし、こんな感じかな。」

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「10〜15cmくらいって言ってたな確か。」

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「よし、完了!」

「道具を片付けてっと。」

「あとは、手についたドロ落とすかな」

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12:00 お昼ご飯

「持ってきたパン食べるかな。」

「まずは手を洗いに行こう。」

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☆農あるポイント
水を入れたペットボトルを持ってきていると何かと使える。ちゃんと手を洗いたい場合は、直売所横に水道もあるので安心。

対策(6)・・・水道には石鹸も設置しています。

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☆農あるポイント
晴れた日に、農園のベンチで食べるランチは最高!
☆☆さらに楽しむための提案
ちょっと厚い紙でお皿を作り、簡単ピクニック

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☆☆さらにさらに楽しむための提案
お湯を沸かして、その場でコーヒーを淹れたり、いろいろ準備してきてもOK!

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12:30 収穫して帰宅

「さっきの大根、少し間引いて持って帰るか」

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「手袋外して、靴履き替えて、よし、帰ろう」

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☆農あるポイント
朝、畑に行くと気分がリフレッシュして、その後の休日の過ごし方も何だか充実したものに!

18:00 家に帰って調理

「何作ろうかな。簡単に塩と胡椒で炒めて、ビールのおつまみにしよう」

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☆農あるポイント
塩と胡椒で炒めるだけで美味しい。
☆農あるポイント
自分で育てた、採れたての野菜を食べられる!季節によって収穫できる野菜の種類や量はマチマチ。どの時期にどんな野菜がどのくらい採れるものなのか知れるのも面白い!

「今日もいい日だったな。」

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今後の対応姿勢

一例ですが、以上のような対策を取っています。

当園ではWithコロナ時代、以下の3つの観点で取り組んでいきます。

 (1)感染を広げない 

こちらは上記したように、当園の活動が新型コロナウイルスの感染を拡大させないように対応していきます。また常に情報を仕入れつつ、改善していきます。

 (2)2次被害も防ぐ

また、新型コロナウイルスによって直接引き起こされる影響ではなく、拡大防止を行う上で生じる影響をいかに軽減するか、という視点も大事だと思っています。

#stayhome なるハッシュタグが流行っており、8割賛成なのですが、2割ほどは問題が潜んでいるかもしれないと思っています。

1つは、人によっては家が落ち着ける場所ではないということです。ストレスなどから子供に手を上げてしまうという相談が増えているようです。

「子どもに手をあげた」親からの相談相次ぐ 名古屋のNPO
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200413/k10012383451000.html

手をあげるまでいかなくとも、少なくとも密室の部屋の中に多人数でいるとストレスは溜まりやすいかと思います。ストレスなどから起こる2次被害も防いでいかなければならないと考えます。

もちろん家の中にいることを前提にした対策もあります。例えば、精神科医の斎藤環氏が「健やかにひきこもるために」という記事にストレスとの付き合い方をまとめられています。

ひきこもり方を考えると同時に、この記事の中にもあるように「外遊び」も大切にするのが良いかと考えます。

また「人との接触を8割減らすことが流行を収めるために必要だ」という北海道大学社会医学分野教授の西浦博氏もインタビューの中で、下記のように屋外のオープンエアのところは良いと述べています。

北海道で緊急事態宣言が出た時の話をみなさんとも共有したいのですが、北海道で知事の発表後に面会して、「外出自粛と呼びかけるのは、むしろ逆効果の可能性がある」と押谷先生がアドバイスしたのです。
つまり、外出を控える代わりに、お友達と会って家飲み会が始まったり、家族の夕食会があったりしたら元も子もないわけです。
自粛というのは、接触を削減してもらうことだというのが、正確に伝わらないといけません。
それに加えて、屋外のオープンエアのところを歩くのはいいのですよとか、友達同士でジョギングするのはいいけれども、帰りに一緒にビールを飲みにいってはいけませんよとか、そういう細かい部分を1個1個、知事には話しました。
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura

 (3)感染しづらい社会を作る

新型コロナウイルスもそうですが、これまでも我々はいくつものウイルスの脅威にさらされてきました。そして残念ながらこれからも定期的にそういった脅威は訪れると思っています。

当園の体験農園という活動は(さらに微生物や虫などと共生する農法は)、土や多くの微生物に触れる機会を作り、人の免疫系に利するのではないかと考えています。

協生農法に取り組んでいる舩橋真俊氏は免疫と微生物の関係についてこう述べています。

更に、健全な表土とそれに基づく微生物の多様性は、人間の免疫系の正常な動作にとっても必須の前提条件である。ウイルスの感染経路となる我々の皮膚や粘膜を保護する常在細菌叢は、本来は多様な土壌細菌との接触によって健常化される。いわば免疫系というのは常に外部からの適度な撹乱を前提に動作の正常化が成されている。
(※学術的には、健康状態に対して遺伝子よりも環境条件の包括的優位性を示した暗礁モデル Hidden Reef model として定式化されている[3]。)
 逆に、自然界であるべき多様な抗原のインプットがない潔癖に清浄な環境や、そのような環境を作り出すための薬剤によって著しく皮膚や腸内の細菌の多様性が減少した状態では、免疫システムが自壊し様々な炎症やアレルギー疾患が発症することが分かっている。
表土とウイルス https://synecoculture.org/blog/?p=2640

ですので、今後とも土や多くの微生物に触れる機会を提供していきたいです。
(畑をやったからウイルスにかからない、なんて言っているわけではないので悪しからず。もしかすると多少リスクを減らせるのではないかと考えています。)

終わりに

新型コロナウイルス含め、今後何かしら感染症が起こった時、対応は長期に渡ると思います。

そういった時にも、ウイルスにやられないことはもちろん、ストレスにもやられないよう、屋外のオープンエアのところで行う我々のような活動は必要なことだと考えています。そしてそれは同時に食料の生産にもつながる点で良いことではないでしょうか。

畑を始める際の参考になる記事を紹介いたします。よろしければご参考ください。

この記事を読まれた方の中には、遠くに住む方もいるかと思います。当園のある藤沢市を例にしていますが、観点としては他の地域でも使えるかと思います。

畑での家庭菜園が、多くの人の免疫アップやストレス解消に寄与することを祈っております!


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