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スライドを使った日本語レッスン準備のコツ
昨今はプレゼンテーション用ソフト(以下、スライド)を使ったレッスンが当たり前になってきました。Cotoでもオンラインレッスンはもちろん、対面授業でもパワーポイントやGoogle スライドを使う講師が増えました。私もレッスン用スライドをこの1年、たくさん作ってきました。
学習者の立場に立ったレッスンができていて、スライドがあることでレッスンが効率的に進められていて、スライドが十分な発話を促すための助けになっていれば全く問題ありません。
ただ、スライドは使い方や作り方を誤ると、学習者にとって苦痛に感じることが多々あります。スライド画面を出しっぱなしにしていれば、学生の目線はどうしてもそちらに向いてしまいます。講師自身がスライドに振り回されてしまうなんてケースもあります。これでは本末転倒ですね。あくまでもスライドは学習者の理解を助けるために用いる補助的な道具です。
レッスン準備は例文を作ったり、文型を分析したり、教案を作成したり、ただでもやることが盛りだくさん。時間には限りがありますよね。だから、スライド作成はできるだけ時間をかけずにパパッと済ませたいです。
でも、わかりますよ〜。実は私自身も見た目にはこだわりたいタイプ。そこで、本日はタイパを重視したスライド作成のマイルールを皆さんにシェアしたいと思います。
タイパを重視したスライド作成のマイルール
きっちり作れば作るほど、スライド通りに授業を展開したくなるものです。ときに縛られて身動きができなくなることも。でも、レッスンは生物です。不意な質問や学習者の絶妙なパスで思いがけない展開になることも多々あります。そして、この化学反応がリアルなレッスンの醍醐味だったりします。
スライドはあくまで補助的なもの。頼りすぎ&作り込みすぎで生のレッスンの良さや講師のフレキシビリティが欠けてしまうのは残念なことですね。ということで、私は以下の3点を心がけてスライドを作成しています。
① ミニマルな情報量
ここで言うミニマルは不要なものを積極的に減らして、本当に必要なもの、最低限のものだけにするということ。見やすさにも通じます。こちらの意図を明確に伝えるためにも、初級の文型導入なら1枚のスライドにはイラスト1枚と1文でOK!
百聞は一見にしかず。使役受け身のスライド例を作成しました。レイアウトなども参考になるかと。是非コトハジメのブログ記事をご覧ください。
② アニメーションの是非
カーソルをぐるぐる動かしたり、アニメーションで画面が頻繁に変わるのって意外とうっとおしいんですよね。また、講師がアニメーションの操作に振り回されて、学習者の様子がしっかり観察できていないのは何より残念。
というわけで、私はアニメーションは極力使わない派です。レッスン中キーボードをできるだけ触らないように、と心がけるくらいでちょうど良いのかもと思っています。
③ コスパ&タイパ
こだわりが強い人は永遠に作成作業を続けてしまいます。作り込もうと思えばいくらでも作り込めます。そして、この作業が楽しくなっちゃう人もいます。でも、これでは作業時間がとられるばかりで、タイパ&コスパは最悪です。
また、やっているうちにあれもこれもと盛り込んでしまい、スライドの枚数が多くなると、レッスン中にパソコンを操作する時間は確実に増えます。できるだけ学習者の顔を見てレッスンをしたい、たくさん口頭練習もさせたいと思うのであれば、スライド数は必要最小限にとどめておくのが賢明です。
このように最適化していくことで、スライドを使うことの本当の意味、そして価値が生まれてくるような気がします。今年を振り返る良いチャンスと思って、ぜひご自身のレッスン準備を見直してみていかがでしょうか。
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