色が飽和する

このところ、色のない世界ばかりだったので、少しずつ色のある世界にも慣れようと思い、設定をカラーに戻した。正確に言えば、ついこの間、等々力渓谷に行った時にもカラーで撮っていたけれど、どうにも違和感を感じてしまい、途中からモノクロに戻したのだった。

最初、モノクロをオススメされた時、モノクロなんてと思っていた。
折角、カラーで撮れるすごい時代なのにって。
でも、なんとなくたまに撮ったりして、いつしかM9で撮る時はモノクロばっかりになっていた。
色の設定を考えなくて良いと思うと、実はモノクロの方が気軽に撮れることが分かった。
明るさによって、印象が変わることも、質感が際立って見えることも面白かった。

そして、久しぶりにカラーで撮ることにした。
そろそろ色のある世界に戻ってみたくなったのだ。
このところ曇天や雨続きだったけれど、やっと晴れたことも影響しているかもしれない。
兎にも角にも散歩に出かけた。

公園に行くと、バラが咲いていた。ただすでにバラの季節が終わりかけていることも同時に知った。
それでもいくつかは綺麗に咲いていたので、カメラを向けた。

M9で撮ると、色が飽和する。
特に赤系の色。

明くる日、どうしたものかと思って設定を色々いじってみた。

うーん。薄くなった気がするけど、力強さも薄まったような……(悶々)

どう撮るのが良いか、模索しているのも楽しい。
ピントが合ってないとか、手ブレしたりして、悔しいのも、楽しい。
穏やかな気持ちで散歩をして、集中して写真を撮って。ただそれだけで楽しいのだった。

これから暑い夏がやってくる。
昼間にお散歩をしたら、汗だくになる季節。
それでもお出かけをして、今年はたくさん写真を撮れたらいいなとそう思いながら、梅雨が明けるのを待っている。