109. 交互パートタイムパッチングとペンシルプッシュアップトレーニングは,間欠性外斜視に対する有効な治療戦略である

Comparison of alternate part-time patching and pencil push-up training for patients with intermittent exotropia

Song D, Yin L, Chen D, Qian J, Chen Z. BMC Ophthalmol. 2022 Nov 29;22(1):457. doi: 10.1186/s12886-022-02705-3. PMID: 36447145; PMCID: PMC9706999.


背景:間欠性外斜視患者において,交互パートタイムパッチングとペンシルプッシュアップトレーニングのコントロール能力に対する効果を比較する。

方法:未治療の間欠性外斜視の患者(3~7歳)を,交互にパートタイムパッチング,ペンシルプッシュアップトレーニング,観察を行う群に無作為に割り付けた。コントロール能力はOffice Control Scoreで評価した。40cmでの立体視はTitmusで評価された。結果は12週間のフォローアップ後に比較された。

結果:92名の患者(パッチング群28名,ペンシルプッシュアップ群30名,観察群34名)が12週間のフォローアップ評価を完了した。6段階評価により,12週間後の平均偏差値コントロールは,パッチング群とペンシルプッシュアップ群において遠見で有意に良好であった(それぞれP = 0.002, 0.026)。さらに,ベースラインから12週間後までのコントロールの変化は,観察群と比較して,パッチング群とペンシルプッシュアップ群で大きかった(それぞれP<0.001,p = 0.003)。治療12週間後,立体視と立体視の変化は,介入群,コントロール群ともに有意差はなかった(それぞれP = 0.140,0.393,)。

結論:Office Control Scoreに基づき,交互パートタイムパッチングとペンシルプッシュアップトレーニングは,間欠性外斜視の有効な治療戦略であった。

※コメント
交代Occlusionでも鉛筆による輻湊訓練でも,眼位コントロールに差異はなかったとのことです。
経過観察よりは何かしら介入した方がいいという報告でした。

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