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コスプレ撮影のコツ

「コミックマーケット」や「池袋ハロウィンコスプレフェス」のように、大勢のコスプレイヤーが参加するイベントが近年増えている。クオリティーの高い写真を撮るために、多くの人がカメラマンとして参加するが、大規模イベントでの撮影は難しい。

なぜなら、スタジオ撮影などのように機材を自由に持ち込んで使えないこと、コスプレイヤーが立っている撮影位置から基本的には移動できないこと、大勢の人が撮影するので1回の撮影時間が短いことなどが理由としてあげられます。

しかし、綺麗な写真を撮ればコスプレイヤーにも喜んでもらえ、Twitterでリツイートしてもらえるし、腕を見込まれればスタジオ撮影を依頼されるチャンスにも繋がる。カメラマンにとってイベント撮影はとても大事です💡

そこで本記事では、撮影にオススメの機材や、撮影のコツを紹介します🌈

カメラ設定

コスプレ撮影は、絞り(F値)を4~8に設定するのがオススメ。
F値を低くすると明るい写真は撮影できますが、被写界深度(ピントが合う部分)が浅くなり、モデルの全体にピントが合わなくなってしまうことがあります。
背景をボカしたい場合や室内など明るさが足りない場合はF4に、背景やセットまでしっかり写し込みたい場合にはF8にするなどなど、撮影イメージ・場所に合わせて調整しながら撮影しましょう。
ただ最近のミラーレスは開放でもピントが合うようになっているので、
「俺は開放主義なんだ」という方は開放でハイスピードシンクロ一択もありだと思います♪
何よりフワっとした撮影では背景をボカしたいと思いますので^^

シャッタースピード

シャッタースピードはブレない値を探して設定しましょう。
F値を基準に設定を組み立てていくため、絶対的な基準はありませんが、初心者の場合は1/250以上に設定しておくと良いでしょう。
また、一般的に、手ブレしにくいシャッタースピードは(1/焦点距離)秒以上といわれています。たとえば、85mmの単焦点レンズを使用する場合は1/100秒以上で撮影するのがオススメです。

ISO

ストロボなど照明器具を使用しない場合、ISO感度は、撮影時の環境によって(最初に設定する)基準値を変更すると良いでしょう。
たとえば、日中の屋外など周囲が十分に明るい場合は、100~200に設定するのがオススメ。
また、屋内や夕暮れ時など周囲が薄暗い場合は、1600~2500に設定するのがオススメです。※ストロボを使わない場合
 その上で、明るさが足りないときは1段階ずつISOを上げて、適当な明るさになるまで調整していってください。
ただし、ISOを過度に上げてしまうと、ノイズが発生するため注意が必要です。意図的にノイズを入れる場合は現像でどうにでもなるので、撮って出しの段階ではISOを極力上げないように設定するのが良いです。

AF

AFモードは、AFCモード(AF-Cモード、AI SERVO)を使用しましょう。AFCモードは、AFを使用している間、被写体にピントを合わせ続けてくれるので、モデルに自由な動きやポーズをしてもらいながら撮影しても、ピンボケしない写真が撮影可能です。瞳AF機能があるカメラを使用する際には、瞳機能をONにしておくことで顔にピントの合った写真を簡単に撮影できます。
イベントではマニュアルでじっくり撮影する暇はないので、尚更ですね。

撮影時のコツ

構図

構図を変えることで、写真の印象は大きく変わります。
通常の目線の高さで撮影する『アイレベル』は、良くも悪くもない、当たり障りのない写真に仕上がりがちです。
そんなときは、アングルを変えて、構図を変化させてみましょう。
上から見下ろすように撮影する『ハイアングル』は、上目遣いで魅力的な表情を引き出しやすいというメリットがあります。また、下から見上げるように撮影する『ローアングル』は、見下されている感・見守られている感を演出することが可能です。
ただし、角度によっては二重顎になりやすいので、特に女性を撮影する際は注意が必要です。※たまにめちゃくちゃハマる人もいます笑
何はともあれそのモデルさんの顔立ちに合わせて動くのが吉。

その他、身体のラインに合わせて斜めに撮影するなど、コスプレしているキャラクターを際立たせる構図を探しながら撮影すると、作品の幅がグッと広がります。
あえて広角で空を大きく入れるのも迫力があってキャラによっては◎



写真の雰囲気を大きく左右する、光。ただし、一口に光といってもさまざまな種類の光が存在します。たとえば、正面から光を当てることで、明るく綺麗に撮影できる『順光』。被写体の横・斜めから光を当てることで、立体感を演出する『斜光』。光を背に当てることで輪郭を綺麗に描き出す『逆光』…。光を当てる向きで大きく雰囲気が変わるので、自分のイメージに合わせた、光の向きをしっかりと意識して撮影に挑みましょう。

機材

「コスプレ撮影に興味があるけど、どんな写真を取れば良いのか分からない……」という方にオススメは大三元と呼ばれるズームレンズ。
ズーム全域で「開放F2.8通し」を実現しており、「広角」「標準」「望遠」を3つのレンズでカバーしています。 実際に大三元レンズとして多いのが広角の「16-35mm F2.8」、標準の「24-70mm F2.8」、望遠の「70-200mm F2.8」となります。コスプレ撮影では標準の「24-70mm F2.8」を抑えておけば問題ないでしょう。

自然光をある程度撮れるようになったらストロボ機材の購入が必要になります。おすすめは純正品ではなくgodox!オフストロボが当たり前の時代なので、まずはまとめてセットで購入するのが良いでしょう。

自分のカメラのメーカーに合わせてチョイスしてください。

まとめ

良い写真を参考にするのはいいですけど、自分が撮りたい写真に向けて一歩一歩近づけるよう取り組み、試行錯誤を繰り返し、とにかく上手くなりたいという強い気持ちが成長に繋がります。
あるいは、模倣の中にも喜びはあるかもしれません。
しかし自分のオリジナルでないと、自分の思考や哲学などがだんだん消えていってしまいます。
最初はマネから入っても良いですが、徐々に自分のオリジナルを出していきましょう。色にしかり、構図にしかり、レタッチしかり、可能性は無限大です∞
自分の可能性を広げていきましょう!

画像修正・写真加工・画像レタッチ ならPHOTOMAGICPRO(フォトマジックプロ)



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