助産師は怖いおばさんではない!
助産師に関するイメージは、産前と産後で大きく変わります。
産前、助産師の存在を認識しておらず、助産師がどんなことをする人か知りません。しかし、出産を経験したあとは、分娩から授乳や赤ちゃんのお世話、産後のこと全般について相談にのってくれるすごい存在ということを知り、非常に頼りになる人という印象に変わります。
助産師って、どんな人なのかを思いつくまま、あくまでも私見ですが書いてみようと思います。この記事をきっかけに産前から助産師と係ってみようとか、産後に困った時に助産師に連絡してみようという気づき、産後の大変さが緩和されればと願っています。
助産師=産婆のイメージは思い込み
そもそも一般の人が助産師と接点を持つことがないので、実際にどんな人かを知らないため、イメージが先行しています。
「助産師」と言うと、なんだか怖そうなおばさんというイメージです。
割烹着着て、一方的にああだ、こうだと言ってきて、「なんか私悪いことした?」と思ってしまうように追い詰めてきそうな感じ。
また言葉では「産婆さん」。赤ちゃんが産まれる時に「お湯を沸かして!」とドラマで言っている人くらいのイメージしかありません。
(助産師さん、すいません、あくまでも私の印象で書いてしまいました)
実際の助産師は、優しそうな感じで、若い人が多く、いつも元気な人という印象です。(あくまでも主観です)
決して、怖いおばさんではありません。
(平成30年 年齢階層別就労者数 厚生労働省資料より)
また、我が子の出産に立ち会った経験から分娩のとき、ずっと奥さんに寄り添い、最後出てくる時、命と向き合っているって感じで、なんだか凛々しく、強さを感じて圧倒された印象を持っています。
助産師はお産のときだけではありません!
助産師との係わりはお産のときだけかというと、実はそうではありません。
助産師の仕事は女性の生涯を対象としていて、産前産後だけではなく、いつでも相談できるということが本来の姿です。しかしいつの間にかお産の時だけという印象がついてしまっています。
いつでも相談できるはずですがどこで活動しているのかが分かりにくいし、どのように相談してよいかも不明であるので、このあたりは仕組みとして改善する余地があります。
地域で活動している助産師がたくさんいます!
現在、日本のお産は99%が医療機関で行われています。助産所や自宅でのお産は1%で、年間8000人強という状況です。助産師の仕事の1つであるお産は医療機関で行われることが多いので、医療機関に勤務する医師や看護師と同じ医療スタッフの一人という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、助産師は医師同様に開業資格を持っているので、自分で助産所を開設して活動することができます。開業助産所は2800箇所ありますが、この開業助産所でお産をしているところはわずかしかありません
では、開業助産所で何をしているかというと、地域の妊産婦さんたちをサポートする活動、両親学級や産後ケア、母乳ケアなど行っています。
助産所で出産をする人たちは、助産所に通い、出産に向けて体調を整え、生活環境を含めた準備をしながら、妊娠期間を過ごします。準備万端という状況で出産ができるように助産師がサポートし、妊婦さんの思い描く出産を実現することになります。
助産師に頼ろう!
実際、妊娠中に助産師の存在と係り方を知っている人は初産の場合、ほとんど知らないのが現状です。それは出産後、どんな生活が待っているか想像できないことと、どんな課題が出てくるかわかっていないからですが、それ以外に、産前から助産師と係るという考え方が、産後ほど浸透していないことと、助産師の存在が認知されていないためではないかと考えています。
だからまず助産師の存在を、出産を控える妊婦さんとその家族、特にパートナ(夫)に知ってもらい、地域で活動している助産師を探し、妊娠、出産、育児に関する不安や悩みを相談できる関係を築いてもらえればと思います。
決して、怖いおばさん、「産婆さん」ではない助産師さんが親切に笑顔で対応してくれます。安心して助産師にコンタクトしてください。
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